英文履歴書って?3分でわかるCVとレジュメの違い
こんにちは。アメリカでフリーランスの経営コンサルタントをやっているSacraです。
気づけば海外で働き始めて、約15年以上になります。
20年近く前、イギリスの大学に留学した時、Curriculum Vitae(CV)とレジュメの大きな違いに気づきました。
アメリカに移住して8年目ですが、CVとレジュメは日本では「英文履歴書」として同じような意味で使われることがしばしばあるようです。
新卒で東京の外資系コンサルティング会社を4年ほど経験し、MBA卒業後、ヨーロッパやアメリカなど5カ国で働いた経験から、本日はその違いについて3分でわかるようにシェアします。
【結論】CVとレジュメは似て非なるもの。日本の英文履歴書はアメリカのレジュメが一般的。
日本語に直すと、いずれも「英文履歴書」ですが、CVとレジュメは英語圏では全く別物。
結論から言うと、CVは職歴と関連する業績を網羅的に把握できるその人の経歴書であり、レジュメは、応募ポスト関連のスキルと業績にターゲットを絞って、簡潔にまとめられた経歴サマリーであるということです。
もう少し具体的に比較すると、以下のようになります。
CVはざっくりと言えば、日本の職務経歴書に近い目的を持つ詳細の履歴書です。大体、年齢を10で割ったような数を上限に収められれば、という意見も人事から聞きました。(例:30代前半なら3枚以内など)
日本で外資系転職をする場合、英文履歴書といえば求められるのは大抵こちらのレジュメを想定しているようです。
アメリカで英文履歴書を作成する場合の注意事項
アメリカで英文履歴書を作成する場合の注意事項があります。
国際機関など、稀なケースで、上記CVとレジュメの中間のようなProfessional Resumeが好まれるケースもあるということです。
それは、専門分野に突出したこれまでの経歴や功績を書く職務経歴書のことを Professional Resume や CV などと呼ぶことが結構な頻度であります。
これは5-8ページに及ぶ場合もあり、応募先の組織文化や慣習次第になります。
実際、アメリカの大学や公的機関で20年以上働いており、publicationの数も多いヨーロッパ人の理系夫(研究者)も、このケースでProfessional Resume/CVは約8ページです。
また、私の場合、ヨーロッパで使っていたCV(3-4P)をベースに、ビジュアルやフォーマットを工夫したProfessional Resumeとしてアップデートし、アメリカに本部がある国際機関に応募しました。
これで全く問題はなく、周囲の同僚もCVスタイルで2−4ページ位、シニアな偉い人は5ページ以上という場合も多かったと思います。
英文履歴書のタイプについて、気になる場合は人事に問い合わせを。
日本の学校教育では一般的にアメリカ英語で、「英文履歴書」と言った場合、大抵はレジュメが想定されていることが多いです。
でも、個人的な経験をベースにすると、英国本社の英国系企業とのプロジェクトでは、日本法人でも、基本使用されていたのはCVで全てイギリス英語でした。
【海外就職】最近の英文履歴書のオンライン標準化の傾向
最近は、アメリカもイギリスも、いや世界的に、組織・業界を問わず、英文履歴書のオンラインでの標準化が進んでいます。
企業のサイトで、オンラインのアプリケーションで必須事項を記入し、時には10程度の追加質問事項にも答え、それらを記入した上で、補足的に自分のワードで作成した英文履歴書やカバーレターをアップロードする形式が多い気がします。
もしくは、サイト上で最初にアップロードした履歴書をベースに、記入式のテンプレートにある程度情報が自動で割り当てられ、それを追加編集・最終化して提出するというやり方がメジャーです。
まとめ
本日は、よく混同されがちな2つのタイプの【英文履歴書】、CVとレジュメの違いについて、事例や最近の傾向なども加えつつ、ご共有しました。
かなり大雑把なイメージとしては、
ーCVは日本の職務経歴書のような、網羅的にその人のこれまでのキャリア人生を提示する役割を有す詳細履歴書であり、
ーレジュメは日本でいう簡潔な履歴書に、マーケティング戦略の要素を入れ、見栄えの良いプレゼンテーションに進化させたようなもの
でしょうか。
今後、具体的な書き方や実際に使えそうなテンプレート例、カバーレターなどについてもご紹介していきます。
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