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2024年11月30日四日市市文化会館「財津和夫コンサート2024 with 姫野達也 ~忘れられない歌を~」
会場の明かりが落ち、客席からの拍手の中フラワームーブメントを思わせる花柄衣装のメンバーと、黒のシャツ、濃紺の綿パン、黒の革?スニーカーの財津さんが登場、椅子に座ります。
ツアー6カ所目、四日市市文化会館でのコンサートがスタートです!
「今日は気楽な感じでやらせていただこうかなぁと思ってます。7月の何日だったかな…(えっ、忘れたの😳)。TULIPというバンドにいたんですけど、この年になって20代、30代に歌っていた歌をなかなか歌えないので、ツアーは最後にしようかということで、7月で一旦終止符を打って…」
TULIPのツアー終了についてのこうやって明言されると悲しくなりますが、この日は「一旦」と言っていたので、希望の光が見えた気もしました。
「その後、のんびり過ごそうかなぁと思っていたのですが、落ち着かない性格で、歌も歌っていたいと思って、ソロコンサートをやろう!でも、ソロコンサートも長い間やってきて飽きたなということで、子供の頃や青春時代に好きだった曲をカバーしてみたらどうかなぁと思って、今回、60年代の曲を聴いていただこうと思っております」と財津さん。
長年歌を歌っていて、「もう疲れたなぁ」ではなく「歌を歌っていたい」という気持ちになるって、やっぱり財津さんは天性のアーティストなんだなぁと思うのです。
「60年代は激動の時代でした。60年代がどういう年だったかは、コンサートのあとにスマホかなんかで調べてもらえれば…」
財津さんのMCにスマホって言葉がでてくるようになったこの頃、財津さんもスマホで調べ物をするのかな?と思ったり(笑)。
そして、1962年の女性アーティストのヒット曲のカバーを…。
初日にアレンジしてイントロを長くしましたと言ってました。
1曲目が終わって「『短パン王子』と呼ばれております、姫野達也!」という財津さんの呼び込みで、青色に黒いお花模様のフラワームーブメントチックなシャツの姫野さん登場!
「今日は、短パンじゃないの?」と財津さん(笑)。
「今日は履いてますよ!」と姫野さん。
「今日は長パン履いてますね」と財津さん。
「長パン」って…(笑)。
そして、お二人が60年代の歌の解説をしながらコンサートが進みます。
【1部の諸々かいつまみ】
とある日本語カバー曲の紹介で「大大大大大好きな歌なんですけど、姫野さんはどのくらい好き?」と聞く財津さんに「大大大大大大大好きです」と答える姫野さん(笑)。
それに対して「僕はね、大大大大大大大大大〜好き」と財津さん。
これ小学生男子でなく、70オーバーのオジサマの会話です😅。
いつまでたっても仲良しさんだし、二人になると年齢関係なくなっちゃう感じが楽しい!
フラワームーブメントの話になった時に、姫野さんから「スコット・マッケンジーの『花のサンフランシスコ』」という言葉が出てくると、一節を歌ってくれる財津さん(得した気分🥰)。
英語の話になって「学生の頃、KENNELって言葉があったじゃん」と財津さん。
「KENNELが犬小屋だということを知って、『犬寝る』で覚えろって言われて…」と英語と日本語で似ている言葉があるということで、
道路→ロード
トンネル→豚小屋?(と思ったけど違った)
チャンネル→おとーちゃんが寝る
カーネル→車庫(??)
カーネル・サンダース→車庫が36個ある(3ダース💡)
なかなかの小ネタを持ってきた財津さん。
自称笑いに厳しい姫野さんから「けっこう良かった!」と高評価をいただいてました🙌。
カバー曲を楽しそうに歌う姫野さんに「『心の旅』を歌っているときよりもイキイキしてる!」という財津さん。
それに対して「そうかもしれない…」と本音を言っちゃう姫野さん🤣。
その言葉に泣き真似をした財津さんですが「自分の歌を歌うよりイイね」という本音をその前に言っていたのでした🤣。
〈聞き間違いコーナー〉
「動物園に行ったら、お母さんが子供に、今度ね、今ゾウさん居ないけど、さ、いつかゾウ見に行こうね」
→「さ、いつ、かゾウ見に行こうね」
→「財津和夫見に行こうね」
このお話に「自意識過剰じゃないですか?」という姫野さんに「自意識和夫」と返す財津さん、お見事👏。
某グループの写真が出た時に「でましたね達郎」と財津さん😅。
「前列の右側が『山下達郎』ですよね…(会場微笑)、違うか山下達郎の方が…。なんか余計なこと言いそうなんで話を変えます」
う〜ん、どんな余計な事を言っちゃいそうになったんだろう🤔、気になる〜(笑)。
姫野さんに「長パンさん」と話しかけるも、「僕?」と言われてしまう財津さん🤣。登場時の会話を覚えてないのが姫野さんらしい😅。
姫野さんが小さい頃の写真が出た時に、「でました、でました、でました達郎」と財津さん。本日2回目のでました達郎(笑)。
そして、その写真を見て「履いてませんよ」と姫野さん🤣。
18歳の頃の火の着いてないタバコを咥えて格好をつけた姫野さんの写真を見て「(タバコを)咥えてはいいけど、吸っちゃいけないんだよ。吐いてないし吸ってない…」「履いてない」に掛けて「吐いてない」という言葉がさっと出る財津さん、「自意識和夫」もそうだけど、やっぱり頭の回転が早い!
