見出し画像

AWESOME Choices Issue no.016 STEAM分野での次世代ロールモデルとなり、女性の地位向上の夢に向かって挑戦する理系女子高校生

渡辺りり香さん

現在15歳、オンラインインターナショナルスクールCrimson Global Academyの高校2年生のコースで、英文学、数学、物理学、化学、歴史を受けています。この学校の利点は科目ごとに飛び級が出来る事、世界最高レベルに匹敵する高等教育をトップレベルの先生から習える事です。今の学校に入学する前は、バンコクのインターナショナルスクールで4年半過ごしました。英語に初めて触れたのは年長の時、同志社国際学院初等部の受験を決めた時です。 趣味はギター、テニスです。休みの日は家族とトランプ大会をしています。好きな言葉は、“I never lose. I either win or I learn. ~決して負けることはない、勝つか学ぶかのどちらかだけ~”です。

現在はオンラインインターナショナルハイスクールで学ばれているということですが、ご自身の子ども時代のお話について聞かせてください

私の経歴を簡単にまとめると、父の仕事の転勤により中国で生まれ、幼稚園年長の時に京都に越してきました。3年半後タイへ引っ越しとなり4年半滞在後、現在兵庫県にいます。私の両親は勉強を生活の一部にうまく取り込んでくれていたので、毎日継続し積み重ね学んでいる環境の中で、LEGO、マグネット玩具、カプラなど知育玩具系に囲まれ、手先を使うハサミや粘土でもよく遊びました。立体の玩具も多く、自分で考えて作り出す玩具や豊富な本など与えてもらえていました。当時はやらされている感はなく、ごく自然に学びが遊びに繋がる体験をしてきたので、勉強ばかりさせられていると感じる事はありませんでした。

さまざまな遊びを通して勉強に取り組んできた子ども時代だったということがよくわかりました。

では、今通っているオンラインインターナショナルスクールを選ばれた理由と、理系の道を選ばれた理由について教えてください

日本帰国が決まった時、国内のインターか同志社国際に戻る選択肢もありましたが、日本語で授業を受けずに済む海外のオンラインスクールを選びました。バンコクで2年ほど日本の勉強も頑張っていましたが、英語を第一言語に変えて英語をマスターする方が自分には向いていると思ったからです。どこにいても世界中の生徒と英語で全教科をトップレベルで学べ、かつ得意科目で飛び級が出来る環境は将来海外大学を目指しやすい特徴が海外オンラインスクールにはあります。自分は一生何をしたいかと聞かれた時、私は何かを開発して、クリエイティブでいられる仕事がいいと思いました。その後、詳しく調べていく中でアメリカには多数の理系分野が存在することを知り、デザインやファッションでもデジタルの世界でも日本にはない教育が豊富にあり、進路変更も可能なのが魅力でした。また、これまでもロボット大会やコーディング、プログラミングなど色々な理系の活動を学校でやってきましたが、その時が一番楽しくて好きだったので、理系の道を選ぶことにしました。

将来のことを調べていくことと、ご自身のこれまでの好きなことを振り返ってみたことで理系という道を選んだいうのがよくわかりました。

では、大学ではどの分野に進みたいと考えているか教えてください

私は将来、UX(User Experience:ユーザーが物やサービスを通じて得られる体験) Designerになりたいと思っています。この仕事についての知識やスキルを習得するためにも、Industrial Engineering(人間、資材、設備、およびエネルギーの総合されたシステムの設計、改善、および実施に関する技術:Wikipediaより)かProduct Designについて学びたいなと思っています。

自分がどんな仕事をしてみたいのかがはっきりしているので、進みたい大学の分野も明確に定まっているのが素晴らしいなと感じました。

現在、ニュージーランドに拠点を持つオンラインスクールで学んでいるということで、この学校のいいところと今受けているプログラムの中で、これは面白い!というものについて教えてください

このオンラインスクールの良いところは、デバイスとネット環境さえあればほぼ何でも可能だというところです。日本だけでは出会えない人と仲良くなることができ、同じ興味を持つ人とクラブを立ち上げたり、ビジネスを始めることも可能です。これからますますデジタル社会へ移行していくなか、世界中の人とネットでなんでも出来る環境に若いうちから飛び込むことで、自然とITに強くなれることが、海外オンラインスクールの1番の強みであり、面白いところだと思います。

私のお気に入りの物理学の授業は、ギターに簡単に応用できる高調波と定在波について学ぶことでした。

オンラインスクールだからこそ、国を超えて仲間とつながり、何かを始めることへのハードルも低くなり、それらの活動を通じて自然とITにも強くなるというのがとても素敵ですね。

では、日々の生活の中でご自身が「理系が出ているな」と感じることなどはありますか?

