英文履歴書(レジュメ)と日本の履歴書の5つの違い
こんにちは。アメリカ東海岸でフリーランスの経営コンサルタントをやっているSacraです。
過去の記事で、アメリカ式レジュメとヨーロッパで主に使われるCVについてその違いをご紹介しました。
今回は、「日本の履歴書と英文履歴書の違いってつまり何?」という疑問に答えたいと思います。
グローバルな転職活動において、英文履歴書の重要性は日本の履歴書よりかなり高い。
これまで、15年間海外で働いて気づいたことがあります。
日本企業が、(特に若手に対して)長期的な将来性や潜在能力を重要視することから、履歴書は形式的な要素の一つ。
面接の方が重きを置かれるので、コンビニやWeb上ですぐ手に入る書式に従って、淡々と埋めていけばOKですよね。
一方、外資系企業は応募ポストに対する即戦力や適性をより重視し、面接に無駄な時間やコストをかけないというポリシーを持つ企業が多いです。
海外での就職や外資系採用プロセスの中で、英文履歴書の重要性は日本の履歴書よりかなり高くなってしまうのです。
日本の履歴書と英文履歴書の違い①:目的
このような企業文化の背景もあり、当然のことながら日本の履歴書と英文履歴書の決定的な目的の違いが生じます。
一言で言うと、以下に集約されます。
ご存知、日本の形式的でドライな履歴書とは全く違います。
日本の履歴書と比較した英文履歴書の見た目的な違いについて、具体的には以下のようになります。
英文履歴書と日本の履歴書の違い②:項目
まず、文化・法律的な背景の違いもあり、英文履歴書と日本の履歴書の項目も、以下のように大きく違います。
日本の履歴書にある上記の項目は、法律上、英文履歴書に記載してはいけません。
なぜなら、アメリカの法律(反差別法)で、「人種、肌の色、性別、民族的背景、宗教、年齢(40歳以下)、障がい者、国籍、遺伝子情報の差別による採用や解雇を違法とする」との規定があるからです。
当然、日本のような写真や項目を加えてしまうと、法律上センシティブな情報も履歴書から読み取れてしまい、違法になってしまいます。
英文履歴書と日本の履歴書の違い③:職歴の書き方
英文履歴書と日本の履歴書の職歴の書き方についても、以下のように大きく変わります。
英文履歴書の場合、柔軟性がある分、非ネイティブ・非帰国子女にとっては難易度が高まりますね。
経歴が10年以上と長くなると、英文履歴書の枚数については、以下の記事をご参照ください。
英文履歴書と日本の履歴書の違い④:学歴・スキル・資格
職歴と同様、英文履歴書と日本の履歴書の学歴・資格・スキルなどの記載方法も違います。
英文履歴書の場合、専門分野にフォーカスしたスキルの記載が肝です。
日本は一般的にジェネラリスト志向、海外はスペシャリスト志向であることが履歴書からもわかりますね。
英文履歴書と日本の履歴書の違い⑤:書式・フォーマット
英文履歴書と日本の履歴書のフォーマットも、最近メジャーなメールやウェブサイト上での送付であればあまり神経質になることはありません。
但し、印刷して紙で送付となると、以下に注意しましょう。
まとめ
今回は、英文履歴書(レジュメ)と日本の履歴書の5つの違いについて、簡単にご紹介しました。
今後、実践的な書き方のステップや具体的なテンプレート・効果的な言い回しなどもご紹介していきたいと思います。