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【フィルム的散策 #4】曇り空でもアート作品に。CANDIDO 200の魅力とは?

こんにちは、sadasueです!
最近は新年の目標や振り返りといったお気持ち表明系のnoteばかり書いていましたが、今回からはフィルムに関する記事をドンドン書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

さて、今回の【フィルム的散策】は第四弾です!
このシリーズでは、「お店でフィルムを見て迷っている」「フィルムの特徴をサッと知りたい」という方に向けて、気軽に読める記事をお届けしています。初めての方は、本企画を説明している第一弾の記事もチェックしてみてくださいね!

今回ご紹介するのは、最近さまざまな場所で発売されています、「CANDIDO 200」です。

赤色が目印!

「CANDIDO 200」は、僕がここ2年欠かさず通い、買うつもりのなかったレンズがいつの間にか懐に収まってしまう、魅惑の園「世界のカメラ中古市」で初めて見つけて購入したフィルムです。

購入当時はほとんど見かけたことがなかったフィルムだったので、興味本位で購入しました。今では北村写真機店さんをはじめ、全国のカメラショップで目にすることが増えました。

このフィルム、以前ご紹介した「MARIX 100D」に少し似た特徴がありますが、ISO 200という感度と写りの特性から、天気があまり優れない日でも日常の風景を美しく捉えてくれるという魅力を持っています。

この記事では、そんな「CANDIDO 200」の特徴や使い勝手を詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください!

CANDIDO 200について

ポイント
1. 強調したい色を忠実に表現する色再現力

色鮮やかさと自然なトーンが絶妙に調和し、撮影者の意図をそのまま映し出してくれるフィルムです。
2. 映画フィルム由来のノスタルジックな描写
CANDIDO 200は、日常の風景や被写体を映画のワンシーンのようにノスタルジックでドラマチックに仕上げることができます。
3. ISO 200の万能さで昼夜問わず活躍
ISO 200のフィルムであるため、適切な設定や技術を活用すれば、夜間の撮影でもそのポテンシャルを存分に発揮できます。


1. CANDIDO 200の作例

まずは、CANDIDO 200でどういう色味や粒度感、雰囲気の写真が撮れるのかを見てみましょう。

CANDIDO 200のフィルムを編集せずにデータ化した画像5枚と、編集後のデータをそれぞれ掲載いたします。(レタッチの際、トリミングも一部実施しています、ご了承ください。)

使用機材:
カメラ)Leica M6
レンズ)Summicron 50mm f2.0 first (Rigid)

レタッチ前写真:

青みがかかった色合い。金魚の文字の赤色が好み。
光を捉えて表現することにも長けています。
青みがかった色味と黄色の相性が抜群。
ここから物語が始まりそうなシーンに。

レタッチ後写真:

2. CANDIDO 200の特徴

CANDIDO 200は、比較的新しいフィルムブランド「CANDIDO」から発売されているISO 200のカラーネガフィルムです。
このフィルムは、映画用のデーライトタイプフィルムをベースに作られており、映画のような雰囲気を日常の写真に取り入れることができるのが魅力です。

色の鮮やかさとナチュラルな発色が、このフィルムならではの特徴。特に日常の風景や人物を美しく、そして自然に写し出す力があります。夕暮れ時の柔らかなオレンジ色や、曇り空のトーンなどを、実際に目で見たときの印象に近い形で撮影できます。

このフィルムは、ISO 200という感度を持っているため、日中の撮影はもちろん、夕方や曇りの日の撮影でも十分に活躍します。また、暗い場所では三脚を使って長時間露光するなど、少し工夫することで、さらに美しい写真を撮ることができます。

ただし、注意点がひとつ。このフィルムは、露光時間が長いと、色が少し強調されることがあります。そのため、撮影時に少し気を使う必要があるかもしれません。とはいえ、これもフィルムならではの魅力であり、少しの誤差が「味」として楽しめるポイントです。

このフィルムは、日常的に使える、鮮やかな色を求める方におすすめの一本です。フィルム初心者の方でも扱いやすく、映画のような雰囲気を日常の写真にプラスしたい方にぴったりのフィルムです。

3. CANDIDO 200のすゝめ

CANDIDO 200は、先述の通り、最近では様々なお店で見かけるようになっています。「かわうそ商店」さんなど、フィルムを多く取り扱っているお店では、手頃な価格で購入でき、例えば10本入りが22,700円で販売されており、一本あたり2,270円となっています。

以前の記事で紹介した「MARIX 100D」は、シネマティックな雰囲気が特徴で、よりノスタルジックな写りを求める方におすすめです。一方、CANDIDO 200は、そのノスタルジックな写りを実現しつつ、日常の風景にも非常に馴染む自然な表現を提供してくれるフィルムです。特に、普段使いの写真をシンプルで美しい色合いで撮影したい方にはぴったりです。

というわけで、【フィルム的散策】第四弾では、CANDIDO 200をご紹介しました。シネマティックな雰囲気を日常の中に取り入れたい方や、色表現に幅を持たせたい方におすすめの一本です。ぜひ、一度手に取って、その魅力を実際に体感してみてくださいね!

赤色が特徴的で可愛いですね

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それでは、第五弾の記事でまたお会いしましょう。お楽しみに!

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