ギターを抱えている姫野さんの写真を見て「あそこから聞こえてくるような曲を弾いてよ」とリクエストする財津さんに、ギターのフレーズを弾いて「あーあーあああああー」と「北の国から」を歌っちゃう姫野さん🤣。めちゃレアな曲聞けた〜🙌。
その後、弾き直しをしてほんの少しだけ財津さんと姫野さんが「4月になれば彼女は」を歌ってくれました!めっちゃ嬉しい〜🥰。
テンガロンハットを被った姫野さんに「夏休みの少年のような」という財津さん。
「今度、蝉取りの籠用意しましょうかね」という姫野さん。
本当に用意しそうで…🤣。
そして財津さんから「隠居して誰の友達もいないジジィが散歩しているみたい」という新たな形容がでてきました(笑)。
1部最後の曲の紹介で姫野さんが「皆さん、手拍子、足拍子をして」と言ったら、ポンとお腹を叩いて「腹鼓〜」という財津さん(笑)。
そしてその曲の始めの方で、暇にしている財津さんは(姫野さんがメインボーカルなので)、寿司を握るような振りから、盆踊りのような振りをして、めちゃ楽しそうでした🤣!
【2部の諸々かいつまみ】
2部は姫野さんパートからスタート!
大磯ロングビーチホテルで合宿したお話で「僕は『サンセット通り』とか、あとはなんでしゅか…」。
「なんですか」を「なんでしゅか」と噛んでしまう姫野さん。
そのまま流せばいいのに、「なんでしゅかじゃないですね…😅」と言っちゃう姫野さんは真面目です😁。
姫野さんの最後の曲、2番目のサビあたりで袖に構えていたスタッフさんが引っ込んだと思ったら入れ替わりで財津さん登場(ただし、右側前方の客席からしかチラ見できない感じ)(笑)。
推しの尾上さんに気付いてもらおうと一生懸命に手を振る健気な財津さん🥺。
しかし、なかなか気が付かない😢。
先に気が付いた小泉さんは笑いをこらえ始めます(笑)。
しばらく頑張ってやっと気付いてもらえた財津さん(笑)。
そこからは、指さししたり、ピースしたり、手をヒラヒラしたり、財津さんのターンで、姫野さんの手前「笑ってはいけない」をスタートさせる尾上さん&小泉さん&一部の観客🤣。
これから右側前方の席に座られる方は、突然「笑ってはいけない in 財津和夫コンサート」が始まりますのでお気をつけ下さい(笑)。
財津さんがでてきてからの1曲目は、さっきまで袖でふざけていた人とは同一人物と思えないような、静かで引き込まれるような神の歌声で、会場を「財津和夫の世界」に一変させます。
本当に素晴らしいので、みんなに聞いて欲しい!!
客席と一緒に歌う曲は2曲。
一曲はコーラス部分を客席が歌うのですが、最後にハーモニーみたいになる部分を「僕は♪◯◯◯◯◯と歌いますから皆さんは♫◯◯◯◯◯と歌うんですよ!」と何度も自分の音程を強調して、客席にトラップを仕掛けようとする財津さん😅。
引っ張られて間違えないように気をつける私、頑張った(笑)。
2曲を歌い終わって「みんなで歌うっていいっすね!」と嬉しそうな財津さん。
本当に楽しいし、ストレス解消できるから、歌が下手でも上手くても、大きな声で歌いましょう!!
1部で「自分の歌を歌うより他人の曲を歌う方が楽しい」と言っていた財津さんですが、「数少ないオリジナル曲を歌うんですが、知らない曲を歌ってしまうという…😅。でもね、今回はどの曲も歌いたい曲なんで、個人的にはとても自己満足の上に満足しています」という財津さん。
好きな曲だからこそ、アレンジも回を重ねるごとに変えてきていて、本当に素敵に進化していくのです!
最後のMCで「私の自己満足にお付き合いいただいてありがとうございました。こんな幸せな事はない、自分の好きな歌を歌って、仕事してる感じがないんですよ!自分の趣味で楽しんでいる、自分の茶の間で鼻歌を歌っている時に皆さんが見に来てくれたみたいな」という財津さん。
多分、ある程度のベテランアーティストならツアーが始まったらなかなか構成とか、アレンジとか変えないと思うのです。
でも、今回の財津さんは仕事気分じゃなく好きな歌を歌っているから、歌いたい曲だから、アマチュア時代のように試行錯誤しながら、楽しくコンサートを作ってるんじゃないかと思えて仕方がないのです。
だからステージ上の財津さんは力の抜けた楽しさが溢れ出ているし、客席で見てる私も楽しいんだなぁって!
T50みたいにノリノリのノリノリなコンサートじゃないけど、こういう財津さんのお茶の間にお邪魔するコンサートも悪くない、いや、むしろ大歓迎!大好物!
知らない曲ばかりかもしれなけど、財津さんの自己満足を楽しめるコンサート、みんなに体感して欲しい!って思います。
以上、久々のコンサートレポートでした!