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【塩田千春 つながる私I to EYEアイ】に行ってきました。

【塩田千春 つながる私I to EYEアイ】に行ってきました。 

このような大掛かりなインスタレーションは初めてでした。 

エスカレーターを上がると眼前に真っ赤な無数の糸と天井から長い裾を垂らしたドレス。

平衡感覚、距離感がおかしくなり身体がグラッとしました。 


さらに奥に進むと白い糸に包まれた水のあるスペース。とても静かです。

蚕の繭の中にいるような感覚。ここで大の字になって寝転びたくなりました。 

さらに奥に進むと動画が上映されており千春さんのこれまでの作品とご自身の歴史が語られていました。

「生と死の間の自分」というものがわからない。(言葉は違っていると思いますが)そのようなことを話されていたのが心に残りました。

最奥の部屋に移ると回転し続ける白いドレス。 
見ていると輪廻転生のような、と思いました。 

その真横にまた膨大な数の赤い糸が垂らされていて、白い鳥のように紙が舞うように留めつけられていました。 

ハートに響く感覚とともに重さを感じました。 
その白い紙には様々な人たちの「つながり」についての思いが書かれていました。 

そのまわりをぐるぐる歩いてまわりながら、ぼんやり眺めていると、人の思いはその重さによって地上と繋がることができるのかもしれない、と思いました。

見終えて帰宅してふりかえってみると、重いテーマに触れた筈なのに、さらりと清浄な水を飲み干したような感じがしました。 
深く深く深層へと潜り源泉から汲み上げられたものを表現されたから、さらりとした心地になるのかもしれないと思いました。

観るというより空間を体験する展覧だと思います。

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塩田千春 つながる私
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