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婚活イベントで自分のことより人をくっつけてしまった女の話〜前編〜

見覚えのある町

先日友人と会った時のこと。
友人のお目当てだったホットケーキが有名な喫茶店へ向かうと、この辺前も来たことあるような気がするなと。
歩いていたのは大阪市谷町九丁目駅界隈。

(神戸から大阪市に移転した有名店喫茶月森さん)

ホットケーキを食した後調べてみると、
やはり高津宮が近くに。
やっぱりこの辺だったか…。

3年前の今頃は人生初の『婚活』というものをしようと
色々な婚活イベントを調べていた頃で
神社仏閣が好きな私は神社で行われる婚活イベントなるものを見つけ、これおもしろそう!と参加することに。
その神社というのが『高津宮』でした。

いざ婚活イベントへ

七夕祭りにちなんで女性参加者は浴衣を着て来てください。との事で、単物から作った浴衣を着ていざ潜入。

イベント会社の人が作った境内のお手製縁日なども回ったりしてイベントは賑わっていました。

1st.2ndインプレッションでは人気No.2でわりと票を頂いていたりしたんですけど(自慢ではないです!)
私1st、2nd、ファイナル共に誰の名前も書かずだったんですよね。

それで最終的に仲良くなったのが、人気No.1だった、
趣味が着物。と言っていた女子。(以下、着物女子)
そう、男子ではなく普通に友達が出来てしまうという。

聞けば同じ市だったことも判明し、
近いうちごはんでも食べに行きましょうと話してさようなら。


再度同じ婚活イベントへ

初回のイベント結果はどうであれ、
普段出会えないような人達と出会い話せたこと自体は楽しかったのもあり、母の「もう一回行ってみたら?」
の後押しもあり、再び同イベント参加へ。

一回目と同じ様に神社社務所大広間に、
右に男子一列、左に女子一列。

1人ずつ自己紹介。
そこである男の人の番になると、彼が言ったんです。

「趣味は着物です」

と。男の人にしては珍しい趣味だな。
着物女子が参加してたら話しが合っただろうなぁと。

2回目のイベントも楽しかったものの、
またしても私は誰の名前も書かず、イベント終了。

私何やってるんだと思いながら、ぞろぞろ参加者の皆さんと大広間を後に。

ふと、着物男子がそばを通ったので、
思わず

「あの、前回着物が趣味って女性が参加していたんです。良かったら会ってみませんか?」

着物男子目を見開いて私を見てましたけど、
彼がこう言ったんです。

「ここじゃなんだし、高津宮の隣に喫茶店あったみたいだし、そこで話しませんか?」

芽生えてしまったかもしれない


高津宮の長い参道を歩くと道路に面した鳥居。
そのすぐ隣に喫茶店はありました。

店内に入り、外を見渡せるカウチソファタイプのイスに腰掛け、話し始めました。

一回目のイベントでは、趣味が着物と言っていた女子がいたこと、二回目のイベントで趣味が着物と言ったあなたに会ったこと。
着物女子と着物男子が会ったら話しが合うかもしれないから会ってみたらいいんじゃないかと思って、
思わず声を掛けたことを伝えました。

それから話しは多岐に渡り、話しが弾む弾む。
始終お互い笑っぱなしだし、全く話しは尽きず。

あれ…イベント本編では全く気付かなかったけど、
この人とウマが合う気がする…。

あれ…この人いいかも…。
でも私紹介するって言ったしな…。

心にチラッと後悔が顔を出し始めましたが、
いや、気のせい。と芽生えたなんとも言えない気持ちを私はねじ伏せ、着物女子と連絡を取ったらまた連絡しますと言ってさようなら。


着物女子に改めて一連の流れを話し、どうする?と聞くと、私と3人で会うならと、承諾。

そして後日、3人で会うことになったのです。

〜続く〜

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