歌う虚無僧 : 日記
牛乳の剥製
剥製を作りたいなーとずっと思っている。牛乳の剥製とか。
あと、死んだ鳥とかをレジンのたっぷり入った瓶とかに閉じ込めて、中で朽ちていく様子を観察したい。多分朽ちないんだろうけど……(酸素が無いから)。
それか、瓶に詰めた牛乳にレジンで蓋をして、内部で液体が分離していく様子とかも見てみたい。
いや、それならペットボトルとかでいいか……。
歌う虚無僧
今日は特に意味もなく歌の練習をしていた。曲はARuFaの「ぼくの夢、メチャクソ無限湧き」だ。
まず思ったのが、歌というか、楽曲というのはあらゆる要素によって成り立っているのだなということだ。主旋律はもとより、バックの音楽、それに付随するリズム、歌詞だってついてるし、それを歌う人間の声帯も必要だ。
そういうのを全て意識して歌いこなすのはおよそ素人には難しいので、とりあえず今日は「発声」「音程」「リズム」の三つ課題として設定した。
まず発声というか、私の場合滑舌の問題なのだが、自分の苦手な発音(た行とかさ行)を含む言葉を重点的に反復して声に出し、最終的にオリーブオイルを舐めることで無理やりなんとかした。意外と美味しくて良かった。
次に音程だが、頭にバケツを被ることで反響する声を聴きながら音のズレを調整するのが個人的に有効であった。ひとつ問題があるとすれば、意外と周囲に声が漏れることと、絵面が虚無僧であるといったところかもしれない。
オリーブオイル舐めも同様だが、この虚無僧音程調整法はARuFaが自身の記事で実践していたものだ。
そして最も苦戦したのがリズムである。調べたところ、「ぼくの夢、メチャクソ無限湧き」という曲はBPM(一分間の拍数)が80〜205のあいだを変動するらしく、急遽メトロノームアプリをインストールして変動箇所をチェックした。
ただ、リズムがわかったところで、普段音楽を聞き流すだけの人生を送っていると、205というテンポのどのあたりが曲と噛み合っているのかいまいちよくわからない。
そこでもうとにかくひたすらメトロノームと曲を同時に流していたのだが、しばらくするとふっと旋律とメトロノームが自分の中で噛み合う瞬間が訪れた。それはもう時の歯車がザ・ワールドとがっちり噛み合ったのを実感したDIOの如く。
敢えて言うなら、流れとして感じていた旋律の中に、テンポというもうひとつの概念が隠れていたのを発見したというか。実際言うほど大袈裟に感じたわけではないのだけれども。
かくして私はバケツを被った虚無僧として、オリーブオイルを舐めながら「爆薬で作った服着て大爆発して♡ぜ・ん・ら♡になりたい」と一生懸命歌っていた。
うっすらした死
睡眠の管理アプリみたいなのをみたら、夜中に一瞬覚醒してたらしい。確かにうっすらそんな記憶がないこともないんだけど、なんで起きちゃったのか全く思い出せない。
でもそういえば夢の中でもう一度寝ようと思って格闘してたな。ともすればあれ、夢じゃなくて現実か?
全体私は眠りが浅い。ちょっとした物音で目覚めるし、二度寝に数時間かかるし、夜普通に眠るのさえ苦労する。それなのにロングスリーパーなので、寝ないと日中眠いのだ。本当に。
よって「よりよく眠ること」というのは私にとっての最重要課題である。
でも寝るのって難しくない? あとそもそも「寝る」というよくわからん行為が生物の営みに当然のように組み込まれているのも不思議だ。寝るってなに? そのあいだうっすら死んでないか?
感想の書きやすさ
すっかり日記に書き忘れてたんだけど、五日前に匿名ラジオイベントのデジタル版映像を購入し、非常に気に入って毎日観ている。
にも関わらず日記に書いてなかった。なんでだ。
あ、なんか日記に出すなら感想とか書いたほうがいいかなって思ってたのがややプレッシャーだったのかもしれない。このイベントに関しては感想が相当書きにくいので。見たほうが絶対に面白い。
例えば普通の舞台とかであれば「この場面のこの台詞を聴き、自分はこのように感じた。それは〜」のようにいくらでも感想を展開させることができるが、匿ラジイベントの感想は常に「ARuFaのこの発言がオモロかった」「恐山のこの切り返しがオモロかった」に終始する。
で、こういうことをオモロの伝達を目的に書き起こそうとすると、文章自体をオモロに寄せないといけない気がするし、文章をオモロくしたところで実際の、声色や声量のニュアンスを含んだリアル・オモロに勝てるはずがないのだから、結局「見たほうが早い」のだ。
私がなにか個人的に作品の感想を書くとき、その目的は「作品の噛み締め」である。より深く考察するための行為にすぎず、考察のための書籍を集めたり、幾度も見返すことと同義だ。
しかし匿ラジイベントに考察もクソもあるのか?(恐山とARuFaがワイヤーロープで浮いたりしてる〜!)という話であり、よってこれに関しては、感想が書けないその分を見返すことに費やし、また、存在しない楽曲「冬の花火」を一人で熱唱している。カラオケにあるかな……ねえだろうな……。
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