第3話 杉戸天然温泉 雅楽(うた)の湯で、私とあなたが「整う」まで
こんにちは。サウナのサチコです。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
今回は東武スカイツリーライン、東武動物公園駅から無料送迎バスで5分のところにある、「杉戸天然温泉 雅楽の湯」に行ってまいりました。
この写真を見てお分かりのように、和風旅館のような建物です。外観だけでなく施設内もかなり凝っています。中庭をぐるりと囲むように廊下があり、そこから四方八方に休憩所や食事処、お風呂があります。どこにいても窓から様々な庭が楽しめるように設計されていて、温泉旅館に宿泊しているような気分になります。そのせいかお客さんは団体、カップル、夫婦、友達同士などが多く、平日の昼なのに私のような一人客は、ほとんど見かけませんでした。
前置きはこのくらいにして、早速お風呂へ。ホームページに全体図がないようなので、またまた記憶を頼りに手書きしてみました。
端っこ折れててすみません。
この図ではサイズ感が分かりにくいですが、室内のどのお風呂も大きくて綺麗です。「46度の源泉掛け流し」がウリ。「46度」と聞くとビビりますが、「季節によって温度は違います」という断り書きの通り、実際入ると40度くらいでした。
毎回炭酸風呂のことを書いて恐縮ですが、ここのシルク風呂はとても繊細で良かった! 「超微細気泡」と貼り紙がしてありましたが、本当に泡が小さいんです。乳白色のお風呂なので気泡が身体についたかどうか見るには、水面ギリギリのところまで腕を持ってきて、透かしてみないと分かりません。そこがまたいい。
シルク風呂の窓からも庭が見えます。残念ながら今は冬(1月末)なので、葉のない木々が北風の中に立っているだけ。でもその中の一つの低木にだけ、白い木札がかかっていました。「ヒュウガミズキ」と書いてあります。
ちなみに花が咲くとこんな感じになるそうです↓
かわいい。
一通りお風呂に入ってから早速サウナへ。
空間を贅沢に使っていて、座るところが広い。温度計が80度を指しています。私には丁度いい温度です。私の後ろに座っていた女性2人が、ヒソヒソ話を始めました。・・・どうやら姑の悪口です(笑)
裸になるとつい本音が出るんですね。
あ。ちなみに先ほどの「ヒュウガミズキ」の花言葉は、
「思いやり」
だそうです。2人に教えてあげたい。
さて、話を戻します。
今日はしっかり汗をかいてから水風呂に行こうと決めていたのですが、12分経ってもそんなに汗をかかない私。でもちょっと息苦しくなってきたので、外に出ました。
水風呂はサウナのすぐ横。しかもどのお風呂からも死角にあります。なんて素晴らしい! 私のような自意識過剰人間にはベストな位置です。
まずはひしゃくで水を掬って汗を流そう。しかし私にとって、これが最初の難関です。どうして皆さん、肩からこの冷たい水をかけることができるのでしょうか。私は足から腰あたりまでが精一杯です。仕方なく上半身は濡らしたタオルで拭いて、とにかく今日は足だけでも水風呂に浸かろうと決めました。
足首、膝、太ももと順に冷たい水に浸かっていくのを、目をつぶりながらじっと耐えました。冷たい。水温計は15度くらい。15度がどのくらい冷たいのかわからないけど、私には尋常じゃない冷たさです。腰まで浸かったら、二度と生理が来なくなるんじゃないかとか、くだらない事ばかり考えてしまいます。
なんとか10秒ほど我慢して、外に出ました。・・・またダメだった。
洗い場までトボトボ歩いていたら、太ももあたりがじわーっと温かくなってきました。まるで膜が張ったみたいに・・・。
もしかして、これが「整う」ってこと?
足だけでなく全身がこの膜で覆われるようになったら、「整った」と言えるのでしょうか。それともその先にある恍惚感がなければいけないのでしょうか。水風呂に長々と浸かっているあの女性に聞いてみたい! でもそれは、私が自分で体感しなければ意味がありません。
私の太ももについた膜はすぐに消えてしまいましたが、こんな経験は初めてでした。
気を取り直し、露天風呂に行ってみました。「浮雲」という炭酸風呂は芋洗い状態。待っていても空きそうにありません。ふと庭の奥を見ると3つの石風呂があります。五右衛門風呂みたいに一人用。そこだけ誰もいません。
石段を踏みしめながら、ゆっくり入ってみました。
最高。
お日様の下で、木々に囲まれて入る1人のお風呂。「最高」「気持ちいい」というふたつの言葉しか出てきません・・・。
今回は露出度多めです(お湯を入れるの、忘れました)。
この後もご飯を食べたり休憩したり、足湯に入ったりと施設内を歩き回りました。ここはどれをとってもハズレがありません・・・でも。一人で来るにはちょっと勿体無いかな。「来て良かったね」と言い合う人たちの声をあちこちで聞いて、そう思いました。
皆さんも誰かとサウナに行きたいなと思ったら、ぜひ! オススメです。
滞在時間 4時間
料金 入館料 1000円(クーポン利用 100円割引)
カレーつけ麺 880円
合計 1880円
おまけ
本当はこうやって入りました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
次回、第4話は、
湯快爽快「湯けむり横丁」おおみや です。
埼玉県大宮駅でお待ちしています。
サウナのサチコより