見出し画像

だいたい5分程度でわかるジロデイタリア観戦レポート Stage17

Stand.fmでお喋りしたことを
こちらにもテキストでアップしてみます。
喋りでほんの少し違うものになったりもしていますが
アーカイブとして残しておきます。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日はジロデイタリアのステージ17。
ちょっと奥さん!奥さんって誰だよっていうのはさておいて。
今日のレースはあまりの展開でわたくし椅子から転げ落ちそうになりましたわよ。

カナツェーイからスタートしてセーガ・ディ・アーラまでの山岳を含む193kmのステージはいきなり下り基調で始まってからの、スプリントポイントを2つ通過するフラットなコースを交えて、さらにそこから登りが待っているレイアウトで、下りのスペシャリストたちの技巧が見られるのは楽しみだなぁ…なんて思っていたのですけれど‥…。

エヴェネプール!!!!いったいどういう悪運の引き寄せしているのー!!?っていう大落車が発生。
1級山岳のパッソ・ディ・サン・ヴァレンティーノをブシャールが先頭通過して、おお、これで山岳ポイントをだいぶチャージしましたね、ブシャールすごいじゃん、なんて思っていたのも束の間。
ダウンヒルでスピードの出ているコーナーにて先頭を走るチッコーネたちの落車に巻き込まれる形で一番後ろを走っていたエヴェネプールがガードレールの上を一回転する形で自転車から放り出されるという大惨事に。
ドクターも出てきて救急車も待機という形になったものの、痛々しいテーピング姿で走り出すエヴェネプールを見た時には、2010年のツールドフランスにて骨折しながらも完走したカデル・エヴァンスのことを思い出したりしてました。

さて、落車のあとで自転車が不調だったチッコーニも自転車を乗り換えたりしつつ、今度は最後の上りで斜度が一番キツイところでサイモン・イエーツがアタック。先頭はすでにダニエル・マーティンがペドレロと抜け出していたものの、そのペドレロも置いて単独逃げに入っていました。
そのダニエル・マーティンを追うようにかなり快調なサイモン・イエーツにベルナルがアシストのダニエル・マルティネスとともにチェックをかけ、一瞬先頭から遅れていたアルメイダとカルーゾに追いつくものの、まさかの失速!

あの登りになった途端に羽が生えたように走っていくベルナルの姿からは想像もできない姿に唖然としつつも、ダニエル・マルティネスが何度も何度も振り返りながら激励をかけている姿にはアシスト魂を感じてキュンキュンしてしまいました。

結果、ダニエル・マーティンがサイモン・イエーツとアルメイダに追いつかれることなく12秒の差をつけて逃げ切りゴール!今年は逃げが決まりますねぇ。

さぁ、こうなると総合争いのサイモン・イエーツとベルナルのタイム差が気になるところですが…サイモン・イエーツから50秒遅れてベルナルもゴール。
総合争いでサイモン・イエーツの2位へのジャンプアップもあるかと思ったところで、カルーゾには追いつけず、現在の総合は1位ベルナル、2位カルーゾ、3位イエーツの順番で今日のステージをフィニッシュしました。

レース後のベルナルのインタビューではサイモン・イエーツには少し縮められたけれど、他のライバルには追いつかれていない、まだまだ勝者だ。的なことを話していて、王者の風格が出てきたなぁと感心してしまいました。
明日は比較的平地がメインの231kmのレースです。
これはこれでスピードが乗るので、山岳が強い選手たちにとっても大変そうです。
休日明けとはいえ、三週目ともなれば疲労も溜まってきているはずなので、選手たちの攻防が見ものです。
それではまた明日。チャオ。

追記:今思えば皆既月食の起こった日だし、なんか変わったことが起こる日だったのかもしれないなぁ。

総合:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)
ポイント賞:ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
山岳賞:ジョフリー・ブシャール(アージェードゥゼール・シトロエン チーム)
新人賞:エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?