世界一わかりやすい内定と内々定との違い
おはようございます。こんにちは。こんばんは。chiiです。
新卒のみなさんから、この時期よく聞かれます。内定と内々定って何がちがうのか?世界一分かり易く説明をしようと思います。
**【1】内定とは、入社後の雇用契約の合意が得られた状態のことを指す。
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採用における内定とは労働者と使用者(企業)の間で入社してからの雇用契約について合意が得られた状態の事を指します。内定が成立した時点で、労働者と使用者の間では条件付きの労働契約が結ばれたこととなります。(通称:始期付解約権留保付労働契約)
<流れ>※この流れに準じない場合もある
●最終面接から10日以内に通知(方法:電話やメール行われ郵送にて書面の場合もあります。)
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●企業から送られてきた内定通知に承諾の「返事をした時」に成立。(※多くの場合は当日中、遅くとも翌日には返事をするのがマナー)
<内定通知書とは?>
内定を獲得したことを証明できる書類。内定通知書があれば万が一企業に内定を取り消されたとしても、不当だと申し立てをすることができる為、内定通知への返事の際に頂くことが望ましいです。もしも企業の都合上で手に入れる事ができない場合はメールなどのやり取りをしっかり残しておくことを推奨します。
<ここでのPoint>
企業側:内定を出した企業は、よほどの理由がないと内定の取り消しは不可能
個人側:職業選択の自由として「内定辞退」を認められている。
(※民法第627条には、労働者は企業に2週間前までに申し出れば、一方的に労働契約の解約を行うことができると定められています。)
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【2】**内定と内々定の違いは契約の有無
内定のさらに前に企業と結ばれる口約束として、内々定があります。内定と内々定の最大の違いは契約の有無。「内々定」は企業の採用「予定」通知であり、法的拘束力はありません。そのため、企業は容易に取り消すことができます。内々定は、内定を出せる時期が限られている新卒者の採用で使われる言葉であり、転職者に出されることはほとんどありません。
<注意>
実際の内定は内定承諾書にサインした時点で成り立ちますが、内定式をもって内定と考える企業もあるので注意が必要です。
※経団連の採用に関する指針では、正式な内定日(内定解禁日)を卒業・修了年度の10月1日以降にするように定めています。現在2021年の通年採用に向けて選考開始日・内定解禁日を見直しをされております。
<万が一内定取り消しになる場合の理由>
下記のケースの場合は内定取り消しになる場合はあります。
■企業側
・企業が採用できるような経営状態ではなくなった場合
■求職者側
・経歴の訴訟
・仕事に支障が出るような病気やけが
・犯罪や社会的に認められない行為
・入社日までに卒業・退職ができない場合
<不当な取り消しの理由>
下記のケースの場合は、無効となります。これらの理由によって取り消しをされた場合は損害賠償請求も可能です。
・社風に合わない
・労働組合に所属している
・宗教に入信している
・夜のお店でアルバイト
・決算で赤字になった
・定員以上に採用をしてしまった
<ここでのPoint>
・内定:雇用契約あり
・内々定:採用予定(※まだ雇用契約はない)
→つまり、内々定をもらったタイミングでは、まだ企業側は取り消しをすることが可能である。
【3】内定を辞退したい場合…
すでに内定を承諾してしまったものの内定を辞退したくなった場合は、速やかに電話で連絡。迷惑をかけてしまったことを自覚し、誠意を込めて謝罪することが大切です。できるだけ早く、誠実な謝罪とともに意思を伝えることが大事ではありますが、1番はこのような事態にならないようスケジュールの調整や内々定を伝えられた際に企業側に誠実にお伝えをすることが大事です。また、志望度の低い企業は内々定の時点で断っておくのがベター。よほどのことがない限りありませんが、内定の段階で辞退すると企業から損害賠償を請求される可能性もあります。
<連絡方法>
企業への辞退の連絡は、内定・内々定ともにメールよりもまずは電話で行いましょう。大事な連絡は電話のほうが、より誠意が伝わりやすくなります。(電話は10:00~12:00、14:00~17:00の間に荷電を。配慮を大事にしましょう。)
<例文>
お世話になります。内定の通知をいただきました●●と申します。
先日は誠にありがとうございました。
大変申し上げにくいことなのですが、この度は御社よりいただきました内定を辞退させていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
家族とも相談し、十分に考え悩みましたが、誠に勝手ながら自体をさせていただきたく決断をいたしました。
御社には大変なるご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません。何卒宜しくお願い致します。
この通り内定と内々定には大きく意味合いが異なります。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!