転べば良かったのに
(少し適切ではない表現と荒ぶった言葉が綴られています。わたくし、先ほどまで少し怒っておりました。気になる方はこのnoteは閉じてください。よろしくお願いします。)
* * *
昨年10月、バイクの事故で怪我をしました。
Uターンしてきたバイクとぶつかりました。
後ろに乗せていた娘は無事でした。
娘は無事だったけど
鎖骨と肩甲骨を骨折しました。
娘をかばうのに背中を張ったのです。
娘の体重が左肩甲骨に集中しました。
結果、後ろから肩甲骨と鎖骨が折れました。
2週間くらい前に知らない番号で電話がありました。
出ると検察庁の検察官の方からでした。
わたしの事故はわたしの怪我が重いため、刑事事件になったとのことでした。
今、罰金等処罰を考えていると話していました。
事故状況を聞かれました。
警察で話したことをまた伝えました。
「・・・普通は転ぶんですよね。」
と検察官が言いました。
「加害者から事情聴取をしたところ、加害者のバイクが動き出してから衝突するまでは1.5秒ほどなんです。」
「1.5秒の間に、(娘さんを守るために)敢えてぶつかることを選択し、実行できるものなんでしょうか?」
「私にだって経験があります。」(事故の経験なのか検察官としての経験かはわからず)
「普通は転ぶんです・・・。」
またしても、「転ぶ」と言った検察官の話を聞きながら、オットの言葉を思い出しました。
「転べば良かったのに。」
「転べばこんなに大きな怪我しなくて済んだのに。」
わたしの身体をいたわって言ってくれたんだろうと思いました。そうは思ったけど…
その時、心中は複雑でした。
バイクを転ばせれば、骨は折れなかったでしょう。少なくとも肩甲骨は折れなかったと思います。
上手く転ばせれば、鎖骨も折れないでしょう。
ただ、娘が怪我をします。
2人とも路面を滑走するので擦過傷(すり傷)ができます。
スピードが殺せなければ、それなりのすり傷を負うでしょう。
痕が残るかもしれません。
それは嫌だったので、バイクをぶつけました。車速を落としてから娘を下ろしたかったからです。
1.5秒でその判断ができるのか?
検察官はそこに素朴な疑問が湧き、電話をかけてきたのでしょう。
普通の人ならできないかもしれない。
わたしもそう思いました。
ずっとミニバイクレースをやっていたから。
その経験が娘を守ったんだと。
事故に遭った時、「レースをやっていて良かった!」と心から思いました。
ずっと悔しい思いをしながら「なぜレースに出るのか?」わからなくなりながら、それでも続けてきた意味は、「この事故で娘を守るためだったのかもしれない。」と思うくらい、咄嗟の自分の判断を自分で褒めていました。
その判断が違ったら…
転んでいたら…
今日、病院で「手術は秋にしましょう。」と言われた時、オットの言葉が浮かびました。
「転べば良かったのに。」
本当にそうかも。
転べば今頃こんな怪我してないし。
すり傷は血が出て痛くたって、こんなに長い時間かからないし。
コーナー中に安全に転ぶ方法はわかります。
フロントブレーキを少し握ればすぐ転びますから。けっこう安全に転べます。滑走するだけなので…(そっか。高架の上だったから滑走しすぎると下に落ちちゃうのか。)
直立で安全に転ぶのは難しいです。
ドリフトみたいにリアを流さないと安全に上手く横倒しにできないと思うから。フロントブレーキを握るとスリップダウンと言って地面に叩きつけられるから。(これで鎖骨を折ります。)
こうやってまた事故の瞬間を何百回も繰り返してしまうのかと思うと、正直もうこの呪縛から逃れたい気がします。
「秋にはサーキットで走ってるはずだったのに…」と口に出して言ったら、オットが聞こえないような小さな声で「何がサーキットで走る…だ。」と言ってました。
そんなことを言うから、離婚したくなるんだよ!バカ!!!
そのうち落ち着いた頃に、いきなり離婚してやるんだぁ。バカやろう!!!!!
と心の中で叫んでおきました。
オットはバイクはもう満足したから、乗りたいとは思わないみたいです。
わたしも公道は諦めてサーキットで我慢しようと思っていました。
サーキットに一人で行くのは大変なので(行けなくはないのですが)オットに一緒に行ってもらおうと思っていましたが…
そんなこと言うなら、1人でバイク取りに行って、1人で勝手に乗り回しちゃうぞ!
いいのか?こら!!
今日、オットはリモートの仕事で先方から嫌なやり取りがあり、朝から怒っています。
だから、ずっと機嫌が悪いです。
それはわかりますけど…
そういうことしてると、そのうちわたしいなくなっちゃいますよ?
うつ病の時は死んでいなくなろうとしたけど、元気になったら普通に失踪しますから。
大丈夫ですか?いなくなっても…
ホント。秋に手術って。
去年の10月に買ったバイクが型落ちになってしまうやん。
どないすんねん。これ。
ホントは昨日の話が書きたかったのに…
心の中が暴風雨です。。。
(途中、適切ではない表現や荒っぽい言葉が出てきてしまったことを深くお詫び申し上げます。)
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