誰しも矛盾を抱えながら生きている
突然だが、
息子は話す際、言葉の音が混ざり、うまく発音できない。
「ガッコウ(学校)」が「ダッコウ」になったり、
「〇〇です。」が「〇〇でしゅ。」になる。
昔でいう「舌足らず」かな。
現在、療育施設に通い、発音のトレーニングを受けている。
先日、息子が通っている療育施設の【言語聴覚士】のかたが、
ご自分の仕事に関する話をしてくださった。
自分は、子どもたちが言葉を〈うまく・きれい〉に発音できるよう手助けをしています。
でも、本当はこう思っています。
〈うまく・きれいに話すことは二の次で、思いが伝わればそれでいいんじゃないか。〉と。
療育はこれからも続きます。
✔︎病院へやってきて、トレーニングを受ける。
✔︎クラスで自分だけが学校の授業を一時間抜けて、ことばの教室へ行く。
これらのことが、子どもたちの劣等感やネガティブな感情につながるのなら、トレーニングは行わなくていいと思うんです。
しかし、
"トレーニングはしなくてもいい"
そう思いながらも、こちらに来てくれたときにはしっかりとトレーニングを行わせてもらいます。
それはそれで大事だと思うので。
なので実際のところ、【矛盾】を抱えながらやってます。
〇〇くんにとって、一番良い形でトレーニングを行えられたら良いなと思っています。
【言語聴覚士】のかたがとても素直に話してくださった。
その分、子どものことをしっかりと考えてくださっているのが伝わった。
そして、おごれることなく、自分の仕事に疑問を持ちながら働かれていることが、とても尊く感じた。
子どもにとって、親以外にも頼れる人がいることは財産だと思う。
私だって矛盾を抱えながら生きている。
子育てなんて矛盾の最たるもの。
✔︎自分の意見をしっかりと持った子に育ってほしい
→言うことを聞かないとイライラ
✔︎食事は手作りのものを
→疲れたときは惣菜に頼るのもアリ
✔︎学力で人生は決まらない
→でもやっぱり勉強はできたほうがいい?
矛盾を抱えながら生きていい。
そう思えるようになったころから、大人になれたような気がする。