こうじょりょうじょく : 日記
・いつだか忘れちゃったある日の空。今日は普通に雨だった。
・あんまり現実に興味がないせいで、日記が割といい加減になりがちだ。どちらかというと出来事よりも、その日の自分の思考を残しておきたいタイプなんだと思う。
でもそれすらその日の気分によるので、ただ単に雑な性格というだけな気もする。
こうじょりょうじょく
・公序良俗、という言葉の発音がものすごく苦手であることに気づいた。こうじょりょうぞく。言いづらすぎる。
自分はこの字の発音が苦手すぎて頭の中ですら読めていなかったらしく、口に出そうとしてしばらく考え、紙に「公序良俗」と書いて隣にいた妹に読み仮名を尋ねた。
「公序良俗(こうじょりょうぞく)じゃないの?」
言われてみれば確かに、それ以外読みようのない漢字ではある。
「あー……こうじょりょうじょく……?」
「えっ皇女陵辱?」
そのあと何度言い直しても皇女陵辱になってやまなかった。字面が公序良俗に反しすぎている。
というか「こうじょりょうじょく」を即座に「皇女陵辱」に脳内変換する妹もなんだよ。
濁音半濁音
・taという音を「た」で表したとき、daを「だ」にしようって言ったやつすごいな。確かに口に出したときの感じがなんか似てるけども。
これ、多分日常での使用頻度が「た」のほうが高いからこっちをデフォルトに設定して、時折出現するdaは「た」の変化形として「た+゛」の「だ」にしたんだろうが、もし「だ」のほうがデフォルトになってたら、「た」の読みがdaで、taは「た゚」だったかもしれない。
・ひらがなというのは「か」や「さ」などを「ka」「sa」のように子音と母音の組み合わせで表現できるローマ字表記と比べ、一見して子音がわかりづらいという側面があるのだけど、「た」「だ」、「は」「ぱ」「ば」のように、ローマ字表記のta,da、ha,pa,baとは別の意味で発音上の仲間が見分けやすいなと思う。
それを思うとひらがな五十音表は本当にすごい。見えない子音と母音がそれぞれ対応し、整然と並んでいるところが。発音が可視化され、整理され、真理になっている。
・そもそもこんなことを考えていたのは、匿名ラジオのパーソナリティのARuFaが、ラジオの編集で音の波形を見すぎて、波形だけでなにを言っているか見分けられるというようになった特殊能力持ちであることに起因する。
そもそもなぜ彼が波形から発音を読めるのかというと、波形からは子音がわかるからだ。音の最初にくっつくk,s,tなどの子音、これがそれぞれの形を持っているので、それだけで大抵読めるらしい。
そして子音と文字数と文脈をくみあわせれば、「音の波形で言葉が読める」ARuFaの特殊能力が完成する。
ただし母音まではわからないという欠点もあり、本来は「けんだま」であったところを「きんたま」と読み違えるなどの些細なミスも時に発生する。本人曰く「どちらも棒と玉がついているからほぼ同じ」らしい。
あっ今急に思ったけどなんかこれ謎かけ作れそうだな。
けん玉と掛けまして、金玉と解きます。
その心はどちらも、
音の波形が同じ、棒に玉が付属しているものであります。
まあそれはいいんだけど、「た」と「だ」ってやっぱり似てるんだなー表記はtaとdaなのに!
と思ったのです。多分よく見たら微妙に違うんだろうけど、daを「た+゛」で「だ」にしている以上、きっとなにかあるんだろう。日本語って想像以上に整合性が取れているから。
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