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サチコ粘土販売所

2025年2月1日夜から、サチコ粘土のネット販売をいたします。たぶん。

子どもの頃から遠足の前は眠れないタイプで、
それが大人になっても中年になっても変わらないんだなと、ことあるごとに実感しています。
出稼ぎサチコ(温浴施設での粘土販売)のときも、
ふろ国やなにけんでのイベントに参加するときも、前日はよく眠れませんでした。

昨晩もよく眠れず、その割に準備は進まず、
本当に今夜スタートできるのか、夜スタート(たぶん)という曖昧な告知をしています。

今回、minneというサイトでお店を始めるのですが、同じように作品を販売している人たちを
覗いてみました。

「ノークレームノーリターンでお願いします」や
「手作りなので色むら、ボンドの剥がれ、経年劣化などあります」や「スマホによって映る色合いが違うので不安な方はご遠慮ください」だの、いろんな前置きが書かれていて、ネット販売ってトラブルが多いんだなとわかりました。

思ったよりねんど重かったとか、思ったよりクオリティ低かったとか、塗り残しがあったとか、言われるのかな。
これまではそういうご意見に対して、「それが私の粘土なんです」と開き直っていたけれど、今度は私という人間を知らない方が、私の作ったものだけを見て買ってくださるのだろうから、甘えは許されないのでしょう。

でもそれでもきっと言うんですけど。
「すみません、それがサチコ粘土です」と。

ご覧の通り、私の粘土は決して上手ではありません。かわいい動物とか、美少女とか、精巧なお菓子やお城なんか到底作れません。
その辺にいるよくいるおじさんやおばさんの
面白いと思うところを自分なりに切り取って作っています。
そしてそれぞれの粘土には、それぞれの物語があります。人間一人ひとりに物語があるように。

これまではその物語を自分の中だけに秘めていましたが、今回はちゃんと粘土の名前や年齢、よくいく温浴施設などを明記して販売しています。そのあたりも楽しんでいただけたらと思います。


仕事から帰ってふと粘土を見て笑ってもらえたり、家事を終えてふと粘土を見て笑ってもらえたり、なんでこんなものにお金使っちゃったかなあと後悔したり、「サウナのサチコの粘土持ってるんだぜ」と人に言ったところで「それ誰よ」と言われたり、「こんなに面白いんだよ」と粘土を見せたところでまったく共感してもらえなかったり、そんなふうにして、きっと部屋にこっそり飾ってるんだろな・・・。
て、勝手に想像しています。
そしてそんな粘土でありたいと思います。

生活に何も必要のないもの、誰に見せるわけでも自慢できるものでもないもの、だからこそ、買ってくださる方には感謝しかありません。

さて、みなさんがおそらく気になっている価格ですが、出稼ぎで粘土を売っていた時より、かなり高くなっております。
温浴施設で販売する時は、出稼ぎの交通費分くらい売れればいいなあと思っていました。
実際、材料費と交通費と出稼ぎの間のお風呂代などで売上は消えていきました。
でもそれでもよかった。十分幸せでした。
なぜなら粘土は、趣味の延長だったからです。

ただこれからは違います。

作品に値段をつけるのは
まるで自分に値段をつけるようなもの。
これが私の現在の、面白さにつく値段だと思っています。うまさではなく、面白さにつく値段。
もしあなたが思うより高かったらごめんなさい。

そもそも久しぶりの粘土販売だし、
SNSの更新もほとんどしなくなった私の粘土が、
ここからどのくらい売れていくのかわかりませんが、今売れても売れなくても、何年か後には静かに売れている。それを目指しています。
そのためにも値段に恥じない粘土を丁寧に作っていきます。


販売ターゲットはもちろん、ふつうのおじさんおばさんです。あなたがおじさんかおばさんなら良いな。いやもちろん若くてもよいんですよ。サウナーでなくてもいいんです。

サチコ粘土販売所でもしあなたに似た粘土がいたら、ぜひご自宅に迎えてやってください。あなたのダメなところを、粘土がぜんぶ引き受けてくれることでしょう。


たぶん

最後になりましたが、サチコ粘土販売所のURLです(遅い)。

今後はインスタやXで、サチコ粘土販売所の情報を発信していくとともに、このnoteで売れていく(売れていかない)さまを、原因の考察とともに綴っていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


サウナのサチコ

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