番外編 「4年2組」で私が整った話。
「4年2組」というボーカルユニットをご存じでしょうか。
ゆうきさんとかんごさんという男性2人組で、路上ライブからメジャーデビューを果たした実力派です。1stシングルと2ndシングルは、共にオリコン18位にランクインしています。彼らと会って、私がちょっと整った話を聞いてください。
2020年1月某日。寒い夜でした。仕事を終えて最寄り駅に降り立つと、路上ライブをしている2人組がいました、その歌声に聞き覚えがあり、思わず立ち止まりました。
4年2組だ。
数年前、浦和駅のPARCO前で、彼らは村下孝蔵さんの「初恋」をカバーしていました。その時も私は思わず立ち止まってしまいました。村下孝蔵さん以外で、この曲をあんなに切なく歌う人は初めてだったからです。
その後、彼らがメジャーデビューをしたこともネットで知っていましたが、まさかまだ路上ライブをしているなんて。CDを手売りしているということも知りませんでした。しかも私の家の最寄り駅は、路上ライブをしている人など一度も見たことがないような、田舎の駅です。
ファンらしき若い女の子の後ろで、そっと歌声を聴きました。やっぱりうまい。押し付ける所のない、寄り添うような歌声です。オリジナル曲をワンコーラス歌い終えて、ゆうきさんがファンの女の子に話しかけています。頑張ってるんだなと思いながら帰ろうとすると、かんじさんが私を呼び止めました。
自分たちの活動を記したチラシを渡されたので、私は以前、浦和で見かけたことを話しました。すると、
再会ですね。
そう、かんじさんが言いました。再会。まるで親しい人に言うかのように、とても自然な言葉でした。
私も夢を追っている人間です。自分の作品を一人でも多くの人に認めてもらいたい、映像化したいと思いながら、こつこつシナリオを書いています。再会した彼らのために、そして私のためにと思い、4年2組のCDアルバムを1枚買わせていただきました。
サインをしてくれたあと、かんじさんが握手を求めてきました。昼から駅前で歌っていたという彼の手は、とても冷たかった。もう一人、ゆうきさんもやってきて、握手を求められました。
するとゆうきさんは私の手を握った途端、
あったけー
そう言って笑ってくれました。
すみません、ただそれだけの話なんです。本当にただそれだけのことなんですけど、そんなことが今の私にはたまらなく、嬉しかったんです。それは決して彼らが若いイケメンだったからではなく(まあそれも少しあるけど)、私の手を握って、あったかいと言ってくれる人がいる。それが嬉しかった。もちろん彼らが握手してくれたのは、私がCDを買ったお礼なんですけど。それでも本当に嬉しかったんです。私の方こそ、あったかくなりました。
去年まで手足が冷えて仕方なかった私が、この寒い夜にポカポカしてる。これもサウナのおかげです(無理やり)
サウナじゃないところだと、すぐにこんな風に整ってしまう私です。
2曲めの「観覧車」という曲がオススメです。
日本武道館目指して、頑張れ! 4年2組!
サウナのサチコより
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