趣味で自分を好きになる
私の趣味は、新しい習慣を増やすことだ。
毎月1個、自分の性格や日常生活で変えたいところを考え、改善するための習慣をつくる。
6年前、心の病気で休職したことをきっかけに、この趣味を始めた。
当時の私は、仕事の忙しさを理由に自分を大切にしなかった。体が動かなくなって初めて、以前の生活を後悔した。もっと自分の気持ちと向き合うべきだった。病気が治ったら、自分の体を思いっきりいたわってあげよう。
数か月後に仕事復帰したとき、まず公園に出かけた。大好きな場所に毎日通う習慣をつけるためだ。この習慣は、退職した今も続けている。
自分の言いたいことを吞み込んでしまう習慣を変えるために、思ったことはすぐ口に出すようにした。嫌われるのではないかと不安だったが、思いやりを持って伝えれば、周りも受け入れてくれることに気づいた。とても生きやすくなった。
体が疲れると心も疲れることに気づいてから、ヨガを習慣にするようになった。疲れがとれるのはもちろん、ヨガのゆったりとした動きと呼吸に癒された。
習慣づくりを続けるうちに、大きな変化が表れた。大嫌いだった自分のことが、いつのまにか大好きになっていた。
この変化の理由は2つある。
1つめは、成長を感じられること。毎月目標を立て、達成する自分を誇らしく思うようになった。給料が上がるわけでも、誰かに褒められるわけでもない。ほんの少し日常を変えただけで、今まで味わったことのない満足感や幸福感を得られた。
2つめの理由は、他人と比べなくなったことだ。新しい習慣をつくるのは私。達成するのも私。ライバルは常に自分自身。
わが家より素敵な家に住んでいる人がいても、バリバリ働いている人を見ても、以前より気にならなくなった。
もちろん、あの人みたいになりたいと思うことはある。その時は、ただ羨むのではなく、どうすれば近づけるのかを考えるようになった。素敵な家にしたいなら、毎日花を飾ればいい。
今月の目標は、瞑想の習慣をつくることだ。
子育てのバタバタで失った集中力を取り戻すべく、毎朝布団のなかで取り組んでいる。今の自分が一番好きだと言えるよう、新しい習慣づくりに挑戦しつづけたい。