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猫ゲージハンバーガー : 日記

 今日のまとめ : 午前中にフライドポテトを揚げたり、精神の代謝機能のことを考えたりしてた。

猫ゲージハンバーガー


 猫のゲージがつまんなかったので目玉をつけたら、

 アメリカのそういうハンバーガーのキャラクターみたいになった。
 良かったのででかいゲージにもつけた。

・朝ポテト

 朝ごはんのあと、急にフライドポテトが食べたくなったので揚げた。

ポテト(少ねっ……)


 さらに酒が無いのもな……と思ってワインを呑んだ。ひと口。

ワイン(少ねっ……)



 油物とかジャンクな食物を滅多なことでは口にしないので、食べる時間帯以前に、そもそもポテトを食うという行為が自分的にはすごく珍しい気がした。
 油って、うめぇな……。そしてポテト・飲酒・YouTube(オモコロチャンネル)のトリプルコンボをキメると本当に幸福な心地になるらしいと気づく。嫌な楽しみを覚えてしまった。

・三日で成長する

 子どもって、三日くらい会わないとどこかしらにちょっとした変化が起こっている。成長速度がこちらの予想をはるかに超えてくるので毎回驚く。
 全然片づけができなかった子が進んでするようになっていたり、語彙が変化していたり。

 あと耳にした知識を即座に吸収するのだけれど、しかし脳回路を通過するときにちょっとずつ変質してしまうらしくて、たとえばかえるを触ろうとした子に

「人間とかえるにはかなりの体温差があるので、触るときは手を水で冷やして表面温度を下げ、かえるがやけどしないようにしてあげないといけない」

 的なことをまあまあ噛み砕いて伝えたら、三日後にその子の中では

「人間と動物にはかなりの体温差があるので、牛とかにうっかり手で触れると牛はやけどして死ぬ」

 ということになっていた。三百人くらいを介した伝言ゲームの結論を一人の子どもの脳が生み出している。
 こういうのを見ると、学校で流行る都市伝説とかって、めちゃくちゃしょうもないところから発展してテケテケとかマッハババアに進化したんだろうなと思う。

 子どもと言えば、今日恐竜のおもちゃで遊んでいた男の子が、恐竜を服の中に入れて胸部の膨らみを主張したあと裾のほうからばたばたっと落として
「おっぱいから恐竜が生まれた!」
 って言ってたのがそこそこ印象的だった。赤ちゃんの出力箇所についての知識が曖昧じゃないと出てこない発想すぎる。

 そういや同じく今日、その子に
「そのおしっこは何円だったの?」
 と聞いたような気がするんだけど、どんな文脈でその質問をしたのか全く思い出せないし、結局おしっこの値段もわからずじまいだ。子どもと過ごしてると夢と現の境が雑になる。

・馬鹿の矢印

 自分のようにアンチテーゼを主食として生きているような人間は常日頃から人間というものを小馬鹿にして生きているが、実際人間のどういう部分を馬鹿にしているかと言うと、主に物事を単純化してしか把握できない浅慮であると思う。しかしそうした感じ方自体が個たる人間の複雑な思考を排斥し単純化したものにすぎないとすれば、私もまたどこかの視点からは馬鹿に見えているのだろう。

 群衆←(馬鹿)←自分←(馬鹿)←高次元の存在
 馬鹿の原点 : 概念の単純化
 
・澱

 胸の底に澱がよどんでいて、時々それを小説や舞台のような美しいものに触れたときの涙と一緒に流してやる。澱は精神が精神の代謝機能を持つ限り必ず発生するので、それある限り私はなにか美しいものに触れていないといけない。
 なにかそういう、やや焦燥に似た気持ちがずっとある。

 

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