noteが5周年をむかえました。

noteがはじまったのは2014年の4月7日です。これを書いている今が、ちょうど5周年ということになります。

こういうときはどうしても月並みな言葉になってしまうのですが、使ってくれたクリエイターのみなさん、読者のみなさん、そして、関わってくれたチームのみんなのおかげです。本当にありがとうございます。

5年前の今日、noteのひとつめの記事を書きました。

その中に、こんな言葉があります。

クリエイター側から見たnoteは、日常の活動報告、ファンとのコミュニケーション、作品づくり、そしてビジネスまで、すべてのクリエイティブ活動がワンストップで実行できる場所となります。あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基本的な活動の場所となることを目指しています。

5年たった現在、noteの月間利用者数は1000万人を超えています。少しずつですが、この目標に近づいてきていると思います。

この5年間、noteからたくさんのコンテンツが生まれてきました。ベストセラー書籍も出ていますし、映像化するような作品もいくつもうまれています。また、noteに書いたことがきっかけで、新しい出会いがあったり、新しい仕事がはじまったりと、いろんなひとたちに、いろんなことが次々に起きました。

友達ができたひとも多いですよね。みんながそれぞれの生活や仕事をしているなかで、自分の考えたこと、感じたことをnoteに書いて、それを読んで共感する人と出会って、仲間ができる。生きていくなかで、こんなにうれしいことってそうないんじゃないかと思います。

noteの運営会社であるピースオブケイクのミッションは、

だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。

という言葉です。

デジタルのおかげで、創作のハードルは下がりました。PCやスマホとインターネットがあれば、だれでもすぐにものがつくれて、発表もできます。

ただし、「続ける」のはなかなかたいへんです。だれかが見てくれないとつまらないし、ほめられたいし、ディスられれば傷つくし、本になったり映像化したりする出口もほしいし、ずっと続けるならお金も必要だし、いっしょにものづくりをする仲間もほしい。

noteは、こういうことをすべて解決するための、装置だと思っています。

一時期、noteというと、コンテンツが「売れる」「もうかる」ということが注目されがちでした。でもそれは、「続ける」ためのほんのひとつの要素にすぎません。もちろん大事な要素ではあるんだけど、見てもらってうれしかったり、気の合う仲間ができて楽しかったりするほうがより根源的な価値なんじゃないかなと思っています。

上にあげた、note1日目の記事の最後には、こんな言葉を書きました。

おもしろいことをすることこそが、人間の生きる意味だとぼくは信じています。そこに少しでも貢献できれば幸いです。

この考えは、まったくかわっていません。むしろ世の中もどんどんそっちにむかっている気がします。AIをはじめとするデジタル化が進展すると、人間の仕事は「おもしろいことをする」になっていくはずです。それはつまり「創作」とほぼ同義です。

とはいえ、そんなに大げさな話ではありません。書籍や映像のようなわかりやすい創作物だけでなく、もっと普通に、noteに自分の考えをまとめる、でもいいし、ちょっとおいしい朝ごはんをつくる、とか、近所を歩いてみる、とか、友達と桜を見に行く、とかも立派な創作だとぼくは思います。

そしてそれを、楽しく「続ける」ことができたら、それはもう「幸福に生きる」こととほとんどいっしょですよね。

noteは、そんな場所になりたい。そういう気持ちで「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションを定めて、運営しています。

最後に。

現在のMAUが1000万人を超えたと書きましたが、「あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基本的な活動の場所となる」ならば、最低でも1億人くらいは目指したいところです。もうちょっとがんばらないとな、と思っています。がんばります。

2019年4月7日 週末の午後、自室のデスクにて


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