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しぶしぶ砂糖断ちしたら健康になった件

どうしてこんなことに?


クッキー、キャンディ、チョコレート、マシュマロにおせんべいにアイスクリーム、日本だとケーキ!ああ、誘惑の多さよ…

記憶をさかのぼる限り、甘いお菓子はいつも楽しみでした。
食べ過ぎというわけではない(と思う)し、太りすぎというわけでもない。
ただ日本の女性はほっそりしている人が圧倒的なので、私は確実にぽっちゃりしていると言えます。
20代前半でダイエットに成功した時ですら、一日のカロリーにこれくらいは食べてもいいというお菓子枠を設けていました。

そんな私が47歳の今になって、とうとう砂糖断ちをすることに。
甘いものだけは辞めたくなかった。
でも辞めざるを得なかったのは、虫歯が見つかってしまったからです。
それも1ヵ所や2ヵ所じゃない、11か所!(涙)


2~3か月に一度の歯科検診、それでも虫歯11か所!


福岡から大阪にパオさん(夫)の転勤で引っ越してきた7年前、知り合いから紹介された歯科医院に7年間通ってきました。
私はとても虫歯になりやすい事はすでにわかっていたので、2~3か月おきに検診とクリーニングをしましょうという話になりました。そのほうが虫歯ができたときに大きくなる前に気づいて対処ができると聞いて、私もその通りと納得していました。


一年前、家族で外で食事をしていたとき、異物を噛み、びっくりして吐き出したら金属です。歯に詰めていた金属がとれていました。
翌日には歯科医に駆け込み、主治医に言われた言葉が、

「虫歯ですね。神経まで届いているようなので、抜く必要があります。」

衝撃でした。なんで?
3か月に1度はチェックしてたはず。それで気づかないってどういうこと?

被せものの下で進行していた虫歯なので、外からは見えない。そういう虫歯は進行するまでなかなかわからないんです。それが回答でした。
神経を抜きたくない、歯は残したい。ほかに方法はないものかという切実な気持ちでネットで他にレビューの良い歯医者を探し、受診してみましたが、答えは同じ、神経を抜くしかないというものでした。

生まれて初めて歯の神経を抜きました。それが最初で最後になりますようにと願いながら。

日本の皆保険制度 素晴らしいが、完ぺきではない


いつだったか、富裕層は口腔内の問題を抱えることが少ない。
歯の健康が重要だと知っていて、しっかりケアができているからだ。
そんな記事を読んだことがあります。
(皆保険制度がない国では虫歯に限らず医療は本当に高額になるので、行かないで我慢してしまう貧困層が多いということ)
日本は毎月所得に応じて健康保険を支払う制度です。
病気やケガ、歯の痛みなど、不調になって「どうしよう、医者代なんて払えない・・・」なんて途方に暮れなくてもお医者様にかかる心理的ハードルは低いはずです。通常は3分の2はその健康保険制度でカバーされるので、被保険者は3分の1を支払うだけで済みますよね。
それってすごい!でしょうか?

素晴らしいといえば素晴らしいし、そうでない部分もあります。
虫歯は削らず、神経は抜かずという考えの歯科医師に恵まれたなら、あなたは幸運です。でも病院だって歯科医だってぶっちゃけビジネスです。患者さんが来なければ経営できません。来てもらう回数が多ければその分診療費も稼げるし、処置をしなければ収入にならないんですから。

この皆保険制度には制限がもちろんあって、保険でカバーされる治療とそうでない治療があります。一つは詰め物や被せの材料。
保険が効くのは金銀パラジウム合金とかいう材料などで、安価で済みますが、金属アレルギーの人は要注意です。
見た目も自然で金属アレルギーの心配がないセラミック・歯にいちばんなじんでアレルギーも(ふつうは)心配ない金などは自費診療、つまり保険が効かないため高額になります。

私は子供の頃から虫歯があったのですが、そもそも保険とか自費診療とかの選択肢などなく、安い銀歯一択でした。
でも、口を開けて笑うと目立つんです。キラリと。
いや今でも平気で口開けて笑ってますけど。

日本だとまだましですが、海外で暮らしていた頃(私はニュージーランドに8年間くらい住んでました)はこれが恥ずかしかった。
あまり見せたくありませんでした。
まあ見せびらかすものでもないですが。
現地で詰め物がとれた時に行った歯科医院で、
口の中を見た医師の一瞬の絶句が今でも忘れられません。

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本当に信頼できる歯科医を探し始めた私ですが、一冊の本に出会いました。
埼玉県で虫歯を削らない治療をされている小峰一雄医師(せんせい)の「名医は虫歯を削らない」という本です。

ドックベストセメントという材料を使って、削らない・神経を抜かない治療で日本の歯医者さん事情を変えようという思いが伝わる本でした。
そこには砂糖を摂らないことの大切さも説かれていました。
でもそれを読んでからも一年あまり、砂糖を断つことには抵抗しました。
1日2日ならまだしも、1週間も2週間も私がずっと甘いものを摂らずにいられるとは思えません。
その後新型コロナ禍で自粛やらステイホームやらで3か月ごとの検診を一回スキップしてしまいました。
この際だから歯医者を変えよう。
そう思いネットで「ドックベストセメント」で調べた近隣の歯科医院に行くことにしました。まず最初にカルテを作ります・・・

「C1,C2, シャセン、C2・・・」
えっ、なんかやたらC1とかC2多くない?

