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脚本公開!劇団Prayers Studio 短編戯曲『贖罪』

期間限定 見逃し配信中! 8/15まで!

桐乃さち 初の映像化作品『贖罪』。
劇団Prayers Studioさんが一般から公募した戯曲の中から4編を選んで映像化する企画で、採用されました!

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再放送記念!脚本を公開します!

せっかくなので、脚本を公開することにしました。
劇団様、快く了承して下さり、ありがとうございます!
私にとっては初の映像化作品ですので、自分用の覚え書きとして、初稿と決定稿を両方掲載します。
ぜひ、映像と見比べながらご覧下さい!

応募した原稿(初稿)

まずは、応募時の作品です。
これは、シナリオ・センターの研修科の課題「葬式」で書いたものをほぼそのまま応募しました。
今回の企画には3本応募させていただきました。
『贖罪』はシリアスな内容なので、まず選ばれないだろう~と思っていたら、まさかの採用のご連絡!
嬉しかったのと同時に、楽しんでもらえるかな?と、少し不安でした(笑)

直し作業

長編にすることを意識して書いた脚本だったので、短編戯曲としては不要な部分が多かったです。
ここから、劇団さんとの熱い(?)やり取りを繰り返し、決定稿に至りました。拙い脚本を読み込んで下さった劇団担当者様には感謝しかありません!
主な修正内容は下記の通りです。

① 叔母の役は20代の女性に変える
② 麗美と涼子の言い合いを増やす
③ 麗美と三枝との恋愛関係の設定をカットする

麗美と三枝との恋愛関係については、あまり前面に押し出しすぎると視聴者が「?」となる為、カットとなりました。
確かにこれは不要でした!反省!

決定稿

以上の事を踏まえて直した脚本がこれです。
セリフの言いにくさ等もあり、細かい所は現場で変わっていった部分もありますが、ほぼ脚本通りの流れです。

ファーストシーンの叔母とのやり取りはカットし、物語の立ち上がりを早くしました。これはシナリオ・センターでも習っていますが、ドラマを早く始めると言うことですね!
分かってるなら初稿からそうしろよ!と言う話なのですが(反省)

更に麗美と涼子のやり取りを増やし、視聴者に「どうなる!?」と興味を持ってもらえるようにしました。これは劇団様からのご要望だったのですが、緊迫感が生まれてすごく良くなりました!

初の映像化、脚本直し作業

とにかく何もかもが新鮮で、勉強になりました。
自分の脚本を実際に役者さんが演じて下さると言うことで、セリフの言いやすさとかテンポの良さとか、気づくことがたくさんありました。
脚本を読み込んで、もしかしたら私よりも(!?)キャラクターを把握しようとして下さった劇団の方々には頭が下がります。

脚本に書いたことは全て、役者さんは「これはどういう意味だろう?」と考えて下さるのだと分かり、余計なことは書いちゃいけないなと思いました。

ラストシーン

映像を見た方からいただく感想で、一番多かったのが「ラストシーンが良かった」と言う物でした。
脚本を読んでいただいて分かる通り、ラストシーンは劇団様のオリジナルです。白黒の世界から、カラーになるラストシーン、私も大好きです。
これがあるからこそ後味が良くなったので、ご提案下さったこと感謝しています!

実際に映像を見て

びっくりしました。お母さんのキャラ濃い!(笑)
葬儀場でおにぎり食べるわビール飲むわ、おにぎり投げるわ、めちゃくちゃです!(笑)
でも、それがあったからこそ絵面が持つと言うか、キャラに惹きつけられました。
そして、お母さんのキャラが強烈だからこそ、主人公の麗美の真面目さが引き立ちます。麗美は相当苦労してきたんだろうな…と。
麗美の演技はすごかったですね!
特にト書で「嗚咽する」と書いた所、実際に涙が出ていて、さすが役者さんだなー!と思いました。
遺影のお父さん役の方(ダンディ!)、葬儀場職員の方(あのシーン、個人的にお気に入りです!)。皆様、演じて下さり、ありがとうございます。

最初に抱いた「楽しんでもらえるかな?」と言う不安。
いろんな方からたくさんのご感想をいただき、その不安は解消されました!それもこれも、この脚本を気に入って、好意的に演じて下さった劇団様のお陰です!ありがとうございました!

また、作品をお届け出来るように頑張ります。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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