自分の繊細さに嫌気がさしたあなたへ
超繊細さんなあなたへ
「HSP」という言葉がはやり始めてから私が思ったこと
それは「繊細」という事を自分の盾にしている人が多いように感じる、という事です。
こんな始まり方で、「なんだHSP批判か?」と思った人もいるかもしれませんが、もしよかったら最後までお付き合いください。
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多くの方がご存知のようにHSPは気質です。という事は、本来持って生まれたもので変えることはできないと言われています。
だから仕方がないんです!!
そういう人も多いでしょう。
でも、ここであえて私はあなたに聞きたいです。
あなたは本当にそう生きたいですか?
私はそんな生き方が嫌だったので変わりました。
私も元々はそういう生き方をしていたからこそ、わかるんです。
気質は変えられない、そう言われることが良くあります。
そうですね、気質は変えられません。でも生き方は変えられます。
私は今でも超繊細だと思います。突然大きな音がしたり、急な予定変更があったりする事は私の心に大きなストレスがかかります。
それでも私は自分としっかり向き合い、自分の事がよくわかるようになり、きちんと対策をとることで繊細さを上手に活かし、楽に生きれるようになりました。
超繊細だからこそ、傷付きたくなくて自分の周りにバリアを貼るのもありでしょう。
でも私はそれではつまらない、もっといろんな経験もしたいし、沢山の仲間と仲良くしたいし、もっと楽しい人生を送りたい!そう思いました。
世の中のHSPさんは、こういうことが苦手だと言われています
人混みが苦手
相手や周りの事を考えすぎてうまく話せない
失敗しないかな、嫌われないかな、といつも考えてしまう
自己肯定感が低いので、自分の許容以上の事を頑張りすぎてしまう
完璧主義
自分の発言や行動が相手に不快な思いをさせていないか、必要以上に深刻に考えてしまう
初対面の人、初めての場所が極端に苦手
溜め込んだ不満が突然爆発してしまったり、逆に殻に綴じこもったりしてしまう
誰かを傷つけたり、不用意な発言をした自分を責めてしまう
私もかつてこれらの症状にひどく悩まされてきたのでよくわかります。
そして、先ほどお伝えしたようにHSPは気質ですので、これらの気質は基本的に変わりません。
でも私はこれらの事に今、ほぼほぼ悩んでいません。
さて何ででしょうか?
その答え・・・知りたいですか?
その答えは、自分がこういう気質だという事を心の奥底から認め、気付き、それらの対策をとるようにしたからです。
ひとつ、とても重要なフレーズを書きました。
それは・・・
心の奥底から認めるという事
無意識に、人は自分の弱点を見て見ぬふりをしたり、知ったつもりになったりしていることが多いのです。
表面的に「そうなんだよね~」位に思っているのです。
少しだけ難しいように聞こえるかもしれませんが、大きな気づきを得るという事は悟るという事に近い体験になります。
その大きな気づきを得ると間違いなく人は変わります。そして行動が変わります。
もしもあなたが気付いたと思っていても、新しい行動が無いという事は、それは真に気付いていない証拠です。これは単なる気持ちの問題ではなく、科学的に証明されている脳のしくみなのです。
HSPさんが苦手としている事の裏には、沢山の要因があります。
決して一つを直せば全てが直るというような簡単な事ではありません。
いくつかの例を出すと、これらの行動の要因には、傷つきたくない、恥をかきたくない、自分が悪者になりたくない、良い人でいたい、常に正解でいたい、等沢山の思いがあります。
もしもあなたがHSPさんで、本当に克服したいと心から思っているのだとしたら、一度心を落ち着けて、自分の心の中を掘り下げてみてください。
どうして私はそう思うのか?
今日はそんなあなたの助けになるかもしれない、ちょっとだけ大事なことをお伝えしたいと思います。
262の法則というのを聞いたことがありますか?
2割の人は自分がどんなことをしても嫌いになる
6割の人は自分の行動によって好き嫌いが分かれる
2割の人は自分がどんなことをしても好きでいてくれる
100人いたら100人の人に好かれるなんて絶対に無理なんです。
無理ならば「ありのままの自分」でいた方が楽だと思いませんか?
あなたは、周りの人達がいないと生きていけないですか?そんなことはないですよね。
100人のうち20人に嫌われても同じだけ20人に好かれているという事です。
「そんなこと言われても信じられない」そう思うかもしれません。
ではここで、ちょっとだけワークをしてみましょう。
☆あなたの事を絶対的に好きでいてくれると思われる人を書き出してみましょう
(例:お母さん、兄弟、友人のAさん等思いつく限り、全員を紙に書いてください)
次にあなたが産まれた時の事を想像してみましょう
☆あなたが産まれたとき、あなたの誕生を喜んでくれた人にはどんな人がいたでしょうか?
