神はサイコロを振らない『夜永唄』を耳コピで弾いてみました
バイクでもらい事故に遭い、手術を終えてしばらくして、この曲ばかり聴いていた時期がありました。
「この歌が誰かの孤独に寄り添いますように…」
この言葉で始まる【THE HOME TAKE】という動画は、その間ずっと私の心に寄り添ってくれていました。
なぜ、孤独を感じているのか?
誰との別れを悲しんでいるのか?
時に、心が先行して、感覚や気持ちに頭が追いつかないことがあるのですが、今回もそうでした。
なぜ、こんなに寂しいんだろう…?
と、不思議に思いながら
この曲で自分の気持ちを表現してみたい!
という気持ちが芽生えました。
ピアノの音色が気に入ったものの、初めの和音を耳コピして聴き取れる自信はなく、伴奏譜だけ探してありました。
その伴奏にメロディを足せば、ピアノで表現できると考えました。
そこで、メロディだけ耳コピしてみました。
伴奏譜は既にあるので、合わせるために、また楽譜を書き起こすことにしました。
元々、伴奏譜が1番しかなかったことと、私の集中力を鑑みて、1番のみで完成させました。
難しかったのは、右手でした。
伴奏譜は、右手も伴奏を弾いているので、伴奏は止めてメロディに置き換えて弾くと、音色が物足りなくなりました。
そういえば、他のアレンジ楽譜は、小節の頭や三拍目で、右手は和音を弾いていたなぁ…
伴奏譜から、音を一部取り出して、メロディにくっつけてみました。弾けそうな音は全部拾ってみます。
なんとか、楽譜ができました。
試しに弾いてみます。
結構難しくて、弾きにくいところがありました。
今度は、抜いても支障ない音を抜く作業をしてみました。三音→二音に和音を減らしたり、メロディの上に乗せた音のせいでメロディが聴き取りにくくなったところを取ったり…
そうして、オリジナルの楽譜ができました。
できた後、それを弾きながら、しばらく録音せずに過ごしていました。
寂しさをピアノで紛らわせていました。
なぜ、寂しいのか?
歌詞にも心を動かされていました。
夜永唄は、別れの歌だと思います。
私は誰との別れを悲しんでいるのか?
わからないまま、しばらく時が経ち…
ある日、わかったのです。
私は、バイクとの別れを悲しんでいたんだと。
バイクにもう乗れないとしたら、事故に遭ったバイクを手放さないといけない。
その別れを悲しんでいたのだと。
孤独に感じていたのは、「傷だらけになったあのバイクにまた乗りたい」という気持ちを、周りの人にわかってもらえなかったから。
noteに辛さを書き綴って、気持ちをわかってくれる人がいて、とても嬉しかったから尚のこと、一緒に住んでいる家族の理解が得られないことに、独りぼっちな気持ちを募らせていたのでしょう。
不思議なことに、バイクと別れるかもしれない未来に覚悟を決めた後、夜永唄ばかり聴くことは無くなりました。明るい歌を聴けるようになりました。
そして、ようやく録音する気持ちが湧いてきて、録音したのが下の音源です。
神はサイコロを振らない
夜永唄
作詞・作曲 : 柳田周作
難しかったのは、寂しさを表現できなくなっていたこと。
寂しかった頃とはピアノの音色が違っていたので、その頃の気持ちを思い出して弾きました。
《思い出す》という行為から、寂しさが過去になっていたことに気付きました。
今回は、一つ新しいことに挑戦しました。
せっかく伴奏譜があるのだから、伴奏も録音したらどうかな?
ダレワタさんのnoteを読んでいて、《ピアノカラオケ》というジャンルを知りました。
面白そう!!
誰かが、私のピアノで歌ってくれるなんて。
下が伴奏の音源です。
『今回の耳コピの感想』
録音のテンポをキープするのが難しかったです。
【Official Lyric Video】と【THE HOME TAKE】は、曲の速さが違います。今回は、【THE HOME TAKE】のテンポに合わせました。
伴奏譜はイントロがなかったので、【THE HOME TAKE】のイントロを耳コピしました。同じ音色で弾けたのが嬉しかったです。
伴奏の音源は、特にテンポをキープするのが難しかったです。実際には少し揺れてしまっているところがあります。ドラムの音とか入れながら録音できるといいのですが、まだ腕がなく…
昔、伴奏していた頃は、歌っている人に合わせて弾いていたので、歌う人がいなくて伴奏のみを弾く難しさを痛感しました。
歌が入ってからピアノの和音がなる曲なので、歌い出しが少し難しいかもしれません。
歌詞は、YouTubeの説明欄に載せました。
よかったら、口ずさんでみてください。
この歌を弾きたくなった理由をもう一つ。
私は、『夜永唄』を歌っている《神はサイコロを振らない》というバンドを、今まで知りませんでした。
YouTubeで音楽を聴くようになって、まだまだ知らない歌、アーティストがいることを知り、気になった曲、気に入った曲を、noteの皆さんと共有できたら…と思いました。
夜永唄。
私の孤独に寄り添ってくれた歌でした。
ひと時を支えてくれた歌でした。
【Official Lyric Video】の説明欄に柳田さんの歌詞エッセイのURLもあり、夜永唄の背景に迫れます。よかったら、ぜひ!
今日も、最後まで読んでくれてありがとうございました。