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ちょっと宣伝!? SAGAものスゴフェスタ10@SAGAアリーナ

先頃、このようなイベントが佐賀市内で開催された。


1.はじめに

5月中旬の日曜日、SAGAアリーナで「SAGAものスゴフェスタ10」(https://sagamonosugofesta.info/ )が開催された。今回で、10年目になる
らしい。例年であれば、8月下旬の土曜日・日曜日のはずが、今年度は、「SAGA2024国スポ・全障スポ」<注>が開催されるため、3ヵ月ほどの前倒しとなり、会期も1日に圧縮されたと聞く。

<注> SAGA2024国スポ・全障スポ
10月5日(土)~15日(火)は国民スポーツ大会(国スポ)、10月26日(土)~28日(月)は全国障害者スポーツ大会(全障スポ)が、それぞれ開催される。なお、前者については、今回、旧名称の「国民体育大会(国体)」から変わると聞いた。

「SAGA2024国スポ・全障スポ」の公式ウェブサイト
https://saga2024.com/

開催初期の頃は、昼に放送されるNHKローカルニュースなどを見て、慌てて会場へ駆け付けていたように思うが、そのうち、事前に日程をチェックするようになっていた。そう言えば、あの頃は、ロボットに関する講演会も開催されていたような気がする。

しかし、このたびの早期開催については、偶然、情報を耳にした3月まで全く知らなかった。

2.会場のメインアリーナでは……

2-1.全体的な様子

昨年5月に、SAGAアリーナがグランドオープンを迎えたこともあって、前回から、こちらを会場としている。メインアリーナには特設ステージが設けられ、その周辺には、様々なブースが並んでいた。おもに地元企業が中心になっていたと思う。また、どこから持ち込んだのかと考え込んでしまうような大型建設機械なども展示されており、それらに触れようと、子どもたちが列を作って順番待ちをしていた。

会場の真ん中には、大型建設機械などが……
「半導体集積回路」と言えば、熊本県のTSMCが有名だが、佐賀県にもシリコンウエハーの製造工場がある。その製造工程を、ここでは「塗り絵」などを用いて疑似体験できたみたい。
こんなコースもありました!

2-2.サイエンスファクトリー

特設ステージでは「サイエンスファクトリー」というイベントが開催されていた。ちょっと興味があったので、親子連れに混じって観覧していたが、いろいろな実験が飛び出して、本当に興味深かった。例えば、生クリームからバターを作るもの。その他、空気砲やシャボン玉、電磁石などに関わるものもあった。あまり話してしまうと“差し障り”があるかもしれないので、ここでは、ほどほどに……

その仕組みは、いずれも単純だと思うが、とにかく“見せ方”が上手だったと言うしかない。途中には、クイズ形式で「実験の結果」を問うものも織り込まれてあり、子どもたちは大喜びだった。この年代であれば、いろんなことに興味を抱いていると言うべきか、その熱狂ぶりに、こちらが困惑してしまったくらいである。

「サイエンスファクトリー」の様子。元気な子どもたちの手が、たくさん挙がっていた!

3.お隣のサブアリーナでは……

3ー1.いろんな体験コーナーがあった

こちらにも、いろいろなブースが出展していた。入口のそばでは、ハート形に折り曲げた針金を乾電池の上に載せて、クルクルと回していた。基本的には、モータと同じ原理みたい。インターネット上の動画で、同じようなもの
を見たことがある。そして、ミニ四駆やプログラミングのほか、科学工作などを取り上げたところもあった。

サブアリーナにも、いろいろなブースが出展していた。
針金が勝手にクルクルと回る!?
こちらでは、ミニ四駆を走らせていたみたい……

3-2.中学校ロボット競技会

大変お待たせしました! ようやく本題です。

いちばん奥のスペースが、中学校技術科の先生方が取り組んでおられる「ロボット競技会」の会場になっていた。参加していた生徒さんたちは、午前中にロボットを製作し、午後から競技を行って、夕方には表彰式というスケジュールだったみたい。例年であれば、新年度がスタートして勧誘を始めるので大丈夫だったが、今回は、開催前倒しで御苦労されたと伺った。

この企画は、ここを1年前に訪れたときに初めて知った。何気なく、“一県民”として会場を巡っていたら、偶然に、ある先生からお声掛けいただき、話し込んでしまったという次第。同じ技術科に関わりながら、まったく情報が共有できておらずに、何とも申し訳ない気がした。

将来、技術科教員として教壇デビューを目指すのであれば、このような場を活用して、現役教員や生徒たちと交わり、実践的なスキルを磨くという経験も悪くない。個人的には、そのように思うのだが……

なお、これ以降の予定としては、秋からの佐賀県大会、九州地区大会、そして全国大会へと繋がっていくようだった。

「中学校ロボット競技会」の様子
こちらは、併設の体験コーナー(その1)。静かにボールをすくって……
こちらも、併設の体験コーナー(その2)。自分の陣地に、より多くのボールを収めた方が勝ち!? 相手のロボットがボールを弾き出すので、決して安心はできない……

4.おわりに

こうして、会場を巡ってみると、いろいろと似通った分野の人々が集っているようにも見えた。しかしながら、必ずしも“横の連携”はできていないみたい。個人的には、何だか勿体ないと感じている。

これらの集団を、少しでも結び付けることができればとも思うが、微力ゆえに、そこまでの甲斐性がない。これが、現実のようである……

時計の針は、16時過ぎを指していた。ついに、閉幕の時刻を迎えた……

【追記】

今年3月のことになるが、実は、次のような原稿が大学紀要に掲載された。

和久屋 寛:
“様々な事業における地元大学を基点とした連携・協力の可能性 ―理工系分野の取り組みを例として―”
佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要, Vol.8, pp.790-798, 2024.03
https://saga-u.repo.nii.ac.jp/records/2000537

「佐賀大学機関リポジトリ」より

機関リポジトリでも閲覧可能なので、御意見を伺えれば有難い。よろしくお願いします。


【おまけ】

今回は、1日だけの開催であったが、何と1万3000人が来場したらしい。素晴らしい! 会場では、学校関係者(中学校や大学・高専などの教員)、地元企業の方々、そして、地元自治体の首長さんなど、いろいろな人々と会って話す機会に恵まれた。非常に貴重で、有意義な時間を過ごすことができた。どうも、ありがとうございました。

そう言えば、ある首長さんと話したときのこと。以前にいただいたシールをスマートフォンに貼っているとお見せしたところ、「補充が必要だろう!」と言われて、もう1組(4枚セット)をいただいた。どうも、ありがとうございます。

「佐賀さいこう!」がいっぱい……


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