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さだまさしカウントダウンコンサート攻略法

さだまさしさんのカウントダウンコンサート、両国国技館で定期的に開催されるようになったのは2017年から。国技館を取り囲む「のぼり」も今では年末の恒例となり、理由もわからず写真を撮るインバウンド観光客の姿も含めて風物詩になっています。

カウントダウンコンサートに限らないですが、さだまさしコンサートは本当に人気があり、コロナの頃はさすがに来場数も落ち込みましたが、落ち着いた近年は満員御礼を重ね、とくに2024年はチケットを取るのもかなり難易度が高かったように思います。
人気が高まるにつれて「初めて(カウントダウン)コンサートに行くんです」という人も増えていそうで、私も見知らぬ会社の同僚に「初めてカウントダウンコンサートに行くので色々教えて下さい」と声をかけられたりしたりもしました。ちなみに私より二周りくらい年上の方から。

さだまさしのカウコンは年またぎ開催で、かつその直後に収録されるNHKの「生さだ」を「聴いていてもよい」という特殊なシチュエーションのコンサートなので、どう過ごせばよいのか皆目検討がつかない、という人も多いようです。
私は2015年以降は皆勤でカウントダウンに足を運んでいることもあり、多少はノウハウもあると思いますので、カウコン終了直後の今のタイミングではありますが備忘録的に「コツ」みたいなものを書いておこうと思います。

チケット争奪戦

まずはチケットを取得しないと始まりません。
多くの人気アーティストと同様さだまさしにもファンクラブが存在しており、これも多くのアーティストと同様ですがファンクラブ先行販売経由でチケットを取得するのが一番確実な手段になります。
2025/01/01現在、さだまさしにはファンクラブ的な存在のものが2種類あり、種類によって取り扱うチケットや先行販売のタイミングが微妙に異なったりします。

概ね通常コンサートのチケットが取りたい場合は「まさしんぐWORLD」、特別な公演については「Mass@Mania」という棲み分けになっているイメージです。カウントダウンコンサートのチケットはどちらからでも先行予約に参加できます。

もちろん、近年の人気から、ファンクラブ経由であろうと期待通りの席がゲットできるとは限らないのはご了承ください。

それ以外の手段、たとえばチケットぴあなどのサービス経由での購入は、可能といえば可能と思いますが運次第で、取れてもまず良い席をゲットするのは難しいと思います。良い席を取得するには、他のアーティストと同様にファンクラブへの参加は必須になりそうです。

持参すべきもの

歳を重ねればコンサートの時間は短くなりそうなものなのに、さださんのカウントダウンコンサートは年々上演時間が伸びる傾向があり、2024年は20時開演、24時10分ころ終演の4時間強の演目でした。実際には開演前の19:20ころから前座として「生さだ」のジングルを歌っているPlay.Gooseの方々が出てきて歌を歌ってくれるので、実質5時間くらい何かしらの演目がある長時間公演になります。
その上、NHKの「生さだ」視聴のために会場に残ることを選択するとプラスで2時間。トータルで7時間くらいはずっと会場に座り詰めで観覧することになります。
7時間というと、さすがにアメリカ大陸には行けないですが、シンガポールに飛行機で赴くのと同じくらいの所要時間です。つまりさださんのカウコン参加はほぼ「海外旅行」と同じくらいの拘束時間になり、身体的な負担もかかります。

なので結論としては、長い時間座り続けていても耐えられるような準備が必要です。海外へのフライト時と同じような準備をすると良いと思います。
具体的なグッズは人により好みがありそうですが、私が持参をしているのは以下。

  • 飲み物各種(水、温かいお茶、等複数種類。ステンレスボトル持参がおすすめ)

  • 夜食・軽食(高カロリーで食べる時に音が出づらい「どら焼き」が好み)

  • ブランケット

  • 座布団(桝席着席時。坐禅用の座布団が幅も取らず腰への負担が少なくてよい)

  • 抱えるクッション(桝席着席時。腰の負担を減らすため。MOGUのものがお気に入り)

