だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage8
ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますが、ご勘弁を。
こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。
ステージ8はアルプス2連戦の1日目。
オヨナからル・グラン=ボルナンへ向かう150.8kmの山岳ステージで、後半は1級山岳が3つも出てくる頭おかしいんじゃないの?っていうレイアウトです。
そうでなくてもその前に3級と4級も登ってるのにとんでもないな……という感想しか出てきません。
これでまだツールは1週目だっていうのですからね。
そんなレースは雨模様だというのに今日も序盤から激しいアタック合戦でした。
山岳ジャージを狙うモホリッチ、デヘントと動く中、ワウトもアタックを仕掛けます。
先頭の動きも面白いのですが、遅れてしまった集団(グルペットと呼びます)の中になんとログリッチ、ゲラント・トーマス、クリス・フルームと軒並み過去にマイヨジョーヌを着たことのある強者選手の名前が挙げられました。今年のツールはここでもなんなんだー!ってなってしまいます。
中間スプリントポイントを超えて、グルペットにカヴェンディッシュがいる間にコロブレッリがポイントをゲットしていくと先頭集団の中にマイヨジョーヌのマチューやファン・アールトなど総合勢で気になるワンツーの後ろに、昨年のディフェンディングチャンピオンことポガチャルが上がってきているという、いきなりクライマックスな展開に。ポガチャルの順位は昨日の段階では総合5位で3分ちょっとの間を開けられていたのですが、ここで総合上位の二人になるマチューとファン・アールトとタイム差をつけることができればいっきにマイヨジョーヌに手がかかってしまうんですね。
残り86km地点でファン・アールトがアタックをかけた時には、反応するものの迷うポガチャルの姿もこの時はありました……。
最初の1級山岳となるモン・サンクネ山頂をプールスが通過し、この時点で山岳賞首位となりました。山岳賞は入れ替わりがわりと激しいですね。
雨の日の下りは怖いと見ていても思うのですが、やはりコースアウトをする選手や落車する選手(どちらもモビスターチームでした)が出てきてヒヤヒヤしたり。
2個目の山岳ロムではいよいよマチューに疲れが出始めて遅れる姿が見てとれました。
そんなロム峠では昨日のチームへの嫌がらせを逆襲する形でUAEチームエミレーツのフォルモノが鬼牽してポガチャルを前へとアシストしていました。きょうび見かけないアウターギアを踏み込む漢走りのフォルモノさん、めちゃくちゃ顔が辛そうでしたよ。
最後の1級山岳コロンビエールに入る前に、ついに解き放たれたポガチャルがアタック!
ついていけるのはカラパスのみでしたが3度のポガチャルのペースアップにカラパスもついていけず、ここからはもうただただ強い怪物くんとなったポガチャル劇場となりました。
先頭集団の前に逃げているプールス、イサギーレ、マイケル・ウッズ、トゥーンスがいるのですが、飛ぶ鳥を落とす勢いでパスしていき残り一人のトゥーンスにまで追いついてしまうのでは?と震える展開になっていましたが、山頂を先に通過していたトゥーンスを見つけることはできませんでした。
そのまま単独で走り続けたトゥーンスが天に指差し祖父に向かってのガッツポーズを捧げてのゴール。
昨日のバーレン・ヴィクトリアスの勝利に続いて今日もバーレーンの日となりました。
そこから49秒後に4位でポガチャルがゴールして晴れ晴れとしたマイヨジョーヌを奪っていきました。
タイムトライアルも異次元の走りでしたが、登りもそんな恐ろしい走りを見せるのかと、まさに実況・解説陣に愛称付けられた「怪物くん」の名の通りのモンスターっぷりを見せつけてくれました。
ライバル勢となるファン・アールトとは1分48秒差と比較的僅差なものの、3位のルツェンコとは4分38秒差、4位のウランとは4分46秒差、5位のヴィンゲゴーとは5分差とかなり引き離しているので、これはちょっとやそっとではひっくり返せないのでは……。まだツール序盤ですよ?という気持ちになっています。
明日はアルプス2連戦の後半で休息日前ということで、全開でくる選手が多いだろうということと、総合を諦めたチームも多いので逃げを決めてステージ勝利を取りたいチームも多いだろうから荒れるのではないか?という予想です。どんなレースになるのでしょうか。
それではまた明日。サリュー!
総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)