うちのヤバいだんな64話更新されました
土曜日に最新話更新されました。
なんだか非常にむしゃくしゃして、「もう私の家から出ていって、自分の家で寝なさいよ」と言ってしまった晩から本当に姿を見せなくなったイケメン、これはいよいよマズいかも知れん、と私は本当は気が気ではなかった。
今となっては(そこまで切羽つまらなくても・・・・)と思うけれど、あの時は断崖絶壁の崖っぷちに立っているような気分でした。もうどんづまりで下は崖、先が無いなら戻るしかねえっ、ならばやっぱり関係は修復していかないとならないのです。
私は静まり返った部屋で何回も思い出すのです、あのキラキラと輝いていた付き合いたての日々を(ほんの2年くらい前だ!)。あの頃なんて、地元に帰る高速バスのステップを、サービスエリアでちょっと飛び降りたくらいで「可愛い」と言われたのに・・・・(それは私自身も意味不明だった)。
あの時は、ちゃんと自分のタイミングで自分から結婚の時を決めるって言っていたのに、全然そのタイミングが来ないまま、完全に熱が冷めているじゃないですか。
優しく待てる、おおらかな女みたいな振りをしてしまった事を、私は静まり返った部屋で激しく後悔するのです。30代後半で、自信を持って何かを言える時を待ってくれ、と言われた時点で「ちょっと待った!」と物申すべきでした。何しろ抽象的すぎるし、アラフォーであんまり自信もってくれないのは全体的に困る。
時間よ戻れ
と念じても、何にも元には戻らない。
こんな時に限って、イケメンの携帯は不通になります(たしか、落としたか無くしたか)。全然連絡が取れなくて、(これはマズイ)となった私は、イケメンのお母さんにも相談するけれど、お母さんもさすがに40目前の息子をコントロールできるほどの力は持っていません。「あの子は面倒になると逃げちゃうから」。その言葉に私は怒りで鼻息が荒くなります。そして誓うのです、
絶対逃がさねえ、と。
これは勧善懲悪みたいなものです、私は許しません。
それは 雨上がりに長傘を真横に持ち、大手を振って歩く人に対する怒りとも似ています。私はそんな輩を見ると、真後ろに立ち、自らの身を投げ出し、ワザとぶつかりに行って気付かせてやります。
あんた、傘の持ち方、どうかしているよ、と。
私の身を挺した抗議により、今後彼の傘にぶつかって不快になる人はきっと減るでしょう(傘を振るのはサラリーマン男性に多い、何故)。
私はイケメンに対しても、今までと同じように逃げられると思うなよ、と身を放りだして抗議の姿勢をとったのです。
あんまりこういう事をすると、結構嫌われるだろう事は知っていました。
でも、何かせずにはいられないし、もはや私は【長傘を横に持って振って歩く男を退治する人】としての使命を果たすことに注力しているのです。だから駅やマンションで待ち伏せをして手紙まで置いた、と思います。私、しつこーい。
やっと駅で会えたから、「なんで全然来ないの?」って聞いたら、「別れたと思ってた」って言うじゃないですか、そんなわけない。12月に旅行の予約もしているというのに。予約どうするつもりだったの、この人。別れていても同然くらい結構冷めていたけど、勝手に別れるなよ。
ああっ、もう腹が立つ、
絶対勝手に別れさせねーわ!
そこまで執着するほどの人なのかイケメンは?と一抹の疑問がよぎりつつも、私の心は、恋とも愛とも違う炎が燃え上がるのです。
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太るのは気合が足りないからだ、と再三言っていたダンナが太ってきました。もっと気合を入れてもらわないと困りますね。