国技館は飲食がOKとのことなので、飲み食いするものも安心して持ち込めます。実際長時間なので無いとなかなか大変です。
そしてこの中で私的に一押しなのがブランケット。国技館は場内がとても温かいのでそんなに足が冷えないのでは、と思う方もいるかもしれませんが、「トイレ対策」としておすすめしたいです。
人間の体の構造上、汗をかかないとトイレが近くなります。冬の寒い時期にトイレが近くなるのも道理です。暖かめのブランケットを足にかけてちょっと汗ばむくらいにしておくと、何時間の公演であろうと尿意をもようすこともなく、安心してコンサートに集中することができます。
一時の鬼の魔酔い」では「餅」を食べると水分を吸収してくれるのでトイレが近くならなくて良いという投稿がありました。私は試したことはないですが効果があるのであればそういう方法もありと思います。

いずれにせよ、2024年のコンサートでも、休憩時間には廊下を歩くのにも難儀するくらいのトイレ行列ができており、休憩時間中に用を足せなかった人も続出、さださん歌唱中だけど我慢しきれず離席という人も続出、という感じだったので、トイレ対策は何かしら行うことをおすすめします。

それ以外だと、応援グッズとして団扇ペンライトを持参するのも良いと思います。とくに桝席はNHKの放送でもかなり映り込むので、その際のアピールという意味でもなにか持参するのは楽しいと思います。

私も昔はハンズで推し活グッズを購入して団扇を作ったりもしており、団扇を降っている姿がTVで抜かれたりもしました。団扇の作り方はジャニオタの古参の方に教わりました。ファンはジャンルの垣根を超えて繋がりあえるなと感じる出来事です。

ペンライトはアーティストによっては持ち込み禁止の事も多いですが、さだまさしコンサートは自由なので今のところそういう縛りは無いです。
持ち込むなら色を切り替えられるものが良いと思います。曲のテーマ・雰囲気にあわせて色を調整することができるからです。2024年の演目だと、たとえば「OK」の時は月の光をイメージして「白」、「北の国から」の時はラベンダーをイメージして「紫」、みたいな感じです。テツandトモが出てきた時は「赤」と「青」どちらにすべきか悩みましたが、場内の色のバランスを考慮して赤色にしました。

当日:グッズ事前販売

他の人気アーティストでも同様のところがありますが、さだまさしもご多分に漏れず、グッズの購入も争奪戦です。とくにさださんのファン層は高い値段のグッズであろうと躊躇なく購入する人が多いように見え、どのコンサートに行ってもグッズ待機列は1時間待ちがザラです。2024年には「ご当地ワッペン」という大ヒット商品が生まれたため、より待機列が長くなる傾向があります。

もし欲しいグッズがある場合、開場後に購入をしようと思っても、おいそれと手に入らないかもしれませんし、手に入るとしてもかなりの長時間行列に並ぶ必要があります。
私も開場後に行列に並んだものの、1時間経っても購入までたどり着かず、コンサートが始まってしまったので諦めて列を離れたことがありました。

カウントダウンコンサートや、都市圏のコンサートでは「グッズ事前販売」が行われているケースが多く、グッズを確実に手に入れたい場合はこちらに参加するのが良いと思います。
2024年のカウコンでは16時から開場前で事前販売が行われており、私も参加してみました。16時ちょっと前に列に並びましたが、フェルミ推定によるとおおよそ500名くらいは先客がおり、グッズが購入できたのは80分後くらいでした。それでもほしいグッズが確実に手に入る安心感はあります。

戦利品1
戦利品2

会場限定でなくて良いので、ということであれば、通販で購入するのが良いのではと思います。さだまさしグッズも一部は通販サイト経由で購入が可能です。配送料がかかりますが、並ぶ時間的なコストに比べたら安いものという考え方もできます。私も正直なところ普段は通販経由で買っています。

当日:コンサート中

コンサート中は特に特記事項はないです。さださんの曲は飛んだり跳ねたりしないので、常に「地蔵」で座って清聴するスタイルです。ただ座っているだけなので、自分の好きなスタイルで視聴するのが良いと思います。私はいつも目をつぶって音に集中するスタイルで視聴しています。

