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#ポッキーの日

【掌編小説】シェアレス・シガーレス

【掌編小説】シェアレス・シガーレス

「ほいこれ」
 差し出されたのは手のひら大の黒い箱。緩慢に首をめぐらせれば、ビニール袋を携えた友人がそこにいた。
「座り込むほど俺長い買い物したか? 確かに多少悩んだ自覚はあるが」
「そんなことはないよ」
 答えて、ゆっくりと立ち上がる。急にしぐれた空は彩度の低いブルーグレーから変わらず、天候が回復する兆しは一向に感じられなかった。雨宿りがてら立ち寄ったコンビニの軒先は思いの外狭く、風が吹けばたち

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