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2023/11/20 mon

 娘の学校の振替休日の月曜は、娘と友人と私で、どこかに出かけようとこの数日考えていた。月曜はいろんな所が休みで、どこに行ったら良いのかさっぱり閃かない。ディズニーランドかディズニーシーはどうだろうとも考えたけれど、そこまで張り切る感じでもない。
 特に誰も行きたいとは言わないのに、私の独断で東京の西の方に行くことに決めた。まず中央線に乗っていれば到着するし、私自身が行ったことがないし、今ならちょうど紅葉も見られるだろう。

 秋川渓谷、奥多摩湖、色々行きたいところはあったけれど、一番楽に行けそうな御岳渓谷に向かうことにした。
 中央線で立川より西に行くのは初めてのことだ。乗り換えの青梅にやっと着いた時、青梅出身の大学の同級生に「東京出身なんだから別に実家に戻ればいいじゃん」と言った時、「でも青梅だよ、無理だから」とムッとした顔をされたのがやっと腑に落ちた。
 青梅で青梅線奥多摩行きに乗り換えて数駅、『御嶽』駅で下車する。

 駅を出て道路を渡るとすぐに、山の景色が眼下に嘘みたいに広がっていた。こんな東京もあるんだな、と気持ちの良い空気を吸い込む。駅周辺は月曜なのに割と人が多く、殆どの人が登山の格好をしている。その中に、明らかにご夫婦ではない、少しぎこちない会話をしている年配カップルもちらほら見られる。サークルのようなものに入って、登山や散策を楽しんでいるのだろうか。私もお婆さんになったら、こういうグループに入って、全然ピンと来ないお爺さんとお出かけとかするんだろうか、うへぇー、嫌だわ、と思う。

 川べりをぐるりと歩く。途中娘が「ママ、水切りできる?」と聞くので、友人にやり方を教えてもらって、私と娘で水切りの練習をした。私は年の功なのか、すぐに出来て異様に嬉しい。生まれて初めて水切りに成功したと思う。
 娘も練習を重ね、遂に成功した。

 歩く娘のお喋りが止まらない。
「ねえ、ママー、うちさぁ、付き合ったら一途な方かな?どうだろう」
何なんだ、そのトピックは。全然知らんわ。
「そんなのママわからない」
「えー、自分では結構一途な方だと思うんだよねー」
なに、この会話。娘の今後が全部心配だ。

 弟から電話があり、実家は保険屋さんに来てもらって見てもらうため、立ち会いで来週にでも静岡に行かないとならない、との事。にわかに忙しくなってしまった。

 夜はイラストのZOOM授業。友人が「何これ、面白い〜」と覗き込む。パソコンの画面に並んだ皆んなを見て、「綺麗な人ばっかやん」と嬉しそうだ。確かにそうかもしれない。

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