埼玉県教委「県立高の共学化問題」元県立女子高生の意見!
久々の更新ですが中受ではなく、自分にとっては自民党総裁選より熱いニュース「埼玉の県立高校共学化」についてお話しします。
埼玉県教育委員(以下、県教委)は22日、県内公立高校について「主体的に共学化を推進」する方針を発表しました。私は元県民なので、歴史と青春がひっくり返るくらいの衝撃を受けました。
県民から「県立男子校に女子入学を拒むのは女子差別撤廃条約違反と苦情」との申し立てを受けて調査を開始。「共学化反対」の署名が集まるも、県教委は22日に「主体的に共学化を推進」と方針を発表しました。
こちらが申出書です。
字が特徴的ですね。
こういうこともあるから字はがんばってきれいに書きたいですね。
一般論としての「別学×共学」と「浦高一女」は別のはなし
確かに都立高校を見ていると共学が当たり前なので、いまだに別学高がいっぱいあるのは不自然な感じもしますけど、埼玉県立校の殆どが共学です。一般的なジェンダー論からしたら「憲法が〜」とかいくらでも言えるけど、男子校、女子校、共学校が選べるなんてむしろ多様だし、一般論としての「別学、共学」ではなく、「浦高」「一女」「川高(かわたか)」…学校独自のよさがあり、別次元の問題なんですよね。
それに、別学が嫌なら、大宮高校いけばいいじゃん。大宮高校が目指すレベル(浦高)に足らないなら、大宮高校から東大いけばいいじゃん。中には、「浦高一女が共学化したら大宮が困る」とか言ってる人がいるけど、意味不明、それで儲けてないし。
てか、「県内一の進学校に行けないのが女性差別」っていうけど、浦高行っても東大行けるかはその人次第。少子化で整理するなら、別の学校も視野に入れて欲しい。
県教委のひとも、内心「え!浦高一女はそういう問題じゃないんですよ、大宮高校じゃ役足らずですかね…」って思いながらも、世間のジェンダー嵐に巻かれてるのではないでしょうか。
別学だから進学実績がよい説
「県内トップの進学校に女子が入れないのは、明らかな性差別」っていうけど、浦高行っても東大行けるかどうかは本人次第。高校別東大進学実績ランキングのとおり、東大生の3人に1人以上が男子校出身です。
アンケート結果の疑問
アンケート結果では、中学生ではどちらでもよいが過半数、共学化、反共学派はほぼ横並び。高校生では反共学派が過半数という結果になりました。
これは質問を「性別による選択の困難を感じたことがある」とかに、変えた方が良いかなと思いました。私立なら選べるし、公立では上位校しか別学の選択肢はないので、関係ない人が多いでしょう。
テレビでは、尾木ママが「税金で運営している公立校が好きな所が選べないのは不平等」といってたけどその課題はクリアできてると考えます。
男子校はホモソーシャルの温床か
しばしば社会学では「男子校では、女性に対する偏見を育てる」と問題視されますが、県内公立男子校はホモソーシャルがもっとポジティブに作用してるかなと思います。
私の肌感覚もですが、3年生であること、地元の中学から公立高校に進学する家庭環境など、世間で論じられている男子校御三家、純粋培養のエリートとは事情が違います。
東京新聞にも書かれているように、教育界全体でジェンダー教育に力を入れたら良いと思います。
27日には県教育局と高校生の討論会も
とにかく非常に興味深い問題ですし、私も地元で愛着があるので、県教委の方針表明を憤りを感じながら見守っています。浦高の文化祭楽しかったなぁー。
8/27には、教育局と高校生の意見交換会が開かれるそうです。尾木ママとか、ヒロユキとか、東大教授とか、一般的とか憲法では〜とかと違う話が聞けたらいいな。
選択肢はある。自分たちの高校には、故郷にはこんな良さがある、高校生や県民の声を大切にして、急がずに埼玉県ならではの英断を期待しています。