人生には、人それぞれに色々な道があっていいと思う。
卒業シーズンや引っ越しシーズンなど、なんとかシーズンという名前をよく見かけた3月。
一番キャリアが長かった会社を退職してから、7年近く経ちましたが、この間「転職や早期退職を検討している」という相談や意見を求められることが、本当に増えました。
年齢や役職問わずの傾向を考えると、いわゆる「ジョブ型雇用」という制度や副業を認める会社が増えていること、この20年間日本の給与水準がたいして上がっていないことも、一つの理由かと思います。
ただ、転職しようが、退職しようが、どのような選択をしても、その人が「自分の中で、これでいい」と思える選択をしているのであれば、「どんな道を選んでもいい」と個人的には思うのです。
私が辞めた会社はそれなりに有名な会社でしたので、「辞めたらもったいない」とか「辞めないで、もうちょっと頑張った方がいい」「会社の制度使い倒して、居れるだけ居たほうがいい」など色々な意見も頂きましたし、上司からも「辞めなくても、一旦休職制度を使って考えてもいいのでは」という提案もありました。でも、私は辞めることにしました。
最終的にそう決断したのは実家の都合でもあったのですが、それ以前に「自分が出来ることは、もうやり切った」と言えるぐらい、自分の中ではやり切った感があったので、辞めることに全く悔いはなかったんですよね。
他の方も、それでいいと思うんです。
結局「何を大事にしているかは、その人の考え次第」だと思うので。
「家族に反対されたから、辞めずに頑張ることにした」と仰る方もいらっしゃいますが、その家族の方も、もう少し尊重してあげてほしい。
「家族のために」「家族のために」だけ思って自分の気持ちを引っ張って、嫌な仕事を続けていたら、心身ともに疲れて潰れてしまう人だっていると思います。
こういう「家族に反対されたから…」という話を聞くと、個人的には「家族全員で、どうやったらお金を稼げるか考えようよ」と思ってしまうんですよね。
既にお父さんだけ、あるいはお母さんだけがお金を稼げる時代ではなくて、もう子供でもお金を稼げるような時代になっていますし。むしろ、お金をどうやったら稼げるか(=自分の能力を高めないと継続的にお金は稼げません)を考えられる子供も増えてほしいと思ったりしますが。
人生には、その人それぞれの道があっていいと思います。
そして、その人の考えを理解し尊重してあげられるような人も増えてほしい。
そうすることによって、少しでも自分の望むような道を選択できると共に、一人ひとりが少しでもストレスが少なく暮らせると思うので。
穏やかで温かみのある社会に、より近づきたいですね。