【焼鳥屋からプログラマーを目指す四十代の物語】②令和元年11月ーその2
ハローワークへ行く
と、いうわけで、東京での無職生活が始まったわけですけども。
つらつらとSNSをながめておりますと、「職業訓練給付金」という記事を見つけます。
ハローワークに登録して、新たな職業技能を学ぶべく、指定の職業訓練校にて受講した場合、学費は無料で、さらに一か月10万円の給付金をもらえる、という制度です。
これは!!願ったりかなったりでは!?
早速ハローワークへ。
身分を証明し、個人情報と職歴と今後就きたい職業などを書類に記入し、「求職者番号」というのがついた会員証を発行してもらいます。
訓練校の紹介されてる冊子をもらいます。
いろんな種類の学校があります。
板金溶接とか、CADとか、電気・通信工事作業者とか、グラフィック印刷とか、介護士とか、ネイリストとか、、
そのなかから、自分の通いたい学校をいくつかピックアップして(学習内容だけでなく、期間や立地も考えて)、学校説明会に参加してきて、志望校を1つに決めたらまたハローワークに来るようにと。
申込書類を作り、ハローワークが推薦書を作ってくれて、これを併せるとその学校の入校審査にエントリーできるようになります。
一回一校。併願はできません。万が一落ちたら、その学校の次回の募集に再エントリーするか、今募集のある違う学校にエントリーしなおすか。どっちにしろ大きく時間をロスしますね。なかなかスリリングです。
わたしはプログラマー志望なので、2校の説明会に参加し、「アプリ・WEB・システムエンジニア養成科」の学校にエントリーしました。こっちの学校はオフィス実務系強めの内容で、もうひとつはゲーム開発系強めでした。わたしゲームほとんどやったことないものですから。迷う余地なしです。
エントリーすると、面接選考日が設定されます。
面接は12月6日。(受かれば)開講は12月18日です。
そして、並行して、「給付金を受けられるかどうかの審査」が行われます。
この給付金はそもそも、
・技能を身につけて就職する意思がある
・雇用保険をもらってない
・収入がない(月8万以下)
・貯金もない(300万以下)
・生活の面倒を見てくれる同居人(家族、配偶者)がいない
ひとがもらえるものです。
もらうためには貧乏であることを一生懸命証明しなければなりません。
・ありったけの通帳を見せ、収入&貯金がないことを証明する。
→→学校が始まる前の1か月前から、前職の給与も途絶え、アルバイトもしておらず(新しい収入もない)、、という状態じゃないといけないので、まぁヒマなんですけど、お小遣い稼ぎにもいけず…ですね。もし、急な失業とかで生活が逼迫してたら、こんな悠長なこと言ってられませんね。日雇いでもいいから働かなきゃ食っていけない、みたいな状況もあり得るでしょう。
国の給付金もらうにも、そこそこの余力がないと、持ちこたえられないんだなあ、と思いました。
→→あとは離職票取り寄せたり、同居人がいないとわかる住民票をとったり。私は事業は棄権してたけど、個人事業主のままだったので、無職認定するために廃業届出してこいと言われたり。証明写真撮ったり。
→→ネットバンクで、通帳はない、というと、画面をプリントアウトしてこい、と言われます。半年以上取引のない画像見せると、「10円でも預け入れるか引き出すかして、今日の取引を印字して、この期間の取引がないことが分かるようにしろ」と言われます。
なんでやねん。ネットならデータ明白では?
→→「タンス貯金はありませんか?」
無いと答える以外にできることはないだろう。
激しく面倒くさいが、これから月10万×6ヶ月もらうと思えば、作業量的には費用対効果抜群です。
さて、そんな手続き以外の空いた時間には、派遣会社に登録して、スポットのバイトを転々と。(振込収入8万円以下ならよいのです)
化粧品工場でベルトコンベアで延々と流れてくる美容クリームに内蓋のせたり、製本工場でベルトコンベアで延々と流れてくる冊子にチラシ挟み込んだり、製菓工場でベルトコンベアで延々と流れてくるケーキにサンタのマジパンのせたり。
AIの機械学習を学ぶ前に、自分が歯車になってみるという、、。
あとはイベント会場の屋台とか、ちょっとした豪邸のお掃除家事代行とかはキャッシュで銀行通さず当日手わた……
おっと誰か来たようだ…
続きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。