第17話 ニュー松の湯で、私とあなたが「ととのう」まで
こんにちは。サウナのサチコです。
トップの画像は本編とはあまり関係がありません。最近、小池百合子さんにハマっているだけです。粘土人形にしてみたけど、悪意があるようにしか見えなくて、インスタにあげるかどうか迷ってます・・・。
さて、
今回はJR京浜東北線、蕨(わらび)駅から徒歩で約10分のところにある、「ニュー松の湯」に行ってまいりました。先に言ってしまいますが、
かなり私好み
です。
ニュー松の湯は1階と2階が男女日替わりでして、私が行った日は女性が2階でした。小さな空間に数種類のお風呂や洗い場、サウナに水風呂といったすべてのものがギュッと詰まった感じ。古い銭湯ですがとっても綺麗だし、何より明るい! 太陽の光が満遍なく室内を照らしています。私の好きな銭湯「ひろいサウナ(広の湯)」もそうだったな。
お風呂を通り抜けて奥の洗い場まで行こうとすると、「これ、取って行きなさい」と、常連さんに声をかけられました。入り口に重なっている洗面器と椅子です。またやってしまった。大きな温泉にばかり行っていると、つい銭湯のルールを忘れてしまいます。
まだ15時過ぎ。営業したばかりなのに、洗い場が一つおきに埋まるぐらいに、おばあちゃん達が体を丸めて髪を洗っています。みんな早いんだな。私も髪を洗おうと固定式のシャワーから出るお湯を頭にあてていると、ふと横に少し若めの女性が座りました。その足首には天使の刺青。おぉ。昔ながらの銭湯ではこういう出会いがありますね。そう言えば「ふくの湯」でも、隣に刺青の女性が座ったっけ。私、引き寄せてるのかな。そんなことを考えつつ、丁寧に髪を洗っている天使を残して、私はお風呂に入ることにしました。
なにこれ。 気持ちいい。
まるで海の中にいるような爽快感です。おそらく明るい室内に加えて、壁の色が薄い水色で、あちこちに鳥(カモメ?)が飛んでいる絵があるからでしょうか。これはサウナも期待してしまいます。
あ、お風呂とサウナは別料金ですのでお気を付けください。受付では自分で言わない限り、サウナに入るかどうかは聞かれません。もうお気づきでしょうが、私は一度2階に上がってしまってから申告していないことに気がついて、一階の受付に戻りました(汗)。
サウナには、バスタオルとこれがついてきます ↓
またこれ。
受付でお兄さんが「これでドアを引っ掛けてね」と教えてくれました。私を初心者だと思ってるな。
ふくの湯でもこの鍵でしたが、利用者がそれぞれ自分の鍵を手に持っていました。しかしココは違います。サウナのドアの横にスチール棚があるのですが。ここに鍵の紐を巻きつけておいて、入るときには紐をびろーんと伸ばして、ドアを開けているのです。つまりサウナの中にこんな大きな鍵を持ち込まないで済むというシステム。システムっていうほどでもないけど。
私が行ったときにはすでに、鍵が2つぶら下がってました。でもよく考えてみると、これって誰の鍵を使っても開くんじゃないかな。まあ、一応自分の鍵で開けるけど。
中には、
小池さんはいません。
常連さんが二人いました。私が入ると、密になるくらいの小さなサウナです。二人とも5分くらいでサウナを出て、水風呂に1分くらいいて、またサウナに戻るという外気浴なしのセットを何度も繰り返しています。なんか慌ただしいなぁと思いつつ、私は額の汗を手で拭おうとして髪に触れました。驚きました。髪全体がパサパサに乾いているじゃありませんか。こんなこと初めて。サ室は80度くらい。そんなに熱いわけではありません。体にも玉の汗。湿度も低いわけじゃない。なのになぜこんなに髪が乾いてるの?
もしかして・・・。
少し前に、美容院に行ったことを思い出しました。ボブからショートにしました。数センチ切っただけでこんなに違うの? 頭にタオルを巻いたりサウナハットをかぶる男性が多いのは、そういうことなのかと納得しました。
洗い場に戻り、急いで洗面器に水をためました。乾いて熱を持った髪に水をたっぷりかけました。次はタオルを水に濡らして頭に巻きました。その格好でサウナに戻ってみると・・・
なにこれ。 気持ちいい。 (2度目)
頭を冷やすだけでこんなに気持ちいいの? 第17話にして気づいた自分が恥ずかしい。これならもう少しゆっくりサウナに入っていられる。そしたらもしかして「ととのう」んじゃない? 私、今日ここで、ととのっちゃうんじゃない? 「ニュー松の湯」で、「ニューサチコ」が出来上がっちゃうんじゃないの?
久しぶりにワクワクしてきました。
これで「ととのう」シリーズは終わりだなとか、埼玉卒業して次は東京のサウナかなとか、いろんなことを考えたりして・・・。10分くらいしてサウナを出た後、水風呂に入りました。19度あるのであったかい。腕にうっすらあまみも出ています。外気浴は・・・と辺りを見回すと、すぐ横に小さな露天風呂とベンチがありました。誰もいません。
最高。
一人ベンチに座って顔を上げると、四角い空に大きな雲が見えます。
こんな夏空、久しぶり。
と、小池さんが言ったわけではありません(笑)
毎日忙しい小池さんにも来て欲しいなあ。ここでちょっとだけでもゆっくりして欲しい。まさか埼玉の蕨まで、マスコミも追いかけてこないでしょうし(偏見)。
結局。
「ととのう」ことはできませんでした。期待しすぎたかな。これまで草加健康センターで一度だけ、頭がぼんやりして体がふわふわして時空が歪むような感覚に陥ったことがあったのですが、それを私は「貧血」と考えてしまいました。それを人は「ととのう」というのでしょうか。
前にも書きましたが、「ととのう」ってすごく気持ちのいいものだと私は思っています。まるでお花畑やオアシスにいるような、あるいは天使が自分の周りを踊っているようなトランス状態になるもの・・・では?
はー。
足首にいる天使は見たのにな。
「ととのう」ことができなくても、「ニュー松の湯」は、私のお気に入りのページにしっかりと刻まれました。オススメです。
滞在時間 2時間
入館料 430円
サウナ 230円だったような(うろ覚え)
外に出るとまだ明るく、夏の日差しが痛いくらい。こんな日は、こんな日はやっぱりアレでしょう。う〜我慢できない。
大宮の居酒屋で飲んでしまいました。このビールは2杯目です。まったく映えない写真ですみません。
こっそり写真を撮ってたら、隣で飲んでいた男性が「ブログですか?」と話しかけて来ました。「サウナに行って、粘土で裸の人形作って、noteに投稿しています」って言うと、かなりおかしい人だと思われそうなので笑ってごまかしました。そのあとも気の利いた話ひとつできず、残ったビールを一気飲みして「お先に」と店を出て来てしまいました。
はぁ・・・イケメンだったな。
なにがニューサチコじゃ。
と、一人で突っ込みながら、トボトボ家に帰りました。
それではまた大宮の居酒屋・・・じゃなくて、埼玉のサウナでお待ちしています。
サウナのサチコより。
(追伸)一つ前の記事に「テーラーのその後」を書いています。インスタとは連動していない記事です。よかったら覗いてくださいね。