ピーク・エンドの法則
北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士です。
私は、北海道小樽市にある「つるき社会保険労務士事務所」で特定社会保険労務士として社労士業務を行っております。
先日読んだ本の中で、「ピーク・エンドの法則」というものを知りました。
このような「○○の法則」は、色々なものがありますが、なるほど~と思うことが多々あるので、私はこういうのを知るのがとても好きです。
この「ピーク・エンドの法則」も、なるほど!確かに!と思ったので、アウトプットのために少し調べてみたので投稿しておきます。
「ピーク・エンドの法則」とは
ピーク・エンドの法則は、経験や出来事を振り返る際の心理的影響に関する法則で、ダニエル・カーネマンによって提唱されました。
この法則によると、人々はある期間の経験を総合的に評価する際に、その期間の最も強い感情(ピーク)と最後の感情(エンド)を特に重視するとのことです。以下に主要な特徴を5つほど挙げてみます。
感情のピークと終わりの影響:
経験全体の平均的な感情よりも、最も強い感情のピークと終わりの感情が記憶に残るとされます。例えば、長時間の痛みを伴う医療処置でも、最も痛かった瞬間と処置が終わった時の安堵感が、その経験をどう評価するかに大きく影響します。
総時間の無視:
この法則では、経験の総時間は評価にあまり影響しません。例として、短いが非常に楽しい経験と長時間続くがやや楽しい経験があった場合、短い経験の方がより良い記憶として残ることが多いです。
記憶との関連:
人々は経験を記憶する際に、ピークとエンドの感情を基にその経験を再構築する傾向にあります。このため、実際に経験した全体の感情よりも、記憶されるピークやエンドの印象が強いことがあります。
意思決定への影響:
この法則は意思決定プロセスにも影響を与え、例えば過去の休暇の経験がピークと終わりが良ければ、同じ場所に再訪する可能性が高まります。逆に、悪い終わり方をした場合は、その場所や活動を避ける傾向にあるかもしれません。
マーケティングやサービス業での応用:
企業やサービス提供者は、この法則を活用して顧客体験の管理を行います。特にサービスの終わりに印象的なポジティブな体験を提供することで、顧客の満足度を高め、リピートや口コミを促進することができます。
「ピーク・エンドの法則」の例
「ピーク・エンドの法則」を説明するときの例として、一番わかりやすいのが、結婚や恋愛だとおもいますので、以下にそれぞれの例を挙げてみます。
恋愛における「ピーク・エンドの法則」
恋愛では、カップルが共に過ごした特別な瞬間(ピーク)と、関係の終わり方(エンド)が全体の評価に大きく影響します。例えば、一緒に過ごした記念日のサプライズ旅行や、特別なイベントでの感動的な体験は、恋愛の「ピーク」として強く記憶されます。これらのピークは、関係全体の幸せな思い出として長く残ることが多いです。
一方で、関係の終わり方が非常に平和的で互いに尊重し合う形であれば、その終わりが関係全体の評価をポジティブにする可能性があります。逆に、争いや感情的な傷が伴う別れは、以前の良い時期をも否定的に塗り替えることがあり、長期的な感情の影響が大きくなることがあります。
結婚におけるピーク・エンドの法則
結婚生活では、共に過ごした中で特に幸せまたは困難だった時期(ピーク)、そして現在の関係の状態(エンド)が、その結婚の満足度を左右します。たとえば、子どもが生まれたときの喜びや、重要な記念日を特別な方法で祝ったりすることが「ピーク」になり得ます。これらの出来事は、夫婦の絆を強化し、ポジティブな記憶として残ります。
また、結婚生活の「エンド」、つまり現在の状況が穏やかでお互いにサポートし合っている場合、これまでの結婚生活全体をより肯定的に振り返ることが多いです。もし結婚生活が現在困難を抱えている場合、以前の幸せな記憶も色褪せて見えることがあります。
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