だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage11
ツールドフランス観戦の感想レポートです。今日は珍しく5分超え。
Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
ほんのり内容が違っていたりもしますが、ご勘弁を。
おしゃべりの方がテンションはわかりやすいかな?
こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。
今日はいよいよモン・ヴァントゥのある山岳が楽しいステージ11です。
ソルグをスタートし、マロセーヌまでの198.8kmは「魔の山」と呼ばれる標高1912m(走る場所は1910m)を2度も登らされる鬼畜の所業なコースです。
あまりにも色々あり過ぎてどこをまとめれば良いのか難しいところですが、まずはとにかくリタイアする選手が多くて悲しかったです。スタートして26km地点という最初の方でトニー・マルティンが落車をし、ボロボロの姿で現れた時には背筋が凍りそうになりました。今大会3度目の大き目の落車でとうとうリタイアしてしまいました。
ユンボ・ヴィズマの守護神のようなマルティンがレースを去ってしまい、一昨日のログリッチのリタイアとその前のヘーシンクのリタイアを含むと人数の減り方がヤバイ!と感じてしまいました。ワウト・ファンアールトの総合争いにアシストしてくれる選手isどこ?状態ですよ。
またチーム アルケア・サムシックからはマクレーとルッソの二人がリタイア。さらにチーム ディーエスエムのベノート、ロット・スーダルのファンデルサンドがこの山を乗り越えることがなく去ってしまいました。
さて、レースを軽く振り返ると最初の4級山岳を目の前にしてアラフィリップがアタックをかけると、それに合わせるように山岳賞ジャージ保持者のキンタナがチェック。しかしこの4級のポイントをアラフィリップに譲ってからはキンタナも沈んでいってしまい、ここからはアラフィリップをきっかけに先頭の逃げが4人になったり、7人になったりと追いついたり離れたりが多いものとなっていました。
しかし、ゴールから37km地点、1級を2回(内、一度はモン・ヴァントゥ)を超えてからアラフィリップの走りに影が見え始め、モレマのアシスト選手エリッソンドがアタックすると、それについていくことができなくなってしまいました。
1級を2度も取ったことで山岳賞ジャージが見え始め、次のモン・ヴァントゥを1位通過することができればポイントが2倍のハッピーボーナスでキンタナのポイントをひっくり返すことができるとワクワクしていたのですが……。
ここからアラフィリップが調子を落としたと気付いたあたりでワウト・ファンアールトがアタックし、あっという間にエリッソンドに追いついてしまいました。
さらに追走していたモレマとアラフィリップの二人ですが、モレマがアラフィリップを置いてスピードをアップすると、すでにワウトに置いていかれてしまっていたエリッソンドと合流して、チームメイトとの協力走りでリズムよく進んでいきました。
そんな中、メインの方の動きではオコーナーが超級のモン・ヴァントゥ登り口で遅れだし、総合2としてのタイム差が懸念されることに!
また、ヤングライダー賞で現在2のヴィンゲゴーがアタックをしかけるとポガチャルだけがついていったものの、カラパスとウランがついていけない…なんてシーンがあったものの、ポガチャルの足が止まりかける意外な展開に。
この機を逃してたまるか!とヴィンゲコーがあとは下るだけのモンヴァントゥを猛烈な勢いでペダルを回し、これはポガチャルからヤングライダー賞を奪えるか?だとしたらマイヨジョーヌも?なんてハラハラするところも見せ、もはやヤングライダー賞とはなにか?という問いを視聴者に突きつけたりもしてきました。
先頭に戻り、もうあとはゴールするだけの力強い走りを見せたワウトがペダルの上に立ってサーカスのような見事なバイクコントロールで単独ゴール。
さらに2位と3位のゴールは追いつかれることなくトレックのチームメイト同士でモレマとエリッソンドの握手ゴールという超素敵なシーンを見せてくれました。
さて、ヴィンゲゴーはどこまでポガチャルを引き離せたのかな?と思いきや、恐ろしいことにガッチリと追いついていてヴィンゲゴー、ウラン、カラパス、ポガチャルの4人でのゴールをする際にもスプリントをして前を譲らない姿勢に気合いの入り方が違う……と震えてしまいました。
それにしても今日はアラフィリップがよく映ったので、レースは彼が作ったようにも見えたりもしましたが、メインの集団コントロールや、先頭に二人をねじ込んだことなどでトレック・セガフレードの動きが素晴らしかったのだなと感じました。敢闘賞もトレックのエリッソンドでしたしね。172kmも逃げてたんですね。
いやはや長丁場のレースお疲れ様でした。
明日はピレネーに向かっての移動するだけの平地ステージ。
グリーンジャージ争いが楽しみですよ!それではまた。サリュー。
総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
敢闘賞:ケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)