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くもりうみ


なんで どうして

沈まないために 海は波打つの

重い体 浮かぶなら そこに 嘘はないね なんでだろう

空が 曇った今日だから ここはいつもの顔をしないね

灰色だ 灰色に 沈んで 曇り色


いつだったか 湯船で夢見た 遠い国へ向かう 船

ここは浅瀬 届かないね 夢も遠く 音も遠く 悲しみは、ほら、この手の傍に


君のことも もう忘れた なんで どうして 僕は 何を思っていたっけ

昔のことは 覚えてない     嘘 少しだけ でも少しだけ ああ、やっぱり 届かないね

時計の針も ここではもう関係ない 僕の 耳の傍で

ちゃぽぴぽ ぱちちゃぽ ああ ここは    浅瀬


もしかしたら ここは 明日へつながっているのかな

そうだね

明日につながらないものはないね

でもさ、

脚が頭が 耳が背中が 濡れて 悲しいんだ

ねえ これを 引きずって行って 明日まで       明日まで?

未来のお話 向こうで夢見た

円盤がもしも飛んでくるなら

それは昔見た、未来のお話


みんなで、仲良く いたころの   お話


君が まだ 笑っていたころの   お話

なんかもう 遠い昔だね


波に押し寄せられて やっぱり さみしかった





#詩

#曇り

#海


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