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夢と現実の境目(1)
現実での悪夢
わたしにとって、現実が悪夢のようだったことは、ある。それは、兄が交通事故で亡くなってしまったこと。生きていれば色々ショックなことはあるけれど、人生で起こる不可避なことはどうしようもない。
それからはわたしの中で「生きてくれていたらそれだけでいい。」「生きているうちに、出来ることを全部する。」が常に根底に流れている。
兄の夢
兄が亡くなってからも、夢の中では何度も生き返っていて、あ、死んでなかった。という夢を見続けた。ある時は包帯を巻いて松葉杖を使っているが生きている。ある時は記憶障害があったり、ある時はやっぱり生きてた!なのに、もう一度死んじゃったり。
イタコさん
わたしの父は青森県出身なので、深い悲しみの中、両親はイタコさんに亡くなった兄の様子を時々聞きに行っていた。
結婚
わたしは一人娘になり、お婿さんを取ることを期待された。が、ことごとくその期待を裏切ってしまう。仕事をしてお金を貯めて、海外に留学して、1年で帰って来るはずが、彼氏ができた。その後ちょうど何年ぶりかでイタコさん(兄)に会いに行った両親は、私のことはひとっ言も話していないのに、イタコさんの方から、「半年後に結婚の話が出るから、娘さんを応援してあげなさい。」と言われて、びっくり仰天したそう。そこで母はすかさず「外人なんですけど(結婚させて)良いのでしょーか?」って聞いたら、「大丈夫🙆♀️」って言ってくれ、兄の鶴の一声で全てが決まり、時期は予定より少し伸びたが、無事結婚することができた。兄の優しさをこの時ほど身近に、頼もしく、そしてありがたく感じたことはない。そして、兄は亡くなった後もちゃんと見守ってくれていること、イタコさんは凄いこと、が分かった。結局離婚しちゃったけど、結婚できて100%良かった。
(2)に続きます。