久米島の美しい写真と、心がブレブレだった1ケ月のはなし
2024年1月3日 6:30 わたしは北海道の玄関口、新千歳空港にいた。
久米島に行くのだ。
本来ならうっきうきなはずなのに、心の中はなんとも言えないもやもやと罪悪感、不安でいっぱいだった。
1月1日のお正月モード真っただ中に飛び込んできた地震の速報。
さらに次の日には、飛行機事故。
日本がこんな大変なときにわたしはのんきに遊びに行ってもいいのだろうか。
どうしよう、どうしよう。
状況がわからないので、とりあえずすすむ
ネットを見ても、旅行のキャンセルができるのか、飛行機が飛ぶのかいまいちよくわからないので、とりあえず空港まで行ってみようということになった。
朝一の新千歳空港は、まったく混雑はしていなくて、飛行機搭乗までスムーズにすすむ。
離陸まで1時間ほどかかったものの、無事に羽田空港到着。
しかし、ここからがすごかった。
3時間ほど足止めとなり、那覇空港に到着したときにはすでに久米島行きの飛行機は出発した後だった。
これからどうなるのかわからないまま、JALのカウンターの列に並ぶ。
たくさんの人が並び、この先の飛行機の振り替え作業を行っていた。
1時間ほど並んだろうか。
わたしたちは無事に明日の朝一の飛行機に振り替えすることができた。
よかった。
とはいえ、これから那覇でホテルを探さなくては……
夫とふたり、スマホにかじりつきホテルを探す。
老眼で小さなスマホからの予約はなかなかつらい。
なんとかよさげなホテルを予約し、晩ごはんを食べて、くたくたになって就寝。
明日はまた6:00にはチェックアウトしなくてはいけない。
翌朝、那覇空港はまた行列ができていた。
まぁ、ここでもいろいろあったけど、無事に久米島到着~。
久米島は暖かくて、のんびりしていて、とても気持ちがいい。
それでも、なかなか心のザワザワが止まらず、なんとな~く不安な気持ちを抱えたままの滞在となった。
帰りの飛行機のこと、被災した人たちのこと、飛行機事故のこと。
気になることがありすぎて、ニュースやXを頻繁に見ていた気がする。
そして、わたしは1月2日以来Xのポストをしようと投稿画面を開いても、書いては消し、書いては消しを繰り返していうるうちに、なにも書けなくなっていた。
しばらくすると、こんなとき発信者としてどう思うかというようなポストが目につくようになる。
どの意見もそうそうと思うし、言われてみればそうだよねと思うことが書かれていた。
ますます、なにも書けなくなる。
いや、わたしには書けない。そう思った。
思えばXをはじめて常に頭の片隅にあったことは『炎上しない』こと。
日常生活でもそうだけど、ネットの世界でもわたしは常に人の目を気にしていた。
万人受けするようなことを書いているから誰にも響かない。
いったい私はなんのために発信をしているのか
発信軸うんぬんの前に本当になにがなんだかわからなくなってしまった。
あ~わからん。
そんな中でも久米島の海はとても美しかった。
与那国馬のまめちゃんに乗せてもらって、エメラルドグリーンの海辺を散歩するのだ。
今回の旅行でわたしが目にしたこと
今回の旅行でわたしは新千歳空港・羽田空港・那覇空港・久米島空港を利用した。
どこの空港もいつもとは違い、空気がぴりりとしていたし、とにかく人がたくさんたくさんいた。
そんな中で、JALの職員の方たちは常に淡々と仕事をしていたし、乗客もみんな素直に列に並び順番を待っていた。
JALの職員の方たちだけではなく、空港で働くみなさんが目の前の仕事に真剣に取り組んでいるのがわかった。
乗客もみんな自分の目的地へたどり着けるのかどうかもわからない不安を抱えていたはずなのに、少なくともわたしは文句を言っている人をひとりも見なかった。
1ケ月ずっとなにかを考えていた
2024年が明けて早1ケ月。
不思議なことに、こどものころからずっと心の中に潜んでいた「自分なんて……」という考えがなくなっていることに最近気がついた。
いや、正確にはまだあるにはあるけれども、ずいぶんと小さくなっている。
旅行が終わり、平日はほぼほぼ仕事をして終わるという生活がはじまった。
そんな中でも、わたしはずっとなにかを考えていた。
世の中のこと。
これまでの自分のこと。親のこと。お金のこと。失敗したこと。
これからのこと。仕事のこと。今日の晩ごはんのこと。
文字を綴るということからすっかり離れてしまっていたし、このnoteもすでに5日くらいこねくり回しているわけだけど、自分の想いを文字として形にしていくのは気持ちがいいなと改めて思ったりしている。
誰かの役に立つ文章はいずれかけるようになればいい。
今日このnoteを書き上げたら、わたしはどんな気持ちでいるだろう。
2024年もまだまだはじまったばかり。
時間がかかっても、起きる出来事をちゃんと自分の頭と心で消化して生きていこう。
そして、久米島へはまた穏やかな気持ちで行ってみたい。
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