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夜想曲(第1回CiNEAST映画祭)

第1回「CiNEAST映画祭」
2024年10月5日(土)
@大井町きゅりあん小ホール

小林大斗さんのオタクによる
B-1. 夜想曲 についての書き殴り


・あらすじを読んだ印象

正直に言えば、どういうお話なのかまったくわからず……。だいぶ抽象的で、世界観が他の作品とはちょっと毛色が違う感じだなぁと思っていました。得体の知れない敵ってなにそれ!?という。
でも互いに孤独を抱えながらも闇を求める男と光に憧れる女、という対照的な二人にはとても惹かれたことを覚えています。

確かあらすじだけ読んで色々考察してた気がしますね。男は闇を求め……ということは元々光の中にいた人で、女は光に憧れていた……ということは今は闇の中で生きてるのかな、とか、都会の片隅……ってこの現代日本のことではなくてどこかファンタジーな都市のことなのかな、とか悶々と考えていました。たぶん。


・オフショットについて

映画祭が発表されてから前日まで、映画のワンカットのお写真を少しずつSNSで上げられているのを拝見していました。そこから考察とかはまっっったくできず、ただただウワアアアアアーーーーーッッッと毎回叫んで死ぬことしかできませんでした。監督(秋月優奈さん)のツイートに書かれていた“刹那の永遠”という言葉にもやられてしまって、アワワ……アワ…………と目をぐるぐるさせていました。


・本編を観て

※あまりにも威力が高い映像を浴びて記憶が曖昧です。とてもフワフワした話になります。ご容赦ください。

冒頭、ソファが映って、背景にある小物とかが見えて、「オフショット見た世界観だウワーーー!」と思ったような気がします。すごくドキドキしていました。

そして指。手。手指から見せていくのがあまりにも良すぎて!!!そして横顔!!!!!アーーーーーハイ、降参です。喜ぶポイントというか性癖を理解されすぎているな、と思いました。開始早々に白旗です。


そしてもうここらへんから記憶が吹っ飛んでいるので具体的なことが書けません。いままでちゃんと書けていたかと言われると怪しいですがそこはまあ置いておいて。

このあと女(月丘憐さん)が突然ソファの上にいて、びっくりしたけど動かないし脚に噛みついてみよかな〜(←マジで死んだ)で女が起きて……という感じでしたかね……。あの………………噛みつくとかいう表現………………心臓無くなりました………………ヒェ………………。


スポットライトで照らされた光の中で踊る女と、光に当たらないように端の暗いところに佇む男の問答。女は無邪気に無垢に質問を投げかけている……ように見えて、その実そんなに感情が乗っていないように……思えました。対して男は努めて平坦に返答するけれど、その奥には戸惑いだったり困惑だったり、女への関心だったりが隠れていた、ような印象でした。


そして得体の知れない敵。照明が強くてあまりよくわからず、本当に得体の知れない敵でした。男と女、二人ともめっちゃ打ちのめされてましたね。

そして女がぐったりして動かなくなってから、あの、その、男だけになるんですよね。動くのが。こういう表現どうかと思うのですが、小林大斗フィーバータイムみたいな…………え?え?え?え?


頭がスパークしてしまってこの先さらに記憶が曖昧です。許して……。

白い部屋に、黒い男。その痛いくらいの対比がまぶしくて…………。あと今までもありましたがオフショットのシーンだ!!!という箇所でちょっとテンション上がりました。


動かない女を、男が身体に括り付けて背負うシーン。いちばん好きです。閉じた目を、ゆっくり開く。この瞬間に刹那の永遠を私は最も感じました。このカット、秋月監督が初めてこの映画の告知をされたときのお写真でしたね。


足を引きずりながら、慟哭しながら、進んでいく二人。(本当に凄すぎて記憶無くて何も書けません)

「ねえ、光のほうへ行ってみない?」

女の言葉を思い出して、光に照らされたほうへふっと歩みを進めて……。(本当に固唾を呑んで見守ってて何も書けません)


ラストで明かされる物語の真相は少し哀しくて、それはどこにでも転がっている話でもあるということが切なかったです。

いちばん最後のシーン、黒い部屋(実際は灰色の階段ですが)と白い男で、前にあった白い部屋と黒い男とのちょっとした対比なのかな、とか考えました。


余韻がすごかったのと、全身に力が入っていて、拍手が起こったときに握りしめていた手を開けなくてぜんぜん拍手できませんでした。そこは悔いが残っています。



・総括

夜想曲、言葉を選ばず一言で表すなら

小林大斗ムービー


ですかね……(カス感想)

良いところ凝縮して詰め込みましたギュッ!!!みたいな感じ……かなって……。想像していたよりも小林大斗さんの比重が大きくてびっくりしました。

作品としては終盤までは抽象的な話が多いけれど、最後に世界の謎が明かされて、儚いけれど綺麗に終わった印象です。



監督・脚本・プロデュースを務められた秋月優奈さん、素敵な世界観を作り上げてくださった月丘憐さん、関わってくださったすべてのかた、そして何よりたくさんの素晴らしい表現を見せてくれた小林大斗さんに特大の感謝を申し上げます!

夜想曲、本当にありがとうございました〜〜〜!!!!!



2024.10.06
さち



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