誕生日プレゼント
8月12日は末っ子の誕生日。
ここ数年、毎年この時期は主人もお盆休みをとって
家族旅行に行っていました。
我が家はずっと大家族だったので、
家族で遠くに旅行するのは一家大移動の一大イベント。
公共交通機関はお金がかかるから、もっぱら移動は車。
東京まで車で12時間。
だから、家族で遠出するのは大変なのです。
最初の年はディズニーランド。
ディズニーランドも、小学校に入るまで行ったことのなかった末っ子。
群馬に、お盆にお墓参りしたついでにディズニーランドに行こう!
誕生日だし!ということになった。
次の年は、たまたま近所で化石探しをしたこともあり、
化石や恐竜に興味を持ち始めていた息子に、
恐竜の博物館を見せてやりたい。
写真は、近所で化石を探したときに見つけた火砕流の後の炭化木。
そうだ!東京の国立科学博物館へ、恐竜の化石を見に行こう!
という事になった。ついでに上野動物園にも行った。
さらに翌年。
今年はどうしようか。どっか行きたいところある?
と、末っ子に聞いたら、遊園地行きたいなっていう事だったので、
東京の遊園地へ行き、大学生の次男は、一緒に行って途中で別れて富士山登山をすることになった。
翌年は、やっぱりまた化石とか、恐竜の博物館に行きたいっていう事だったので、
比較的近場で恐竜の化石の展示がある、
岩手県の県立博物館と、琥珀博物館にも行くことにした。
ついでに龍泉洞や、宮沢賢治記念館も行ってきた。
車で行って、誰も来ない山の上の無料のキャンプ場で
誕生日の夜を過ごした。
熊のフンがあちこちにあって、熊の気配がプンプンするキャンプ場だった。
ケーキは、近くのスーパーでロールケーキを買って、ろうそくの代わりにたき火で木の先を燃やしてケーキに刺して、火を吹き消してもらった。
この年、高校生の娘は東京に行きたいという事だったので、キャンプ場から翌朝近くの駅に送っていって、娘はそのまま東京へ一人電車旅をした。
今年になって、誕生日が近くなると、「今年は誕生日、どっか行くの?」と聞いてきた。
「いっつも、自分の誕生日の時だけ、なぜかどっかに行くよね。うちでケーキみんなで食べたり、ご馳走食べたりしないよね」と言われた。
他の家族の誕生日の時は、それぞれ食べたいものをリクエストしてもらって、誕生日メニューを作り、手作りのシフォンケーキでお祝いしているんだけど、末っ子の誕生日は、いつも旅行。
プレゼントは体験。
そんな数年間だった。
今年はコロナの事もあったし、お父さんに仕事が入ってしまったため、誕生日の日に出かけられなくなってしまったので、数年ぶりに家で誕生日を迎えることになった末っ子。
ピザとから揚げとコーンスープと、梅ジュースサイダーと、シフォンケーキを焼いて、誕生日メニューでお祝いした。
夜は、花火して、空き地まで行って、流星群をみんなで眺めた。
そしてその週末。
やっぱりどこか行きたいよね、って、急きょキャンプに行くことにした。
近場の湖畔のキャンプ場。
カヌーもしばらく出してなかったから、カヌーも持って行った。
天気が崩れるのはわかってたけど、キャンプに行けるのはこの日だけ。
雨が降る前にカヌーで遊び、魚を探し、水遊びして、雨が降り出したら焚き火して。
やっぱり、誕生日は体験がいいな~って思った今年。
ただ、この後いろいろハプニングがありまして、
夜中の強風で、老朽化したタープはビリビリに裂け、
テントの中は雨水で一部浸水し、端っこに寝てた人の寝袋がびしょ濡れ。
カヌーは夜中の強風に湖に吹き飛ばされる寸前で確保。
犬が不安のあまりリードを食いちぎる。
まあ、他にも、ここには書けないこともいろいろありまして、
雨の中テントを撤収してうちに帰ると、下界は快晴。
息子は発熱・・・。
ほんと、思い出に残る誕生日プレゼント(笑)。
お盆生まれの末っ子には、こんな誕生日が、きっとこれからも続くでしょう。