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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage10

ツールドフランス観戦の感想レポートです。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますが、ご勘弁を。
おしゃべりの方がテンションはわかりやすいかな?

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今日は休息日明けのステージ10。
アルベールヴィルからヴァランスへの190.7kmの平坦ステージ。
スタートから58.5kmにある4級の山頂を抜けてから少しの平坦を進むと、登り基調の中間スプリントポイントがあり、そのスプリントポイントを越した後は下って一気に平地らしいまっすぐな道が続きます。
ゴールは今大会4度目のスプリントフィニッシュが予想されるので、どれだけ強力なトレインを組めるかチーム力が問われるレースとなりました。

スタートしてすぐにロット・スーダルのファンデルサンドとアスタナ・プレミアテックのユーゴ・ウルの二人が逃げを決めると、集団は落ち着き基本的にはあまりレースに動きはありませんでした。

中間スプリントポイントの少し前に落車があり、モレマ、ピーダスン、シモンが倒れたものの、こちらは大きな影響がなく、スプリント争いで競り勝ったのはコロブレッリでポイントを地道に稼いでいかれました。

その後予想通りの横風が強くなってきてからチームがどんどんとかたまりだし、勝たせたい選手を守るように陣形を組み始めました。こういった時の怒号に近い指示ってなんか聞いているだけで緊張しますね。
しかしまた前方の位置取りをしていたところで中央分離帯が出てきたらしく、選手たちの中で集団落車が発生してしまいました。ユンボ・ヴィズマとイネオスの選手がかなり巻き込まれたらしく、リッチー・ポートも痛そうな擦過傷を見せていました。
しかし、比較的早く立ち直っていって集団に戻っていったのを見ると、このタフさはなんなのだろうと驚嘆に値するなにかを感じてしまいます。マジでリスペクトです。

ところで脱線話で恐縮ですが、私個人の今日の絶景ポイントとしてサン・ナゼールの水道橋がとても印象的でした。
城塞都市として世界遺産の土地みたいですね。観光案内も兼ねているのはいえ、本当に美しかったです。

話は戻りまして。
しかし、横からの追い風というものは厄介なようで、集団を組んでもスリップストリームの恩恵を受けにくいということで、カヴェンディッシュを擁するドゥクーニンク・クイックステップのチーム力を削ぎたいらしく、ゴールまで37kmあたりからチーム バイクエクスチェンジやアルペシン・フェニックスが猛然と飛ばし始め、集団が縦に伸び始めました。それでもドゥクーニンク・クイックステップはちぎれることなくまとまりのある走りをしてカヴェンディッシュを守りきっていました。
そんな時に一人パンクをしてしまったコロブレッリは一瞬集団から遅れてしまうものの、バイク交換をしてアシストもついていけないガチ走りで無事に集団に帰ってこれましたが、ここで足をかなり使ってしまったのでゴールスプリントに絡めるのかな……と心配になります。

さらに残り12kmからはやる気のあるチームがガンガンにスピードを上げて縦に伸びていた集団から分断も発生し、ここではイネオスのカラパス、UAEのポガチャルが単騎で前方集団に取り残されてしまいましたが、イネオスは力のあるチームなのでキチッとクフィアトコフスキーとリッチー・ポートがアシストに駆けつけてくれました。これで単騎なのはポガチャルぐらいなのですが、彼は今日スプリントを取る必要がないので前方にいるワウトからタイムを話されたくないのだろうなぁって感じでした。
ワウトはゴール取りたいのでしょうけどね。そういえばワウトもちょっとの間チームメイトがいなくてヤバそうでしたけれど、やはりチーム力のあるところなのでトニー・マルティンたちが来てくれて一安心でした。

さぁ、残り1kmも切るとロータリーを利用したカーブがあり、ここからは高速トレインを維持できたチームが勝てるように、アシストのいない選手たちが沈みつつも、ブアニ、ワウト、フィリップセンと名スプリンターたちがぶつかりあいそうになりそうな距離で競り合い、それでも最後までアシスト2枚残せていたカヴェンディッシュがゴールギリギリで発射し、勝ちのパターンでの勝利を上げました!!
勝ちを確信しているチームメイトも後ろでガッツポーズしていたのが美しかったです。
最高にグッとくるゴールスプリントでした。
明日はいよいよ超級のモン・ヴァントゥを2回登ります。鬼畜か!
今日とはガラッと変わるレースも楽しみです。それではまた。サリュー。

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ユーゴ・ウル(アスタナ・プレミアテック)



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