アメリカ3年目で子がルー大柴喋りになった
という記録をしたおいた方がいいと思いたち、noteを書いている。
娘は3歳になる頃にラスベガスへ来た。今年7月に6歳になる。
家庭では両親(日本人)が日本語しか使わないので、娘が英語に触れるのは基本的に家の外だけ。1年前から土曜日の午前中だけ日本語学校に通っている。
アメリカに来た頃は英語環境に泣くこともあり、日本人のアシスタントの先生が時々来てくださる大学附属のプリスクールに通った。2年通った後には、先生の喋る英語がきちんとわかるレベル、お友達と一緒に遊びまわる程度のコミュニケーション力がついていたが、日常会話で自然に英語が口に出るということはなかった。
そしてキンダーガーデンに入ってから約1年。今日も「ママ、イエローとブラックのペーパーちょうだい」「今日はフィッシュの絵を描いたけど」と言ってきたのだが、英単語の発音がネイティブすぎて一回私が「え?なんて?」と聞き返し、「日本語で言い直してみよっか?」という面倒臭いお決まりのやりとりがあった。「これはディフィカルトだね」など、「お前さんルー大柴か」という話し方をするようになってきて、これはもうちょっと日本語に力を入れなければいけないと思う今日この頃なのである。
私はこの数年、娘が日常的な英語の壁によって自己肯定感が低くなるとか、そういうことをずっと心配していた。大人であれ子供であれ、言いたいことが言えないほどストレスになることはない。だから学校でも、担任の先生や校長先生や、色んな先生に娘が英語を話せなくて大丈夫かと相談してきたのだが、どの先生も強調していたのが「子どもはほっといても必ず英語を身につける」「学校で頑張っている分、家ではのんびり休ませて欲しい」ということだった。そして「母国語に誇りを持てるように、家では母国語で話し続けて。そちらの方がきっと将来の子どもの自信につながるから」とも言われた。
結果、先生たちのおっしゃった通りになっている。この二年間、娘が英語を喋れないでクラスで疎外感を感じるのではないかという親の心配はどちらかというと杞憂に終わった。もちろん、娘自身が英語を喋るお友達と遊ぶのは嫌だという時もあったが、それは数週間ー1ヶ月の短いものだった。今はスペリングを習う前段階で、フォニックスで習った音から単語を書くのでKBGの暗号のような文章を書くが、5歳の発達段階としては正常なので心配いらない、と先生。(画像参照)ちなみに英語ネイティブスピーカーの同級生たちも多少英単語は上手に書けているが、似たり寄ったりの文章を書いているので、そんなものらしい。そこまで勉強熱心な学校ではないからなのかもしれないが(友人の子どもの学校は英単語を習いはじめているので、この点は学校によりけり)、英単語の正しさよりも「何を書きたい/伝えたいか」を大切にしているように見える。英語の単語は書けなくても、学校内に手紙を書ける紙が置いてあって、毎日、手紙を友達と交換し合っている。
そこで日本語教育に戻る。ラスベガスのママ先輩には常々、エレメンタリー(小学校)に入るころにぐんと英語が強くなるから、そこからが日本語学習の本番だ!と言われてきたが、なるほどその感覚を肌で感じはじめて多少ガクブルしている。ま、なるようになるだろうとも思っているが、意識して日本語を使わないとすっかり忘れてしまうこともありえるだろうから、家中に日本語(日本文化)楽しいぞ!の雰囲気を張り巡らしておきたいと思っている。