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英文履歴書の最適な長さと1ページ目の重要性について。

こんにちは。アメリカ在住ママプレナーのSacraです。

欧米生活15年以上、大手コンサルティングファームや政府・国際機関の正規職員の職を経て、フリーランスのコンサルタントとして主に在宅ワーク(コロナの前は半ノマド生活)をしています。

最近LinkedIn経由で日米リクルーター・ヘッドハンターからコンタクトされることがちらほらあり、いい機会だと思い久々にレジュメ(英文履歴書)も更新しています。

その際に、ちょっと気になったのが長さ。日本では2ページ以内とされるのが主流ですよね。

職歴も15年以上となり、国際機関用の長めのProfessional Resumeをベースに、近年のフリーランスの職歴を追加すると軽く5ページになってしまいました。

「日本の民間企業に共有する場合、もっと簡略化すべきなんだろうか?」

こんな疑問が湧いてきたので、コンタクトされたリクルーター・ヘッドハンターを始め、その他周囲の人事関係者の意見を元に考察してみました。


【結論】職歴15年以上のアラフォーの英文履歴書は4-5枚でも問題なし。

結論から言うと、中身のある英文履歴書であれば、ある程度の長さでも特に問題はなし。5枚という長さで40代も半ばで多様な職歴があることから、プロの目から見ても妥当ということでした。

◉国や業界をまたいだ転職回数の多さ(その数5回以上)

◉タイトルや業務内容も結構変わっていて、職務ごとに数値化できる業績があった

◉アラフィフの管理職では、10枚くらいの人もザラにいる

◉ビジュアル的に見やすく、わかりやすいフォーマットはプラス

◉外資のリクルーティング会社やヘッドハンターについては、各企業独自の候補者の登録フォーマットがある。担当エージェントがその候補者と対話しつつ、その人の強みなどを踏まえつつ、1-2枚のフォーマットを別途作成するので、オリジナルのレジュメはむしろ具体的な業績が詳細に含まれていた方がありがたい。

ちなみに、レビューしてくれたのは、大手外資系ヘッドハンティング会社のDirectorです。

日々何10通ものレジュメに目を通し、30分刻みで候補者とミーティングをしていると言う彼曰く、中身のあるレジュメは、あまり長さを気にせずとも読まれるとのことでした。

10ページ位の英文履歴書も分野や職種によってはあり!

職歴25年位の理系のシニアな研究職(大学・政府関連)でPhD保持者である夫の英文履歴書は10ページ以上はありました。恐らく、論文などのPublication(出版物)が400近くあるからです。

文系の私にはもはや日本語で考えても理解不能で、途中読み飛ばしてしまいましたが、最後の数ページは書籍の巻末によくあるように出版物のリストになっていました。

その中でも、特にAwardなどを取った重要プロジェクトや論文については、1-2行の簡単な概要を追記しているようでした。

このように、ニッチな研究職で、書けるような出版物や業績が多い方は、長くなっても(書くべきことが多いので)特に問題ないというリクルーターや人事関係者の見解が多かったです。

特に重要な情報がハイライトされるよう工夫は必要ですね。

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英文履歴書の変遷。 職歴5年位のアラサー(MBA留学前)の時のは2枚くらい。

とはいえ、職歴5年程度(転職回数は1−2回。と言ってもエンロン事件で会社が合併統合を繰り返した結果の自動的な社名変更等)のアラサー時代は、英文履歴書は2枚以内で抑えてました。

MBA留学前だったので、出願書類対策の一環で、ハーバード大学でAdmissionを担当していたプロに1時間1万円くらいでレジュメコンサルを週1位で集中的に受け、練りに練って凝縮した2枚でした。

とはいえ、時系列で、各プロジェクトでの責務や達成できたことを、箇条書きで簡単にまとめていくという、とてもシンプルなものでした。

レジュメのフォーマット的には派手さはありませんでしたが、本場アメリカのプロと磨きをかけたレジュメのおかげで、MBA留学の奨学金も獲得できたので、かなりいい投資だったと思っています。

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エグゼクティブな方々には英文履歴書も「エレベーターピッチ」で。

「エレベーターピッチ」とは、エレベーターに乗っている15〜30秒という短い時間内に相手にプレゼンテーションをし、ビジネスチャンスをつかむテクニックのことです。

実際、英文履歴書も、エグゼクティブな方々がエレベータに乗っている間や移動中などの一瞬、パラパラと目を通す間に、印象付けることが理想です。

つまり、以下に記載するように「1枚目」がどれだけ印象に残るかが肝になります。

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長めの英文履歴書は1枚目が超重要。スキル・経歴・業績など最重要情報を集約。

長年の海外経験で学んだことは、複数枚に及ぶ英文履歴書は、とにかく1枚目が大事。

過去、某国の大臣になった優秀な元同僚や、ハーバード・ロースクール卒業で弁護士の友人、国際機関のマクロ・エコノミストの友人、民間企業のエグゼクティブの知人など、色々な分野の一人者のレジュメのレビューをしたり、自分のレジュメをレビューしていただく機会がありました。

彼らのお手本を見ていると、やはりレジュメの1枚目がCatchyで、その人のスキルや人となりが印象に残るようなキーワードが散りばめられており、ビジュアル的にも綺麗です。

こういう各分野の成功者のレジュメの1枚目には、大抵以下の要素がわかりやすく、箇条書きなどを使って書かれていたように思います。

1)基本情報: 氏名・住所・電話番号・メアド(最近はこれに加え、LinkedInのリンクもよく見かけます。)

2)コアなスキル・資格・専門性(CORE PROFICIENCIES):各業界の専門知識や所持資格、職務上で培われたスキルについて簡単に記載。CPAやCIAなど国際的に通用する資格も早い段階でアピール。

3)キャリアハイライト: 半ページ位使って、過去トップ5位までの最高の業績について簡潔に箇条書きで。特に応募ポストと関連する業績や、定量的な情報を入れれば更に説得力が増します。(例えば、10億円規模のプロジェクトをマネージしたとか、自分の主導したプロジェクトの成果でXXの売り上げ25%アップなど)

ベストな英文履歴書フォーマットやテンプレートは人によってそれぞれ。

日本と違って、最適な英文履歴書のフォーマットや妥当な長さに正解はありません。

その人の過去の経歴・業績によるので、標準化できないというのが現実です。

ひとつ言えるのは、経歴や業績が素晴らしくても、見づらかったり、フォーマットが整っていない英文履歴書は印象が悪くなってしまいます。

オンライン上で無料で転がっている幾つかのサンプルなどを研究するなどして、自分自身に取って最適だと思われるフォーマットで作成してみましょう。

また、非ネイティブの私たち日本人にとって、誤字・脱字はビジネスレベルの英語力を疑われてしまいますので、最新の注意を払いましょう。

特に、ワードの自動スペル修正などで、気がついたら似た綴りの全く違う言葉に自動変換されていたりすることもあるので、注意です。

まとめ

今回は英文履歴書の長さと1枚目の重要性についての個人的な経験を踏まえた考察でした。

いずれにせよ、書き終わった後、様々な人に見てもらうほど、色々な視点や気づきがあり、ブラッシュアップされていきます。

ネイティブによるチェックも有益ですが、尊敬できる先輩やリクルーターなどのプロの方にも、アドバイスを求めてみるのもいいかもしれませんね。

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