(思いつく限り知り合い・知らないに関わらず全員紙に書いてください)
そう、あなたはこれだけの人に祝福されてこの世に産まれてきました。
そして生まれてから1年は、少なくとも3時間置きに無条件で母乳やミルクを飲ませてもらい、下のお世話もお風呂も着替えも全てお母さんやその他の人たちがやってくれました。
少し大きくなってもご飯を作ってもらい、食べさせてもらい、おんぶしてもらい、手を取って歩く練習もさせてくれました。
あなたを育ててくれたお母さんは、そんなあなたから何かを返してもらおうと思っていましたか?いないですよね。
つまり、あなたは無条件の愛を沢山注がれてきたのです。
それなのに、あなたは自分自身が自分の価値をものすごく低く設定しているんです。厳しい言い方かもしれませんが、「自己中心的」だと思いませんか。
これほどまでに愛情をかけてくれた人たちがいるのに、自分が与えられたものに全く気付いていないのです。
だから、いつも「不安」「不満」「不信」「不幸」だと思ってしまっているのです。
自分が自分の価値を低く見積もっている事って、とっても利己主義で自己中心的なんです。
もしもあなたに既に子どもがいたとして、たっぷりの愛情を注いで育てた我が子が卑屈に生きているのを見るのと、いきいきと人生を楽しんでいる姿を見るのと、親としてはどちらが嬉しいですか?
少しだけスパルタな言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、人の言葉を気にしすぎてしまったり、人の顔色をうかがってしまったりするのは、あなた自身が自己中心的だから起こってしまう事でもあるのです。
決して自分を蔑ろにしろと言っているわけではありません。
あなたが思ったこと、あなたがしたい事をすればいいだけなのです。
「あなた」という人間はものすごく価値があるんです!!
誰が何と言おうと、この世の全員、間違いなく生きている、存在しているだけで価値があるのです。
はじめに私が書いた、法則を覚えていますか?
何をしてもあなたを好きな人は少なくても2割はいるんですよ。
100人に好かれなくたって、20人に好かれたら嬉しくないですか?私は十分嬉しいです。
それを100人に好かれようとしているから、嫌われたくないと思う。そう思うと、傲慢に感じませんか?
それがきちんと自分と向き合って、本当に気付きを得るという事だと私は思います。これができればあなたのHSP度は一気に低くなります。
でもこれは一朝一夕にはいかないんですよね。人間の思考の癖が変わり始めるには最低でも3か月は必要です。
そして人間が変わるのは簡単ではありません。初めはとっても勇気がいるんです。
なぜなら今まで自己肯定感が低い、マイナスで生きている時は、他人のせいにしていたら良かったものを、プラスで生きようと思うと、全てが自己責任になるからです。
他人のせいなんかにしていないよ、って思う人もいるかもしれません。
でもちょっと想像してみてください。
あなたが人混みに行ってものすごく疲れて帰って来た時、なんて言いますか?
「あ~行かなきゃよかったな」
それでも「行く」って最終的に決めたのは自分ですよね?
あなたが上司の前で上手に話せなかったとき
「上司が怖いからプレッシャーで話せない・・・」
上司が怖いって思っているのは自分(だけかもしれない)ですよね?
ちょっと厳しく聞こえるかもしれないけれど、本当は全て自分で選択しているのに、周りの人たちや何かのせいにしているんです。
そして、プラスで生きるようになると、自由に、幸せに楽しく生きられるようになるけれど、それらは全て自分で決めて自分が責任を取らなければいけないのです。
昔と大きく変わり、プラスで生きるようになった私も、今でも大きな音に敏感で、ものすごく驚いたり、人混みは苦手だし、初めての場所は苦手だったりします。
でも自分でそのことをちゃんと理解しているから、初めての場所は時間があれば事前に行ってみるし、時間がなければインターネットで相当詳しく調べます。
人混みは未だに苦手だけど、それよりも行きたいと思ったイベントや好きな人たちの集まりには行きたい!!私もみんなと楽しみたい!!そっちの思いの方が強くなりました。
だからその時は、集まった人たちに集中し、その場を思いっきり楽しむことで疲れない事がわかりました。
もちろん肉体的には疲れますよ。でも心は疲れないんです。それは自分が好きでその場に行く、という選択をしているから。
昔の私は、周りの目を気にしていやいや行っていた。だから肉体よりも心の方が疲れていたのです。
私は自分の敏感なポイントを日々観察し、よく理解するようにしています。だから自分の苦手な出来事が起きないように、人一倍時間を費やすし、調査もします。
ただただ流れや出来事、他人に身を任せるようなことはしません。だってそうしたら、間違いなく後で他の人・事のせいにしてしまうのがわかっているから。
最後に・・・
誤解しないで頂きたいのは、私は決して繊細なあなたがいけないと言っているわけではありません。
繊細さの中で、嫌な思いや大変な思いをして生きる事もあなたの自由です。
でも、もしも私みたいに自分の繊細さに嫌気がさして、もっとストレスなく人生を楽しみたいと思うのであれば、是非変わる決断をしてみてはいかがでしょうか?
人はいつからでも変われます。
そして私は自分自身が変わって本当に良かったなと思っています。
人生は思った通りにしかなりません。もしもあなたが、自分の人生思うようにいかないと思うのであれば、それはあなたの無意識の力が働いていて、無意識の思っている人生=嫌な思いや大変な思いをする人生、になっているという事です。
私たちの無意識の力は、意識の100万倍以上の力があり無意識の力に逆らう事はできません。
そしてその無意識を変えるには、初めは絶対に嫌悪感や怖さが生まれます。だから多くの人がその一歩を踏み出せずにいます。
もしもこの記事を読んで何か心に引っかかることがあれば、それはあなたが変わるタイミングかもしれません。
長い文章を読んで頂きましてありがとうございました。