シクラメンに「回路」
【シクラメンに「回路」】
昨日、夕暮れ時に
目に留まったシクラメンの苗。
スーパーの入り口脇には、花のコーナーがあり
買うアテもないのに、わたしはいつも
そこを覗いてしまう。
この間から気になっていた
床に置かれた黒いトレイに
盛りをすぎたシクラメンの苗が
ボソボソと並んでいる。
花もくしゃくしゃに萎れていたり
葉っぱも黄色くなっていたり、と
見るも哀れな姿だ。
「値下げ」の札はかかっているが
これじゃあ、買い手はつかないだろうなぁ。
しかたないか・・・。
「おつかれさま」と心の中で声をかけて
そっと立ち去ろうとしたのだけど
どうにも足が動かない。
よくよく見ると
葉っぱが色濃く力強いのがいる。
引き寄せられるように手にとって見ると
葉の下には、幾つもの小さな花芽が隠れていた。
もうひとつ手に取ったのは、
白いシクラメンで
こちらは花があるものの
幾つかはいまにも萎れそうだ。
葉の下にはやはり
花芽がぽつぽつと見えた。
「あなたたち、咲きたいだろうねぇ」
そう思うと、ここに置いておけない
という気分になった。
二つの苗をスーパーのカゴに並べて入れた。
家までの電車のなかで
膝の上のシクラメンに両の手をあてた。
「回路だ。」
と、ひらめいた。
回路はエネルギーワークの一つで
損傷したり傷ついたことで
エネルギーの流れが
うまくいかなくなっているところを
接続しなおしたり
修復したりする作用がある。
たとえば、大ケガをしたり手術のあと
肉体レベルでは「つながって」いても
エネルギーレベルではまだ
「つながっていない」ところに作用する。
これは植物や動物にも使える。
シクラメンにしばらく手をあてて
「回路」を流していると
ややあって、ジンジンする
重いエネルギーが
出ていくのを感じた。
植物たちにとっては
スーパーの人工的な空間は
なかなかに大変なんだろうなぁ。
部屋にもどって
シクラメンたちを窓辺に置いた。
一晩たった翌朝、
わたしの目に映るシクラメンは
心なしかイキイキしている。
花芽がどう育つのか楽しみだ。
☆*°・。*
アゲハ蝶に回路
(2019年現在、アクセスボディプロセスの
「回路」はセッションのみ承っております)