バイクツーリング 〜静岡 富士山〜 その4
10/4の富士山ツーリング。
前回、御殿場の出入口を書き間違えたみたい。
今、地図を見たら違っててビックリした。
正しくは、第1出入口。書き直した。
出入口を出てすぐの県道401号線を右折。
R246で左折。
次の交差点、ぐみ沢丸田で右折。
少し行って、この写真を撮った。
(嬉しかったので、もう一度載せる)
今日はいくつか行きたいところがあった。
アクセルを開けていると右手が痛くなってしまうので、走れるところまで走ってみようと思っていた。
まずは、太郎坊へ。
ここは、geekさんのnoteで知った場所。
名前が面白くて印象に残っていた。
(その時は、ネットで調べても全く見つからなかったのに、今見ると見つかるという… ネット難民のあるある)
途中、中畑の桜が綺麗と書いてあったので、桜の木を探しながら走る。
ここかな?
木の幹と葉っぱで判断する。
大きな桜の木が数本並んでいた。
桜の葉の紅葉が一番好きなんだけど、まだ早いみたい。
花が咲く頃にまた来られるといいなぁ。
そう思いながら走り抜けた。
車について走っていたけれど、ついにバスの後ろについてしまった。
バスは、上り道をゆっくり上っていく。
このバス、どこまで一緒なんだろう。
片側1車線。
そんなに広くもない道路で、なかなか追い越せない。
どうしようかな。
そう思っていたら、広い直線になった。
ここなら抜ける!
そう思って、右ウィンカーを出し、アクセルをひねってバスの右に出た。
そうしたら、目の前に大きな大きな富士山がいた。
あっ!と思ったけど、とりあえずバスを追い越し、バスの前に出て悩む。
あー!写真撮りたいっ!!どうする?
アクセルを開けるか閉じるか、一瞬悩んだ。
いいや!停まらず行こう。
この景色は… 心のアルバムに留めておこう。
noteは文字を綴るものだから。
言葉で伝えたらいい。
他に素敵なポイントがなかったら、帰りに撮ればいい。
どんな景色だったのか。
真っ直ぐな道。
左側は、ずっと柵が続いている。
右側は、森のような大きな木が続く。
目の前に富士山がいる。
大きい。
左の裾野は下まで見えている。
全体に黒っぽい。
雪はまだかぶっていない。
あぁ。
言葉にすると迫力が伝わらない。
あの、どんとある感じ。
雄大さ。
視界の半分くらいまでを山で占めるあの大きさ。
なんて説明したらいいんだろう。
胸をすくような広がり。
視界を山で終える安心感。
帰りにまた通ることになったら、写真撮ろう。
言葉の限界を感じたような… そんな気になった。
しばらく続く直線を気持ちよく加速しながら、1人、先に進む。
柵が終わり、左側も木が連なる。
途中開けていて、木の向こう側が見えた。
あっ!金色に光ってる。
ススキだろうか。
広い野原が続いていた。
金色の原っぱ。
穂が波のようだ。
停まって写真を撮りたいと思ったが、バスが追いついて来たら… と不安でやっぱり停まれない。
今日は走る日にしよう。ね。
停まると、車が追いついてくる。
今、前に車はいない。
このシチュエーションは簡単に作れるようで、実は難しい。
こういう時いつも、鳥のように上空から俯瞰して道路を見たいと思う。
車は同じ方向に流れている限り、それぞれの車速は相殺されて、差だけで近づいたり離れたりする。
流れに乗っている限り、なかなか追いついてこないし、前にも追いつかないわけだ。
これが停まった瞬間、流れの違うところに入り込む。
そこに数台車がいたら、そのかたまりから逃れるにはかなりの労力を使う。
抜いても抜いても前に車がいて、全部抜き終わらないと1人になれない。
普通のツーリングでは、あまり考えないことかもしれない。
これは、サーキットの予選での感覚だ。
間
何周目でベストタイムを出せるか。
周囲のバイクの流れと散らばり具合を見る。
その中で、自分の流れとの差を計る。
前が遅ければ、抜いて次の周でベストを狙う。
同じ流れなら、前周で車速を落とし、わざと車間を空けておいて、計測ポイント前から加速して計測を始める。
後ろから速いバイクも来るので、気が抜けない。
やり取りしながらベストを出すのは難しいから、抜かれない一周を生み出す。
流れを読む。
そんな習慣がついているので、一般道でも車の位置、速さを流れているものとして認識してしまうのかもしれない。
そういうわけで、車が並んで走っている中に入りたくなかったので、ススキ野原も停まらないで走り過ぎた。
上りながら、道が曲がり始めた。
くねくね道の始まりかな?
ワクワクしてくる。
写真を諦めて残念だった気持ちが上向きになった。
わりあい大きめのカーブが続く。
路面のひび割れはなく、走りやすい。
木立の中を抜けていくような感じ。
とても気持ちがいい。
いい道だなぁ。
こんなにいい道、知らなかったなんて。
暗くはなく、ほどよく光が差し込むような木立の中。
砂が浮いた箇所もなく、路面の痛みも少なく、落ち葉もまだそれほど落ちていない。
何より、誰もいない。
人の気配がない。
対向車も来ない。
こんなシチュエーション珍しいんじゃないかな。
いつも、こんなに人がいないのかな?
色々思いながら、ただただ自分のペースで走れる楽しさを満喫しながら、バイクを操っていた。
トンネルが見えた。
ここの手前で曲がるそう。
間違いないか、停まって確認する。
合ってそう。
右折する。
この先も知らない道だ。
途端に路面が荒れ始めた。
アスファルトが剥がれている。
あまり使われていない道。
もしくは、あまり重要視されていない道。
そんなことを思いながら、気をつけてバイクを走らせる。
カーブのRがきつい。
一気に上っている。
そこら中に、砂が浮いている。
砂にのると滑ってこけそうだけど、道路全面砂が浮いてるので、避けて走れない。
仕方なく、滑らないようにバイクを操作して、少しずつ進む。
こんなに荒れた路面なのに、バス停があって驚いた。
こんなひなびたところに、人が来るの?
すぐに、道が分かれる箇所に来た。
一方通行らしい。
左の道を選ぶ。
上がっていったら、すぐ終点に着いた。
あっという間だった。
駐車場と洒落たカフェのような建物があった。
さっきとイメージが違う。
あんなにひなびていたのに。
カフェスペースの前にバイクを置いて、写真を撮ってみた。
前からあったのかな?
新しい感じがする。
駐車場はほとんど車がいない。
バイクを停めた。
富士山を探す。
いない。
多分、方向的にこっちのはず。
反対側を見に行く。
やっぱりそう。
雲におおわれている。
あれ?
せっかく富士山の近くまで来たのに。
気を取り直して、カフェスペースを撮った。
今日はやっていない感じ。
休みの日は賑わっているのかな?
駐車場を一部区切って作られたカフェスペース。
その一角にあるテーブルと椅子を拝借した。
富士山がいるはずの方向を見つめる。
少し待とうかな。
さっきも出てきてくれたんだし。
リュックからおやつを出した。
食べながら待つことにした。