手拍子をする曲も稀にありますが、さだファンは手拍子が合わない人が多いような気がします。手拍子の際は、メロディではなくリズムセクションの人たち(ドラム、ベース、曲によりフォークギター、ピアノ)に合わせるのがコツです。
なお私見ですが、さださんの曲はメロディラインが複雑な曲が多いので、シンプルな曲を演奏するミュージシャンに比べると「メロディ」に手拍子をあわせるのが難しい印象があります。その辺が手拍子が合わない理由かもしれません。他のミュージシャンなら何も問題ないのに、さださんの曲だとうまく合わせられない的な。さだまさしファンだから音楽センスがない、ということではないのかもしれません。

あと、カウコン限定の話としては、コンサート中の幕間に「チャリティ懸賞幕」のお披露目が行われます。この際は、必ずすべての懸賞幕に「拍手」をしてあげてください。
理由は、懸賞幕を作った人の大半はカウントダウンコンサートにも参加しており、場内にいる事も多いわけですが、その人の懸賞幕掲示の時に拍手が起こらないと、とてもさみしい気持ちになるからです。懸賞幕を作るのは何万円もお金がかかるわけですし、この人たちの支援のお陰で良いコンサートが実現でき、「風に立つライオン基金」などの活動にもつながるのですから、惜しみない賛辞を拍手という形で表現するのが良いと思います。
私もかつて懸賞幕を作ったことがあるのですが、その時には大きな拍手をいただき、とても嬉しかった記憶があります。そういう実体験を基に書かせていただきました。

当日:コンサート終了後

どのアーティストの年またぎカウコンでも同様の課題があるかもしれませんが、コンサート終演後にどのように過ごすか、というのは大きな課題で、事前に計画を立てておく必要があります。
さださんの場合、コンサート終演は24時10分ころ、NHKの放送終了まで付き合うと2時30分まで国技館にいる必要があります。いずれのケースでも終了後に電車に乗ってそのまま帰れる人は良いですが、そうでない人はどうやって始発まで時間を過ごすか、ということに向き合う必要があります。
これも人によって様々とは思いますが、見聞きしたケースで多いのは以下。

  • 浅草まで徒歩で訪れ初詣

  • 錦糸町まで訪れて朝まで飲む

両国国技館から雷門までは川を渡ってすぐなので、徒歩でも30分くらいでたどり着くことができ、かなり訪れやすいです。もちろん新年はかなり混みますが、そういった事含めて新春慶事を楽しむのも良いと思います。

両国国技館~雷門

さださんが頻繁にアピールしていることもあり野見宿禰神社に訪れる人も多いかもしれません。ただしこの神社はかなり小さいので大人数で訪れる際は配慮が必要と思います。
私は友人と参加する時は、錦糸町まで歩いて、そこで朝まで飲む、という事が多かったです。錦糸町はあまり普段は訪れたくないですが、こういう時は夜遅くでも開いている店も多く、暖かく受け入れてくれる街です。

帰宅後

NHKの生放送を終えてからの帰宅になると、どんなに近くに住んでいても家につくのは3時台、そこから気持ちを落ち着けて就寝できるのは4~5時。始発待機組は日が登りきった後に帰宅し、そこから眠るか、一日完徹状態で過ごすということになります。
まさに海外旅行と同じような状況で、時差ボケならぬ「さだボケ」を解消することが、良い三ヶ日を過ごすコツになってきます。

私は、時差ボケ解消と同じ方法で、暗いうちに帰宅できたら仮眠をしつつ、朝になったら起床し、どんなに眠くても昼間は頑張って起き続け、いつもと同じ時間に就寝。翌日以降はいつもどおり過ごす。というようにしています。
疲れたし眠いからといって家でゴロゴロしているより、適度に散歩をするなど運動をした方が結果的に疲労も減るし、生活リズムも元に戻しやすいと思います。

さだまさしカウコン参加者のルーティンとしては、NHKの生さだの録画を見たり、文化放送のカウントダウンライブの放送をRadikoで追っかけ再生をしたりと、正直とても忙しくて眠る暇もない、という現実もあります。

そういう祭りのような時間を経て、年末そして三ヶ日を過ごし、日常に帰っていく。それがさだファンの年越しの姿なのかなとは思います。


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