ビジュアル至上主義からは逃れられない
可愛い子は、社長主催の飲み会に呼ばれる。
新卒で入社したアパレル会社には、そんなクソみたいな伝統があった。
それ以外にも、ビジュアルで判断される場面が多かったように思う。業界的によくあることなのかもしれないけど、違和感と劣等感を感じて辛かった。
ビジュアルで判断されない仕事がしたい。
見た目で判断されたくなくて、転職をした。なのに、どこへ行ってもビジュアル至上主義が付き纏う。
美人が優遇される。
可愛い子が優しくされる。
美人の商談が上手くいく。
可愛い子のミスはカバーされる。
とにかく、社会人になってからずっと感じている。会社を変えれば状況が変わるなんて、とんだ思い違いだった。
結局、キャラクターよりビジュアル。
私はキャラで生きてきた人間。愛想と愛嬌もある。それでもやっぱり、容姿に恵まれている人には勝てない気がした。
仕方がないと諦めること。
整形する勇気もお金もないし、考えたってしかたないから、もう気にしないことにした。美人とブスは別の生き物。世界が違うの。