仏壇がないと先祖供養はできないの?
東京などでは、いまはお盆。
ご先祖様が帰ってくるとされている期間ですね。
お盆の迎え火やちょうちん、
お供え物をする家も減っていますが、
最近は、住宅事情や宗教に対する考え方などで、
仏壇のない家庭が6割だそうです。
仏壇は故人とつながりやすい場所ですが、
昔ながらの仏壇がないと先祖供養ができない訳ではないので、
安心してください。
亡くなった方は魂になっているため、
思い出したり、心の中で話しかけるだけでも
つながることができるからです。
マイ仏壇を作ろう
念じればつながれるとはいえ、
自分の意識を向ける場所がある方が
思い出しやすくなる上、意識も集中しやすいものです。
仏壇がない場合は、どこかに祈りの場を作るといいですね。
形にこだわったり、お金をかける必要はありません。
最低限、故人のお位牌か写真があれば大丈夫です。
お水とお線香、おりん、お灯明、お花などをそろえると
自分だけの仏壇になります。
お水は故人の魂を浄化してくれますし、
お経によればお香は仏様の食べものなので、
お線香はご先祖様へのお供えになり、
場の浄化にもなります。
おりんの音にも浄化作用があり、
故人に話しかけるときの合図になります。
お灯明には故人のいるところが照らされるように
との願いが込められているので、ろうそくか
火事の心配のない小さなLEDライトなどでも大丈夫です。
お花は故人がお好きだったものがおススメですよ。
お墓参りはなかなか頻繁に行けませんが、
このように祈りの場を作っておけば、
気軽に亡くなったご家族、ご先祖様に
心を向けることができて、ありがたいですね。
先祖供養というと堅苦しい感じがしますが、
一番の供養は、故人のことを思い出して、
愛情を持つこと。
話しかけたり、「ありがとう」と感謝したり、
お好きだったものをお供えすることで、
こちらの思い、愛情が伝わります。
このとき注意したいのは、お願い事をしないことです。
ご先祖様はあなたのことを見守ってくださり、
助けたいと思っているとはいえ、
神様とは違うことをお忘れなく。
ただ、定期的に先祖供養をしていると、
だんだんご先祖様とのつながりが強くなってくるので
「こうしたらいいよ」というサインがきたり、
危ないときに助けられたり、と良いことが起きる人がたくさんいます。
わたしたちがいま生きているのは、ご先祖様あってこそ。
謙虚な気持ちで感謝して、ご先祖様を大切にしていきたいですね。