例えば、夏の花火大会をベランダから見ている時、音の速度など物理で習った知識がつい頭に浮かんでしまうことがあります。また料理をしている時、温度計をみても物理の授業での関連性を思い出したり、テニスでのサーブ練習では角度と速度を頭の中で無意識に計算したりしている時に、理科や数学は日々の生活の中でとても役に立つなと実感しますね。

日々のちょっとした部分でもつい物理の公式が思い浮かんでしまう部分は、確かに理系ならではのリアクションだなと感じました。

では「理系分野を学んでいること」や「リケジョ」に対して何か思うことなどあれば、教えてもらえますか?

リケジョは日本も世界もどこででも、もっと増やすことにデメリットは無くて、ベネフィットしかないと思っています。これから2050年までにSDGsを解決するためにはリケジョを増やさなければできないと国連も言っています。21世紀でもありますし、女性だからSTEMに入りにくい、というステレオタイプをどんどん減らしていくのが正しいと思います。

私もまったくもって同じ気持ちです。これからの未来を創っていくためにも、一人でも多くの女の子に理系の道の魅力や可能性を知ってもらい、この道を選んでほしいなと思っています

では最後に、これからの進路を考える女子中高生に向けて、アドバイスをお願いします

インターネットをもっと上手く活用し、ぜひ色々調べてみてほしいなと思います。私もBelonging in STEMというプロジェクト活動(下記参照)を通して、女子中高生向けに情報発信をしているので、是非見てほしいです。難しいかもしれないですが、人からの期待やプレッシャーに負けず、やりたいことにチャレンジしてみてほしいです!人生は一度きりなので、自分を信じて、色々間違ってもいいのでリスクを恐れずチャレンジしてもらいたいです!

Belonging in STEM

BelongingInSTEM の使命は、STEM 内の可能性を示し、性別の壁を打ち破ることによって、若い女の子たちにインスピレーションを与え、力を与えることです。BelongingInSTEM は、STEM 分野における女性の過小評価に取り組んでいます。 STEM の可能性を紹介し、女性のロールモデルに焦点を当てることで、女の子に力を与えることに努めています。この組織は、男女の不平等に対する意識を高め、女子が STEM で優れていることを証明することを目的としています。 BelongingInSTEM は、固定概念に挑戦し、包括性を促進することで、すべての女の子が STEM で輝く機会を平等に得られる未来を思い描いています。是非、ウェブサイトとインスタグラムをフォローして下さい!私の話についてもっと知りたい場合は、私のウェブサイトをチェックしてください。

最後に

ご自身の子供のころの経験や興味だけでなく、インターナショナルオンラインハイスクールを選んだことで、意識的に「自分は一生何をしたいかと」という問いに向き合ったことから、ご自身の将来のビジョンやそれを実現する進路として理系を選択されたということがとてもよくわかりました。そして、もっと多くの女子中高生に理系という選択肢を知ってほしいという思いが、お話の随所から感じることができました。

りり香さんの更なる活躍を応援しています!貴重なお話、ありがとうございました。

あとがき

いかがでしたか?
AWESOMEでは、理系で培ってきた強みを活かして、さまざまな業種や職種で活躍する女性の「選択(Choices)」から見えてきたストーリーを紹介していきます。
ぜひ、マガジンのフォロー、よろしくお願いします!
(新掲載記事は、約1か月間は無料で読んでいただけるようにしています)

AWESOMEは理系やリケジョに関する情報やイベントなど、随時開催しながら、リケジョたちとともに私たちがありたい未来に向けての事業を進めていっています。
関心のある方は、まずは公式LINEからお友達登録をお願いします!

https://lin.ee/aZPqLvF


いいなと思ったら応援しよう!