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天の声と変な声



タイトルを尾崎さんが口にしたあの日、私が世界で一番好きな"リグレット"の歌詞が浮かんでもう"これは私のアルバムだ"と思ったし、史上最強なものになるなと確信した。



ままごと
クリープハイプの一曲目はパッと始まって、"あぁこれこれ、これを待ってた。""私の好きなクリープハイプだ。"と毎回なる。一気に心に染み渡る。

そして料理や2LDKを思い出した
子どものままごと、大人のままごとが交互に出てくるのに何故だか自分の私の日常が浮かんでくる。
過去の自分が今の自分を見ているような不思議な気持ち。



人と人と人と人
桜の橋はどうしたって大阪城ホールを思い出す。
あの日観た景色はこれからも忘れないだろうな
音から歌詞から駅の中を行き交う人たちが浮かんでくる。
曲の中でも時間が進んでいく。心地良くもあり少し寂しさもある。出会いと別れの繰り返し



青梅
ポップな感じがするのに何度でも聴きたくなる、爽やかなのに爽やかすぎないそれが青梅。
そしていつライブで聴けるんだろうな曲。
出会いって思っているより薄っぺらいし、難しい。そんな簡単にはいかない。
恋愛の色が変わっていくのと梅が色づいていく姿が重なるし、青梅には毒があるのなんかいいよね。



生レバ
もう生レバ中毒です本当に。(私は食べられない)
初めて聴いたその日からみんなが虜になる生レバ
かっこいいしやばい!なのに生レバ。
歌っている本人がなんと歌ってるかわからないなんて本当に、最高。さすが尾崎さん。
個人的には尾崎さんが"子どもの頃ダフ屋の言っていることを聞き取れなかった"それを体感できているようで嬉しい。
その裏側を知れば知るほどもうずぶずぶに溺れていく。


I
福島の弾き語りで初めて聴いたあの日、ドキッとしたこの曲。
"神様お前ちょっと来い"という歌詞が好き。
私のぽっかり空いた穴を塞ぐのはクリープハイプなのでなんだかこの気持ちを重ねてしまう



インタビュー
この曲を聴いたとき青木世界観が思い浮かんだ。尾崎さんの大好きな野球。
戦い続けるってどんなだろうか
とっても優しい曲なのに強さを感じる


別に有名人でもないのに
タレントサッドを思い出したけどこの曲とあの曲の人はまた別人かなぁ
好きな気持ちって恥ずかしいと嬉しいが溢れていて、"可愛い家と赤いお花"という歌詞から2人の生活が少し見えた気がする。



星にでも願ってろ
カオナシさんの曲で三本の指に入るくらいに好きな曲がクリープハイプになっていて最高。
原曲の良さが残っているのがまた最高。
ギターのカラカラなる感じも最高。
クリープハイプの良さとカオナシさんの曲の良さが詰まっていて好きです、この曲。


dmrks
仕事の帰りに聴きたくなる曲。笑
エゴサしてる時の尾崎さんの気持ちを歌っているのかななんて勝手に思ったりして
サビの"どうしようも"の上がり具合がクセになるし、私の嫌な気持ちもどこかに行ってくれる気がする。


喉仏
最初聴いた時はイトっぽい?と思った喉仏。
聴けば聴くほど好きになる。
"早く出てこい そこにいるのはわかってる 必ず引きずり出すから"の歌詞、歌詞の中の自分のことなのかも知れないけどなんだかクリープハイプが自分を引きずり出してくれるようなそんな気持ちになる。



本屋の
初めて聴いた時"好き!"が溢れ出した一曲。
始まり方もメロディーも好きすぎる。
自分だけが知っている価値、誰かからしたらなんにも価値がないものかも知れない。
"紙の中に探すあの匂い"にもう会えないそんな気持ちが詰まっていそう。


センチメンタルママ
曲名見た時に一番予想できなかったし、私がママなのもあって気になっていた。
あの雪の降った日の尾崎さんのことかなと思いながら聴くけど、ママってさ急にポッキリ気持ちが折れそうになることあるんだよね。
まさに"全部いらないよ"になる


もうおしまいだよさようなら
あっという間に終わってしまうけどまた会いたくなる曲。トムブラウンのラジオのために書いた曲で、"泣かないで笑ってくれ"がお笑いっぽくて2人の為に書いたんだなと伝わってくる。


あと5秒
広告のように紛れてしまう自分と好きな人。
すれ違うその感じを5秒の広告で表現するの凄すぎる…
とにかく"君の歩幅の中に居たくて"に全部が詰め込まれている気がして好き。


天の声
クリープハイプからのラブレターみたいな決意表明みたいな大事な一曲。
"大丈夫それなら曲の中でぶっ殺すから""君は一人だけど俺も一人だよって"
もう本当にずるいなぁと。
目にしたくないけど目に入るもの。どうでもいい奴に嫌な思いにされた日もこの一曲があればどうでもよくなる。だって私にはクリープハイプが居るから。ってそう思えてしまう


今回は書かないかなと思っていたライナーノーツ。こんなものは自己満足だよなぁと最後の最後に書きました。

このアルバムは私にとっても特別で、また宝物が増えてずっと手にできる日を待っていました。

特典の変な声、いつの日かの"届け変な声"が作品になってたくさんの人に届いてもうそれだけで胸がいっぱいになりました。

波形と尾崎さんの歌声が重なった瞬間ドキッとしたし、この映画に池松さんがあの役で出てくれたこともすごく嬉しかった。

進化し続けるクリープハイプ、怒りを歌っていたけれどいつのまにか生活にも溶け込んでいてそれは私が歳を重ねたからなのか彼らが歳を重ねたからなのかわからないけれどこれからも共に年を重ねていきたいと思ってるよ。


#こんなところに居たのかやっと見つけたよ
#クリープハイプ



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