【焼鳥屋からプログラマーを目指す四十代の物語】③令和元年12月
面接
訓練校の入校面接は12月6日でした。
必要な書類はすでに郵送してあります。
(ちなみにこの時点で、「人事担当者様の手間を考えて、書類は折らずにクリアファイルに入れてA4判の封筒で送る」なんて知識はございません。まんまと三つ折りにしました。ごめんなさい。)
面接には就活同様のスーツで来るようにとのことなので、スーツを買いに行きます。
東京帰着翌日に購入したユニクロ上下と、宮古島のてぃだ(太陽)とかじ(風)にさらされつくしたバッグとスニーカーを身に着けてスーツを買いに行きまして(それしかないから)、「転職の面接に着るスーツをください」と、言うわけですよ。
「これまでの人生でスーツ買ったことないので、アドバイスをお願いします」と、あれこれと試着をさせていただいたんですけど、店員さん、びびび微妙にどーでもいい感漂ってるの気のせいですかね?ウチの服はもっと洒落たキャリアウーマンに着てほしいんだけど感でてません?
しかし、ひととおり選び、お会計の段、お財布代わりに使ってる○ャネルのミニバッグを取り出した瞬間から、「まぁ~今までは専業主婦でございますか?面接応援しておりますねぇ~」(万年独身だがな)「こちらのコートなどもお客様にお似合いですので、ぜひまたお越しくださいませ」と、大変ご丁寧に対応いただいて、よいお買い物ができました。
身だしなみは大切だと学びました。
(ユニクロ様は悪くありませんよ。高品質でリーズナブルです。わたしの着こなしの問題です。)
さて。ぴっかぴかのスーツとバッグ(黒、A4、立てられる)と靴(黒パンプス、ヒール5㎝)で意気揚々と面接に向かいます。
この20年、アルバイトさんの面接は幾度となくしてきましたけど、自分が選考される側になることはめったにありません。アウェー戦です。
就業経歴や志望動機などは予想通りなのでまぁ問題なく(たぶん)答え、次。
PC操作に関する問いです。
「ファイルを保存する操作を説明してください」
はて??
だいたい、閉じようと×ボタン押すと、「保存しますか?」ってあっちから聞いてくれるじゃない?そしたら「はい」でしょ。自分から何かしたことなんてないけど?
まぁ考えてわかるわけもないので、「右上のあたりでなんかするような気がしますけど、ちょっとわかりません。」と正直に答えました。
息をのむ面接官様。
「えっと、それでは、複数のウインドウを開いて作業することはできますか?」
これはいい質問ですよね。選択肢は、できるかできないか、2択ですから。勝率50%です。カンでいきますよ。
はい、できます。
…実際にはそんなのやったことございません。
応募条件に「基本的なPC操作ができること」って書いてあったんですけどもね。わたしは焼鳥屋のメニュー表が作れるし、確定申告の会計ソフトの入力も出来ますのでね。大丈夫かなーと思ったんですけど。PC使うのは年間100時間くらいですね。宮古島にはPC持ってってません。
面接官様「次に、計算問題です。」
おっと守備が薄いエリアにまたも相手フォワードの攻撃!
後ろのホワイトボードに、方程式の足し算らしきものが書いてありましてね。Aの値は?って。
これはねーゆっくり考えたら解ったと思うんですけど。わたしどっちかというと暗算できるタイプです。原価率とか坪単価とか客単価とか、日常的に考えてましたから。
アウェーで押され気味の試合展開で、平常心を失ってましたね。
面接終わって帰り道に、間違った答え言ったことに気づきました。このころはまだ、SEが理系向きと言われてることを知りません。わたしは文学部文学科卒です。
結果は数日後に、郵送で届くそうですが。
冷静に考えて、合格する要素がない。
続きます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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