存在しない : 日記

　しょうが焼き

・料理が苦手である。文章の読解とかは比較的得意なほうなのだが、なぜかクックパッドに書いてあるレシピだけは読んでも読んでも意味が飲み込めず、仕方なく勘で醤油など（曖昧）をぶち込んでいる。

　結果完成する料理は当然不味い上、そもそも普段は料理上手の家族の出してくれるものを食べていればよく、料理をする必然性も、することによるメリットもなく、よって料理が下手くそなまま今日に至っている。

・唯一作れるのはしょうが焼きなのだが、例によっていつもいつもなんらかのミスをしてしまう。
　辛すぎるとか不味すぎるとかももちろん失敗に含まれはするのだが、そもそもしょうがとにんにくを間違えて「豚のしょうが焼き（しょうが抜きにんにく味）」になってしまったり、今日はそもそもしょうがを入れ忘れ「豚のしょうが焼き（しょうが要らず）」になった。
　不味かったのでマッコリで流し込んだ。


　存在しない

・このあいだからダンスにチャレンジしているのだが、結構肩こりとかに効くかもしれない。肩を回すたびにバキバキ言っていたのが多少ましになった。

　ダンスに選曲したのは十年くらい前の深夜に放送していた「戦国鍋TV」という、そこそこ頭のおかしい戦国バラエティに登場した存在しない音楽番組に登場した赤穂浪士のアイドルグループの存在しない楽曲、「討ちたいんだ」である。もちろん討ちたいのは吉良上野介だ。赤穂浪士が吉良上野介を討つ歌だ。それを踊っている。
　
・だいたいにおいて私は「存在しないそれっぽいなにか」が好きな気がする。
　高校のときは友達と「存在しない乙女ゲーム」をあらゆる編集技術を駆使して作成していた。
　また、今非常にハマっている「匿名ラジオ」というネットラジオはしょっちゅう存在しないなにかの話題が出てくるし、通勤時に聴いている「冬の花火」という歌は匿名ラジオの収録中に即興で生まれた存在しない楽曲だ。
　多分、限りなくプロに近い素人がプロに寄せて作ったコンテンツに愛着があるのだと思う。