なんと、虫歯が11か所もあるというのです。

福岡時代に2ヵ所あるのは知っていたけど、ちょっと前まで3か月ごとにクリーニングしてたよ、去年神経ぬいたよ、その時にも何も言われなかったよ。
いきなり虫歯11か所て!
その医師によると、やはり詰め物の下から虫歯ができているので、過去に削った部分と金属の詰め物の隙間からまた虫歯ができたのだろうと。神経に近いので、ふたを開けてみないと何とも言えないが、神経を抜かなければならない可能性もあるというのです。ちょっと待って、神経抜きたくないって!
こんな調子だと私、この先もめちゃくちゃ歯を失う運命じゃないですか!

わらにもすがる思いで例の小峰一雄氏のもう一冊の本「自然治癒力が上がる食事」を読みました。半年くらい1500円を出し渋っていたけど、この日の帰りに購入。その日に読み切りました。おしりに火がついてようやく動く私。

そこには歯の表面をきちんと磨ききれなかったから虫歯になるというだけではなく、自分が食べたものが原因になることもあると書かれていました。
砂糖です。
DFTという、歯の中の隅々まで液体が流れており、その液体が栄養を運び、歯を健康に保っているというシステムがあると言います。歯に衝撃や負担などで傷んでしまうことがあっても修復でき、さらにこの液体に含まれる免疫細胞が歯周病菌を退治してくれて、歯周病予防につながっているというのです。
他にもストレス、運動不足、ビタミンやミネラルの不足、服用する薬剤などの影響にも触れてはいましたが、一番の影響は、砂糖の摂取だと。
いや砂糖がダメなのはわかってたけど、甘いもの食べた後に歯をきれいにしてもダメ!?

以下、「自然治癒力が上がる食事」小峰一雄著より抜粋です。

みなさんの中にも「甘いものを食べると虫歯が痛む」という経験をしたことがある人もいると思いますが、これこそ砂糖がDFT逆流のスイッチをいれたからにほかなりません。本来、歯の内側から口の中へと流れ出ている液体が、砂糖の摂取をきっかけに逆流を始めます。すると口の中の細菌が歯の中に入り込み、歯の神経を刺激するのです。そのため虫歯予防で重要なのは、砂糖を摂る量を減らす「シュガーコントロール」、または砂糖をまったく摂らない「シュガーカット」ということになります。(P154)



その後この小峰医師のサイトにある、ドックベスト療法を取り入れている歯科医院が近所にあることを知り、あともう一度だけ、ドクターショッピングをすることに決めました。予約を入れてみたら1週間以上先になり、それまではとにかく砂糖を摂らない食生活をすることに。
今までだらだら抵抗してきたけど、こうなったら必死です。歯を失うくらいなら砂糖我慢するわ!(だったらもっと早くやればよかったじゃないかというのはひとまず置いておいて)。
ちなみに、幸い摂りすぎなければフルーツはOKらしいです。

砂糖断ち1日目:やったぞ!砂糖なしでも一日乗り切れた!


いくつかの変化に気づきました。
まず歯垢の付き方が全然違う。夕方まで歯の裏がツルツルしてます。
ついでにそれまで無糖ヨーグルトxフルーツ、ごはんとみそ汁という内容の朝食の代わりにバターコーヒー(完全無欠コーヒーともいうようですね)を飲むことにした為、マルチビタミンやビタミンCなどのサプリを飲むのを忘れたのですが、一日の終わりに「あれ、私動けてる!」という気づきもありました。

砂糖断ち1週間目:集中力が持続するように


いつもは午後になるとだるさや眠気に襲われてあまりなにもできないのですが、だるさがかなり改善しました。夜息子の寝る時間に一緒に寝落ちしてしまうことがほとんどだったのですが、起きていられることが増えました。
同時にバターコーヒーも始めたので、そちらの影響もあるのかもしれません。ちなみにバターコーヒーを初めて3日間下痢をしました。体がつらいわけではなく、逆にすっきりした感じがしたので、1週間たっても続いていたらバターコーヒーは辞めようと思いましたが、その後はピタッと止まりました。なのでバターコーヒーも続けています。
歯垢も全然たまらなくなりました。集中力も続くように。自分が発達障害だと思って精神科でストラテラというお薬をもらって飲んでいた時よりもはかどります。(脱線がゼロになったわけではないけど)
砂糖をそこまで欲しいと思わなくなってきました。
ただ・・・キッチン収納を開くたび前週夫が作ってくれたアンザックビスケットが目に飛び込んできて、その時だけ「うごごご!頬張りたい!」となるのをこらえました。

砂糖断ち第2週目:このまま続けようと思うように

砂糖を摂らなくても死にませんでした!
それどころか、いろいろ作業がはかどりました!
夜寝落ちすることが減ったので夫婦すれ違いも少し回避できるように。
疲れないし、歯もツルツルが保ててるし、いいじゃないか!
フルーツは少し摂ってもいいということなので、それを一日の楽しみにして、このまま砂糖を摂らない生活を続けようと思います。
体重が順調に落ちて、-5キロ減とかになったらケーキでお祝いしようとは思っています。
クッキー、チョコレート、キャンディ・・・甘いものは本当に好きだけど、それをやめることでこれだけのメリットがあると体感した今なら、やめる価値があると今はわかります。

甘いものをやめたいけどなかなかやめられない、そんなあなた!
もしかして虫歯になりやすい、そんなあなた!
砂糖2週間やめてみたら、いい事がたくさんあるかもしれませんよ!

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Sachi
次の興味津々なことに挑戦するためにありがたくお預かりし、 そしまたここでご報告という形で還元させていただきます(^^)